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"経済学者たちの日米開戦"の著者、牧野邦昭さんと考える。なぜ人は合理的な判断ができないのか? 後編
2022-06-17 19:16
小屋が様々な有識者の方々と対談を行うシリーズ。 今回は、牧野教授との対談、後編をお届けします。■経済思想史的に「日本人がお金を運用しない問題」はどう見える?小屋:僕はお客さんのパーソナルファイナンスの分析をしながら、アドバイスする仕事をしているわけですが、「日本人」という大きい主語で言うと、お金を運用してない人が多いんですね。 ですから、結果的に最初のアドバイスは、十中八九「運用しませんか?」となります。 ところが、十分に資産を持っている人でも、運用、投資と聞くと「怖い」と言う人が少なくないんですね。 日本人はどうしてこんなに運用を怖がるんだろう、と。 合理的に考えると、資産の一部を運用したほうが成長するわけで、経済思想史的に「日本人が運用しない問題」はどう見えていますか?牧野:きっと小屋さんとはそういう話をするんだろうなと思って、少し調べてみました。すると、日本人は元々、運用や投資に -
経済学者たちの日米開戦"の著者、牧野邦昭さんと考える。なぜ人は合理的な判断ができないのか? 前編
2022-06-07 15:54
小屋が様々な有識者の方々と対談を行うシリーズ。 今回は、小屋の高校時代の友人でもある経済学者の牧野さんとの対談をお届けします。 ある日、なんとなくテレビを見ていたら、中学、高校時代の同級生が登場。 それもNHKの歴史番組のメインゲストときたら、驚きますよね? 今回の対談の相手、牧野邦昭さんは小屋さんの中高時代の同級生で、2021年から慶應義塾大学経済学部の教授を務める経済思想史の専門家。 2018年に出版した『経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』(新潮選書)は、緻密な事実と資料の積み重ねによる新事実の発見と行動経済学や心理学の研究を引用した大胆な仮説で話題となりました。 テレビで同級生の著作を知った小屋さんは、さっそく通読。「日米開戦に踏み切ってしまったのは、正しい分析がなされていなかったから」「一流の経済学者らが分析した情報はあったが、一般には知られていなかった
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