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記事 31件
  • 投資環境の足枷

    2019-08-30 14:50  
     無茶な暑さも過ぎ、秋の気配が漂ってきました。 さて、間抜け大統領は自身の失策をFRBへの責任転換で乗り切ろうとしているようですが、(国際)政治や金融政策の世界は民間業者間のディール(はったり)だけで解決するような単純なものではありません。 米国株式市場からは「トランプ大統領が株価を維持させる」と言ったユーフォリックな印象も受けますが、この何とも言えない市場の雰囲気は、ITバブル時の2000年年初、サブプライム・バブル終了間際の2007年初旬に近い印象です。 世界の利下げ競争の最大原因は米中の貿易戦争によるものと思われますが、これに加えて欧州も出口の見えない低迷期に入り込んでいます。 先日からは、関税をかけても為替により効果が減殺されることを学んだトランプ大統領は一層の関税引き上げに加え、利下げや為替にもプレッシャーをかけてきています。先進国の為政者がこれほど露骨に金融政策や為替に踏み込む
  • 日本が英国に学ぶべき老後資産形成とは(本の紹介)

    2017-11-02 18:12  

    マネーライフプランニングの梶原真由美です。  今回は最近読んだ本の紹介をしたいと思います。 テーマは「老後へ向けての資産形成」です。  雑誌やメディア等で「老後難民」「老後破産」「下流老人」など、老後に関するネガティブワードを目にしない日はありません。  なぜなら我が国は、前例のない超高齢化社会を迎えようとしているからです。  平成27年度の日本総人口における65歳以上の割合は、26.6%です。 将来人口推計データによると 平成42年(2030年)には31.2% 平成62年(2050年)には37.7% となるそうです。  ここに少子化の影響も重なるので、単純に考えても現在の社会保障を変わらず受け続けることが出来るとは思えません。  そこで今後は各人の「自助努力」が必要で、将来への資産形成の為に 「貯蓄から投資へ」20年間程と言われ続けているのですが、実際に 「貯蓄から投資へ」は殆ど進ん
  • NISAと何が違う?新制度「積立NISA」のつかいどころ

    2017-04-28 17:52  

     こんにちは、CFPの梶原真由美です。  今回は来年1月から導入が決定した新制度「積立NISA」について現行NISAと比較しながらご説明します。  まずファイナンシャル・プランナーとしての感想を申し上げますと現行NISAは使い難い制度でしたが、積立NISAはその問題点が修正された使いやすい制度となっている印象があります。■NISA(ニーサ)とは?  2014年1月からスタートした少額投資非課税制度の愛称です。  イギリスのISA(Individual Savings Account)を見本とし導入された制度で、イギリスでは国民の4割がISAを利用し、国民の資産形成・貯蓄の手段として定着しています。  証券会社や銀行、郵便局などの金融機関で、少額投資非課税口座(NISA口座)を開設して上場株式や株式投資信託等を購入すると、本来20%課税される配当金や売買益等が、非課税となる制度です。  
  • あけましておめでとうございます

    2017-01-11 00:38  



     億近読者の皆さま  新年あけましておめでとうございます。  本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。  昨年の金融市場を概観すると、為替では円ドルが120円で始まり6月~8月に一時100円を超える円高まで買われてから12月中旬には118円まで売られました。他通貨と比べても米ドルの強さが際立っています。  10年物国債利回りは0.27%で始まり、やはり年央に一時マイナス0.3%直前まで下げた後に年末には0.075%まで回復し、0.04%で終わりました。  株式市場は日経平均株価が18,450円で始まり2月と6月に15,000円を割れる水準まで売られてから徐々に回復し、その後の米国大統領選以降に一気に上昇し、年末には19,114円と若干のプラスで引けました。  年間では僅かの陽線となり5年連続の陽線で、2003年~2006年の4年連続陽線を超えました。  ここ20年間を振り返ると日経
  • NISAを使う

    2016-04-04 21:00  
    今年度を振り返るに、2014年末からの株式市場は増大した先物取引による暴力的な市場の乱高下に翻弄された1年だったと思います。特に昨年後半からは指数の上下動を当てるだけ、または売買が集中し易い銘柄を探すだけの博打場になっています。  株価が上昇トレンドにあった昨年の今頃はNISA記事で賑わっていました。  紙面トップで「NISA口座が何件になった!」「NISA残高が何千億円増加!」と、景気の良い煽り記事が頻繁に書きたてられましたが、あれから1年近 くが過ぎて日経平均株価は高値から2割以上も下げ、当時個人投資家に人気があった高配当の銘柄を筆頭に3割以上も下げた銘柄も多いのではないでしょうか。  オマケに日銀の金融緩和第二弾と相まって年金資金の株式誘導による相乗効果によっても(得意の横並び行動により)僅か半年でインデックスは3割も上昇 し、そして金融政策頼りの市場刺激策は弾を打ち尽くしてしまった
  • 最近の市場

