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書評:史上最大の発明 アルゴリズム
2018-05-24 13:56書評:史上最大の発明 アルゴリズム 現代社会を造り上げた根本原理 デイヴィッド・バーリンスキ 著、早川文庫 https://amzn.to/2x574W0 物理学における「統一理論」の数式は、「神の方程式」とも呼ばれます。 実のところ現代科学は、キリスト教というカルト宗教の蹂躙と対決しながら発展したように見えて、実のところ「この世(宇宙)」は、ある一つの理論(数式)によって想像され支配されたという新たなる「科学(物理学)」という一神教を広げてきたのかもしれません。 アルバート・アインシュタインの「神はサイコロを振らない」という言葉は、まさしく物理学(科学)の一神教的側面を象徴しています。 しかし、確率論や統計学の発達(学問として確立したのはごく最近のことです)や、「種の起源」に端を発する「生物進化論」などが、その一神教的世界観を覆しつつあります。 確率論や統計学には神の定めた -
今年の相場を振り返って
2015-12-30 11:50この号は私の年内最終のメルマガなので今年の相場と自分の売買を振り返ってみたい。 今年は米国の利上げが想定されていたものの、緩和的なマネーの下支えから先進国株価は年始から堅調に推移し、日経平均は夏に21,000円前後まで上昇。 夏以降はチャイナショック等で年始からの上昇を帳消しする場面も見られたが、その後反発した。 日本株においては今年は日銀の大きな追加緩和もなく、海外の事象に振り回される中、円安や企業業績の改善などに支えられ、先進国でも上位のパフォーマンスとなった。 売買面では7年ぶりのトレード復帰となるため、いまだ手探り状態だが、メンタルと手法については手ごたえを少し感じることができたので一部紹介したい。 手法面では ・アローヘッドのアルゴリズム対応 ・中長期投資 この二つに成果は来年もさらに伸ばしていきたい。 「アローヘッド導入で板読みが事実上不可能になった」 という人が -
トレードの記憶
2015-11-30 21:21銀行時代の友人と会うと、昔のトレードの話をすることが多い。 人によってはいくらで、どれだけの金額をトレードしたか鮮明に覚えていて、細かく再現する人間もいる。 私はそれほどでもないが、記憶に残ったトレードを挙げろといえば、30~40トレードぐらいは覚えている。 特に大勝ちしたトレードや大負けしたトレード、金額の大きかったトレード、マーケットを大きく動かしたトレードは覚えていることが多い。 結局、裁量トレードというのは、ファンダメンタルズやテクニカルや需給を加味して判断をするのだが、それらを総合して相場のパターン分析をすることだと思う。 需給や(短期ではなく)ファンダメンタルズまで含めたアルゴトレード(アルゴリズムトレード)はまだ無いが、短期のパターン分析に関してはアルゴが人間を凌駕しつつあるかもしれない。 どんなに記憶力の良い人間もコンピューターにはかなわないだろう。 しかしま
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