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記事 13件
  • 億近クラシックス2005:ファンダメンタルズ分析入門(5)

    2019-12-28 12:34  
    JUGEMテーマ:株・投資
    ★連結優先 単体と連結(その1) さて、本決算ですが、連結優先で考えてください。本決算には2つの種類があります。ひとつはグループ経営の状態を表す連結決算。もうひとつは、親会社のみの収益動向を表す単独決算です。連結優先とは、連結決算を優先的に採用して売買タイミングを判断してくださいという意味です。ただし、連結決算がない単独決算だけの企業場合は、単体の決算を基準に判断するということです。単体の決算でみるべきところは、表紙に書かれている「今期の配当予想」です。それ以外はすべて連結の利益の数字を判断材料にしてください。★投資タイミングは決算発表後すぐにやってくる 遅かれ早かれ、会社の決算発表時の予想数値が市場コンセンサスを醸成するようになります。ですから、増益率の改善がわかった瞬間、つまり、決算発表時が投資判断のベストタイミングです。利益率の変化の度合いを計り、買いを決
  • ファンダメンタルズ分析入門(4)

    2019-12-24 22:37  
    JUGEMテーマ:株・投資
    ■モメンタム 増益率の変化をモメンタムといいます。企業の「収益モメンタムが強い」という表現を使います。投資家が好感するのはモメンタムの強い企業です。なかなか日本語になりにくい言葉ですが、言い換えるなら、「増益率の高さ」でしょうか。逆に、「収益モメンタムが低下している、悪化している」ときは、株価は冴えない展開となります。 非常に重要なポイントなので、覚えておいてほしいのですが、かなり高い増益率を達成したとしてもモメンタムが低下する場合があるのです。いくら増益を続けても収益モメンタムが低下して、株価は下がってしまうことがあるのです。たとえば、こんな場合です。前期に100%の増益率を達成した企業があるとしましょう。増益率100%といえば、収益が1年で2倍になったということです。その企業が本決算の発表で、今期の増益率を30%で発表したとしましょう。30%の増益率といえば
  • ファンダメンタルズ分析入門(3)

    2019-12-11 00:02  
    JUGEMテーマ:株・投資
    ※このコラムは、2005年9月13日に掲載されたものです。
     当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。
    ■原則その1 投資タイミングについて■本決算短信の表紙からわかること★本決算の短信~決算期末日から1-2ヵ月後に、本決算の短信がリリースされます。 本決算の短信には、通期の業績動向が記載されています。短信のリリースは、決算発表日と呼ばれています。本決算の発表日は、投資家が1年で最も注目している日です。 短信のリリースが、あらゆる決算情報の中で最も迅速です。情報の正確性や量は、有価証券報告書が短信に勝ります。有価証券報告書は監査法人の監査を通っているために、リリースが短信よりも1-2ヶ月遅れてしまいます。速報性の高い短信をベースに投資家は売買判断を施し、その後の有価証券報告書をじっくりと分析することによって、投資判断の是非を確かめるというの
  • 億近クラシックス2005:ファンダメンタルズ分析入門(2)

    2019-11-28 14:19  
    ※このコラムは、2005年9月6日に掲載されたものです。
     当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。
    JUGEMテーマ:株・投資
    ■ファンダメンタルズ分析で売買タイミングがわかる?★キーワードは「前期」と「今期」。そして「減益」と「増益」 企業業績では、今年の決算期のことを今期、前の年の決算期のことを前期といいます。 例をあげましょう。 過去数年、連続して業績を伸ばしている企業があるとします。これを「増益基調」型企業とし、仮に企業Aと名づけます。 さて、増益基調とは、利益が毎年増加傾向にあることです。 一方で、前期(前決算年度)は減益(利益が減ること)になった企業があるとします。これを「前期減益」型の企業とします。この会社を企業Bとします。 前期減益型の企業Bは、今期は一転、増益となる見通しです。 さて、AとBのどちらの企業の株を買うのがよいのでしょうか。 さて、増益
  • 投資アイデアの創出その7 アイデアの筋

    2019-10-16 02:11  
    ■■株式投資のアイデアの生成の過程についての連載を続けています■■ いままで、実例をあげながら、投資アイデアについて、ファンダメンタルズを中心に説明してきました。 今回は、「アイデアの筋」ということをテーマにします。 アイデアは闇雲になんでも出すという「ブレインストーミング」といわれる手法があります。もちろん、思いついたことをなんでも書き留めるということは大事なことです。わたしも、よく、友達と食事中に、ノートを取り出して、書き込んだりします。 ちょっと変ですよね。でも、気にしません。 食事相手の失礼にならないようにはしますけど。■投資アイデアの筋の4分類■ わたしが「投資アイデアの筋」と呼んでいるものは、3つあります。 ▲A分類 量的増加見込み▲ 今後、対象企業の製品やサービスが量的な増加が見込めるか (あるものがあるものを代替していく可能性) ▲B分類 市場占有率の上昇見込み▲ 今後、対
  • 大魔神のアンテナ 変化の兆し