    2015-11-27 16:29  
    始めに。まずは「おおさか維新の会」が選挙に勝って良かったです。既得権側は変化に対する有権者の不安を煽って(要は有権者を騙して)票に結び付けよう と画策しましたが、やはり良識ある府民、市民の声が勝ったことを素直に喜びたいと思います。既得権にしがみ付き嘘八百を並べ立てた「中国共産党顔負け」の 府議や市議には猛省を促したい。  ここ数カ月の国内株式市場は面白味が無いですね。中国の景気懸念や資源安、米国利上げの予想やテロなどの海外ニュースに加え、国内では杭打ち偽装や粉飾などのニュース、そして海外市場の乱高下をネタに指数ばかりが上下動している市場です。  知り合いの証券マン氏は、日経レバや先物などで短期売買をするのがやっとで、個別株ではなかなか儲からず収入が減ったと言っていました。  今後は郵政3社の株価も徐々に落ち着いてくるでしょうし、政策的にも足元の景気動向やこれらの株価指数水準であれば特別な対
  • NISAとアセットロケーション

    2015-06-18 12:48  
    今回は読者の方より 「NISA口座の活用方法について教えてほしい」 という声がありましたので、NISA口座の利用方法について考えます。  まず、最初に 「自分のお金をどこで運用するか?」 ということを考えることを、アセットロケーション(資産の置いておく場所)を考えると言います。  よく「アセットアロケーション」という言葉は聞かれると思いますが、こちらは「資産の配分方法(株式や債券や外貨、不動産など)」を考えることを指し、今回の「アセットロケーション」の話とは別の話になります。  それでは、「アセットロケーション」はどのような順番で考えるのが良いのでしょうか?  それは、主に 1.目的 2.税制の優遇 3.利用のしやすさ を考慮したうえで、比較検討することになります。  質問者さんの目的が 「長期的な資産形成」 にあるのだと仮定すると、私のおススメする制度は 1)(個人型)「確定拠出年金」制
  • 女性個人投資家の台頭に期待

    2015-01-21 11:39  
    NISA制度の開始以来、株式投資に関心のある女性が増えてきているように感じられます。小銭を貯めた女性投資家が求める運用先としては株式が手っ取り早いということになり、株式セミナーなどにも女性投資家の姿がよく見られるようになってきました。  自宅に居ながらネットで株の売買を行う主婦や会社で仕事しながら株式投資を楽しむOLなど一人一人の資金量は小さくても投資家としての勢力は馬鹿になりません。  女性が経営の現場でも活躍する時代となり、DeNAのような女性経営者に導かれた企業が発展。アベノミクスの施策も女性の活用というテーマが掲げられるなど地方創生とともに重要視されています。  証券アナリストジャーナル2015年1月号の新年の挨拶でも日本アナリスト協会の会長が女性アナリストの誕生と活躍への期待を述べています。  かくいう私も今年は女性アナリストと女性投資家の育成に着手しようと考えています。既に多く
  • 働く女性のためのNISAポートフォリオ

    2015-01-21 11:14  
    NISAの限度額である100万円の運用は1銘柄で終わりそうですが、少額でも銘柄をいくつかに分散しポートフォリオを組んで楽しむことはできます。  安定した投資を行うには投資対象となる企業のことをまず良く理解しておく必要があります。また、長期運用に耐えられる銘柄を保有しておく必要もあります。売却目標の設定も欠かせません。投資するタイミングもしっかり吟味しておく必要もあります。  働いている女性がNISAを用いた株での運用は短期勝負のような発想ではなく長期スタンスの運用が基本となります。未来のことは誰しもわからない中で長 期スタンスで投資などできるのかと言われるかも知れませんが、株式投資の王道は投資した対象企業の長期の利益成長を買うことに尽きます。最低でも1年間リ スクマネーを投じて売却せずにリターンを上げられる銘柄を選定してポートフォリオを構築されることが重要です。  NISAによる株式投資は
  • 新興国

    2014-10-17 13:56  
    10月に入ってからの株式市場は正に「カジノ金融市場」の様相を呈しています。巨大な投機資金が世界中を彷徨い、稼ぎの場を探して東奔西走している様が窺えます。  現在の市場状況(ファンダメンタルズなど)は概ね既知のことと思われますし、バブル崩壊的な悲観論が広まるにはまだ随分早いと感じますが、投機家たちは 何時の日に於いても常に、何が何でもマーケットを動かし利益機会を得ようと虎視眈々と狙っている訳ですから、彼らの意図的な相場操縦の餌食にならないよ う、自分なりに全体の流れを掴む努力は怠れません。  我々一般の投資家が彼らの行動に巻き込まれず冷静に投資を続けていく為にも、十分な余裕資金の範囲で且つ時間を味方に付けていく作戦を執る他はありません。彼らの最大の弱点は期限のある時間でもありますから。  細心の注意を払い、市場が弱気に支配されたタイミングで十分な余裕を持って投資に参戦できるような準備が最も大