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記事 3件
  • バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第12回

    2016-08-24 11:58  
    産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 9月号連載記事 ■競争戦略の核心その4 社風 ●決算書や数字のデータだけで企業の良し悪しはわからない  バフェットやドラッカーは、現代の会計システムの問題点をしばしば指摘します。バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムは、その名著「証券分析」などで、具体的な事例を使って、合法的な会計基準の変更をいくつか行うことで、高収益会社をぼろ会社に見せたり、その逆にぼろ会社を高収益会社に見せかけることがいとも簡単にできることを証明しています。  また、ドラッカーは、「会計を学んで1年もすれば、減価償却の基準を変えることによって、ほとんどあらゆる利益を損失に変えることができることを知る。 また、近い将来と遠い将来のニーズの評価次第でいかようにも会計を操作でき、これらに大きな影響を与えることのできる支出項目はとても多い」
  • バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第5回

    2016-02-03 17:05  
    産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 2月号連載記事 ■ナンバーワン企業の財務・会計戦略 ●会計はビジネスの言語だ  例えば日本で暮らすのに日本語が、そして米国で暮らすのに英語が必要であるのと同じように、ビジネスをする上で会計の知識というものは必須です。ただ、 気を付けなければいけないのは、ビジネスマンや経営者に必要な会計の知識は税理士や会計士などの専門職に要求されるものとは全く異なるということです。  例えば、決算書や税務申告書は1円まで数字を合わせるのが当たり前です。  もし、頻繁に数字を間違える税理士や会計士がいたら無能と判断して差支えないでしょう。場合によっては資格はく奪などということにもなりかねません。  しかし経営者やビジネスマンは、まったく逆に細部にこだわることなく、全体の流れをつかむことが大事です。英語の細かな文法を丸暗記しても、英
  • 賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則 第12回

    2015-03-04 15:35  
    =仕入れ力を持つ日本企業= ■会計はビジネスの言語だ その1  三つの指標(PER・ROE・売上高純利益率)  実は私自身にとっても、財務や会計という言葉を聞くだけでじんましんが出そうになるほど苦手な分野です。  しかし、バフェットは「会計はビジネスの言語だ」と発言しています。つまり、会計のことが分からないままビジネスを行うのは、英語(あるいは現地の言葉)が分からないまま海外で生活するのと同じであるということです。  とても不便ですし、色々なハンディー・キャップも背負います。しかし、日本人同士ばかりで話をしていないで、現地の人々と片言でも身振り手振りでも意志の疎通を図る努力していれば、必ず英語(現地の言葉)が分かるようになります。  私が上田短資(上田ハーロー)に入社した年に、インターナショナル・ブローキング(IB)が解禁され、提携先のハーロー・ガイバトラーから多数の英国人 がやってきて我