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記事 4件
  • 機関投資家

    2021-05-15 16:24  
     2008年から書き始めて、何と!500回も続きました! 良く続いたものだと我ながら驚いています(笑)。 懲りずに読んでいただいている読者の皆様には感謝です! さて、読者の皆様から「機関投資家は普段どのように運用しているのか?」と言う質問を時々受けると聞きましたので、個人投資家も見習うべき、とてもオーソドックスなボトムアップの手順を簡潔に書いてみます。大半の読者には釈迦に説法ですが(;^_^A まず、ここ数年で一番大きく変わったのは投資家に対する上場企業の態度(=IR、インベスターズリレーション)です。 様々な情報開示、投資家との対話の量が格段に増えました。四半期毎のIR資料は多ければ50ページにもなり、世界的に見てもかなり充実してきています。投資家との対話についても、原則、機関投資家との個別面談には全て応じると言う企業が増えています。 但し、上述のように前向きにIRを実施している企業は上
  • 光が買う銘柄

    2020-07-22 19:31  
     コロナ禍で多くの企業が影響を受ける中で比較的安定した業績を上げている企業も見出せる。 その一つが光通信(9435)だ。 主として法人向けの継続課金商品を販売し、毎期着実に業績を伸ばしてきた。 事務機、携帯電話、光回線、保険、電力卸売り、更には個人向けの水サーバーと販売アイテムを積み上げ、今や年商5200億円の企業となってきた。 継続課金収入から原価等を引いたストック利益が1000億円を突破。 毎期4000億円の有利子負債を拡大させながら、着実な業容の拡大を図る同社にはもう一つの顔がある。 機関投資家としての一面だ。 同社は弁護士一家の中で育った重田康光氏がバブル経済華やかなりし、1988年に設立した企業上場は1996年。旧ソフトバンクやファーストリテイリングから2年ほど後に上場してきた。 独特の積極営業で第2電電の取次代理店としてスタートした同社は体育会系の営業の会社という印象が強く、時
  • 金融取引税

    2016-07-22 14:12  
     トルコのクーデター未遂事件には驚きました。ニースでのテロも恐ろしい限りですが、何故にこんなことで何百人もの善意の命が失われなければいけないのかと考えさせられます。  諸悪の根源は為政者の権勢欲?権力者同士の闘争?・・・要は金の為?  突き詰めれば人間の欲が肥大化した結果なのでしょう。  トルコには昔からの知り合いも居りますので慌てて連絡を取り合った次第ですが、西側寄りの知識層はエルドアン大統領の強権政治に不安を持っており今回のクーデターに期待した方も多かったようです。  とは言え先進的な知識層は西側(イスタンブールやエーゲ海沿いの都市)に偏っており、大半の国民は世俗的な意識は薄く、且つ同大統領の在任期間中の躍進 を歓迎していますから、そもそも成功確率の低い(タイミングの悪い)クーデターだったのでしょう。しかも本当にクーデターが仕掛けられたのか、別の意図を 持った謀議だったのかすら不明で
  • 素人機関投資家

    2016-06-17 13:43  
    都知事関連のニュースはまさにコメディーでしたね。昨日辞任を決めたようですが、この数週間どこのTV局も視聴率が取れるネタに喜んでいたことでしょう(苦笑)。  実務面では徐々に実績も上がり始めていたのに残念です。気の緩みから墓穴を掘り、守勢にあった既得権グループに反撃を許してしまいました。  この件で国民は(政治家自らが作った)政治資金規正法の余りの杜撰さ、何故「ザル法」と呼ばれているかを知る良い機会になりました。実際はザルどころでは無く収入項目だけ大雑把に記録する以外は何でもアリの「枠だけ法」です。  公金横領の実態が桝添氏に限らず都行政(地方行政)の末端にまで浸透していることを是正するためにも、これを機に議会と癒着した(財政規模では)世界最大都市の行政腐敗が暴かれ、幾らかでも正常化することを望みます。それこそ一事が万事ですから。  身近な例では公共施設の管理や福利厚生など様々な場面に中抜き