    2019-09-10 00:13  
     9月相場はちょっと変化の兆しが出ています。 トランプ大統領は第四次制裁関税を発表しました。 8月相場は波乱含みの1ヶ月間でした。3度にわたる下落を演じました。 日経平均は8月6日、20110円示現し、8月15日、20184円を示現しました。そして8月26日、20173円と3回の大きな下げを演じました。 その間、この8月は連日新安値銘柄が続出し、昨年暮れの日経平均が18900円台の水準時よりも大きく下落し、底割れ状態になった銘柄も数多く見受けられました。 特に三度目の26日に新安値を付けた銘柄が多く、この日に個人投資家の中で脱落者もかなりいたとおもわれると証券関係者の方が語っていました。 また、マザーズ市場はこの26日を境に3連続大きく下落、投げ売り的な状況になっていたようです。 そして、この9月相場は、米中両国が1日をもって関税引き上げを実施、その流れから東京市場も下落して始まるものの、
  • 変化のある企業、ない企業

    2019-08-22 04:35  
     日々変化の激しい株式市場の中で活躍する企業もその時の状況で変化を見せるものだと言うのは本メルマガの読者の皆さんも十分に気が付いておられるものと思います。 個々の銘柄ごと、つまり企業ごとに置かれている状況は異なりますので、株価の変動にも差が出てきて当然です。株価を決める要因の基本は業績であり、業績が悪い、ないしこれから悪化しようという企業の株価が下落トレンドを示すのは当然だし、反対に業績が良い、ないしこれから良くなるという企業の株価が上昇トレンドを示すのは当り前だと考えられます。 とは言え、銘柄ごとに業績の変動パターンが異なるため株価の変動パターンにも違いが生じて参ります。最近は四半期決算の発表でその発表の都度、その内容を見て株価は変動をしがちです。 多くの投資家はそうした特徴を捉えて臨機応変に対応されているものと推察されますが、実際に皆さんがご興味を持たれているのはどんな企業でしょうか。
  • 大魔神のアンテナ 個別銘柄のゲリラ戦真っ盛り

    2019-03-19 03:54  
     株式市場は面白い、どんなに悪い相場になっても買いたい銘柄があります。  ある知人が「サンバイオ」で大損をしたが、その復讐戦で「オンコリスバイオ」を買い、損を取り返したという博打的な売買をしたようですが、先週から今週にかけてはまさに「博打的要素」を持った銘柄が乱舞しています。  新興市場の「バイオ株」の中で、必ず一つはストップ高を日々示現しています。また、マザーズ市場においては、「バイオ株」以外で「IPO銘柄」も物色対象になっており、こちらもストップ高を演じる銘柄が日々出ています。  市場の動きに左右されることなく、短期筋(投機筋とも言えますが)は積極的に売買を繰り返し、ストップ高をさせることを生き甲斐にしている感じさえあります。  同じ銘柄が連続ストップ高を演じる場合もありますが、どちらかと言えば、日々入れ替えながら買い漁っているようです。  まさに神出鬼没な動きを演じています。ゲリラ
  • 変化のときか

    2018-07-02 23:49  

     ワールドカップが白熱しています。  コロンビア、ポーランド、セネガル・・・H組チームの誰もが日本戦での勝ち点3を読んで予選に臨んだものと思われますが、ところがどっこい、期待の高かったコロンビアとポーランドが苦戦しています。  イタリアが出場を逃したり、ドイツが最下位で一次リーグ敗退となるなど、波乱含みではありますが、この変化も世の常なのでしょう。  2試合で勝ち点4は嬉しい限りです。日本チームは頑張っています(^^)  今夜は対ポーランド戦。世間の評価や予想など気にせず、引き分けなどと言わずに勝ち点7での予選突破を祈っています。  さて、今年に入ってからのトランプ劇場相場はどうなる事やら・・・。  個別企業の行動にまで口を出す、アメリカ凋落の象徴ともいえるナルシシスト政権。所謂ポピュリズムでは無く、政権維持のためにアメリカ内部の白人優越主義とも言える感情の政治利用であり、最後の盛り上
  • 有料メルマガライブラリから(233)「どうせ投資するならば、財務面・販売先で信頼できる企業」

    2017-09-01 02:00  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。  自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「どうせ投資するならば、財務面・販売先で信頼できる企業」=  (有料メルマガ第397回・2016/9/6配信号) 【前略】  世の中がどう変わったかを良く見極め、それに合わせて自分も変化する必要があります。株式投資でも投資環境の変化に自分も合わせて変わっていく必要があるとも感じます。  ただ自分が変わるためにはいままでやってこなかった武器も持たないと安心できない。私はそう考えて時間はかかるけれどバランス・シート分析を取り入れました。  4年でその企業のバランス・シートがどう変化したか。そ