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記事 172件
  • 為替と日経平均株価

    2023-06-28 15:05  

     このところまた為替が円安に向かい、先週は1ドル=143.91円のドル高、円安水準となってきました。昨年10月の円安が151.94円でしたので残り5.6%の水準までの円安です。 ここから更に一段と円安に向かうという考え方と、ここからは再び円高方向に向かうという考え方に分かれているように思われます。 これには日米の金融政策当局のインフレ抑制か景気向上策かの対応がポイントになります。一転して円高に向かうとすれば日銀のゼロ金利政策が変化する時であり物価目標2%の達成が恒常的に見出せる場合でもあります。 一方の米国もこれまで継続してきた金利の上昇について物価の上昇が沈静化しつつある中で前回は見送りましたが、まだ物価目標水準には至っていないことから年内更に2回の金利引き上げが想定されるという状況下での円安となっていますが、実際には物価の上昇率が低下を見せており、景気の先行きにも配慮しないとならない
  • 2022年を振り返って

    2022-12-26 22:41  
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     早いもので、2022年も私の最後のメルマガとなりました。
     
     
     ここで、2022年のマーケットを振り返っておきます。
     執筆時点でわかる範囲の数字になってます。
     
     
    [NYダウ]
     2022年 1月 3日 初値36,321ドル
     2022年12月20日 終値32,757ドル
      年初来 ▲3,564米ドル(▲9.8%)
     
     
    [日経平均]
     2022年 1月 4日 初値29,098円
     2022年12月21日 終値26,387円
      年初来 ▲2,711円(▲9.8%)
     
     
    [ドル/円]
     2022年 1月 3日 初値 114.38円
     2022年12月21日    132.04円
      年初来 17.66円(15.4%ドル高円安)
     
     
     米国の株式も日本の株式も10%程度の下落。
     
  • 株の玉手箱 『着眼大局着手小局』No.24

    2021-10-26 00:47  

    ~相場の観測~【日経平均株価(週足)】=反動高へ=※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。https://1376partners.com/content_page/14330 前回の「先高示唆」(記:21/9/10)は、以下のように述べた。「8月20日には27,013円と安値に進んだあと切り返し、上値抵抗をクリアして急伸した。3週続伸で30,381円と上げ幅も拡大し、2月高値30,467円に迫った。高値更新で先高が示唆される経過となっている。」
    とした。 実際には、2月高値(Q)を更新し30,670円(9/14)を高値に安値27,528円と急反落したあと29,068円(10/15)と値を戻している。 よって、反動高からリズムの発生(未確認)で値戻しにつながり、高値(S)30,670円を試す経過となっている。【日経平均株価2021(日足)】=反動高もリズムの形成が必要=※チ
  • 通貨の動きに注意

    2021-05-23 15:12  

     依然としてコロナ禍が続きますが、振り返れば、誰もが最大1年ほども我慢すれば何とかなると考えていたのでは無いでしょうか。それが医療先進国であるはずの日本で「医療崩壊だ!医療従事者が足りない!」と、1年以上が経ってもこの騒ぎです。何時まで我慢すれば良いのか? 様々な課題先送りがコロナ禍によって一斉に噴出し、緊急時への備えが為されていなかった事実が露になっています。 先送りは歴代内閣の責任であり菅内閣だけの責任ではありませんが、GOTOや医療行政への介入、選挙不正への取り組みなど、様々な面でリーダーシップを発揮出来ない菅内閣のネガティブな特徴が表出しています。 加えて、積年の課題である、縦割りと天下りの弊害(悪質行政)の放置が国全体を蝕んでいます。これらは不甲斐ない野党にも共同の責任があります。 ワクチン接種が本格的に始まりましたが、予約が殺到して幾つかの自治体はパンク状態だそうです(悲)。
  • 市場潮流

    2021-03-16 23:07  

     今週(3月8~12日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で853円51銭上昇し(率にして2.96%の上昇)、2万9717円83銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。 週初の8日(月)は、米長期金利の上昇への警戒感から日経平均株価は3日続落し、前週末比121円安となりました。2月4日以来、約1カ月ぶりの安値です。 しかし、9日(火)以降は、米長期金利の上昇一服、米国の株高、米追加経済対策の審議の進展などを受けて12日(金)まで4日続伸。 11日(木)には欧州中央銀行(ECB)が長期金利の上昇を抑制するため、債券の買い入れペースを加速すると表明したこと、米国の追加経済対策がバイデン大統領の署名により成立したことなどを受け、12日(金)の日経平均株価は前日比506円の大幅高となりました。 12日の「メジャーSQ」がさして波乱なく通過したことも好感されたようです。 米連邦準備理事会(FR
  • ドルの先行きをぼんやり考えながら鈴木一之さんのセミナーを宣伝

    2020-12-21 19:48  
     「億の近道」読者のみなさま、村田と申します。 コロナを言い訳にみなさまとは大変ご無沙汰してしまい恐縮です。 お元気に過ごされていますでしょうか。 私は、新型コロナをきっかけとした社会の変化を眺めながら、元気に過ごしております。 昨夜、近況報告も兼ねて、「億の近道」発行人の松田さんに連絡をしました。松田さんからは、「元気なら読者の方々になにか書いてくださいよ」とありがたいお言葉をいただき、今回「億の近道」にお邪魔させていただくことになりました。 通貨ストラテジストという仕事を辞め、早2年が過ぎました。 しかし、そんな私が、「億の近道」読者のみなさまにお伝えできるネタは、為替くらいしかないようです。 以下はそんな人間が書いたドルに関する雑感です。よろしければご笑覧ください。 本日(12月17日)の早朝、米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を公表しました。数多く
  • 為替市場動向~FOMC、年内利下げは10月で終了?~

    2019-11-02 23:03  
     10月も最終週になり、今週のトピックは、米国の利下げ実施が予想されるFOMC、そして、その結果に続いて翌日行われるのがBOJ会合です。一部ではマイナス金利の深堀りを予想する向きもあるものの、現状維持が過半数という調査結果(ブルームバーグ)。もしも、少数予想の金利深堀りが出たとしたら、多少のインパクトはあるでしょうが、限定的と推測します。 今回のFOMCでの0.25%の利下げは既に市場では織り込み済みとみられ、(1.5~1.75%への)利下げ確率は95%。前回の会合の時には年内あと1回とのコメントがあったので、年内はこれでお仕舞いと見るのか、直近調査では12月の利下げ確率は3割ほどです。 気になるのは、今回のFOMCでの利下げを織り込む中、米国の長期金利は上昇していることです。月初の10年債は1.635%でしたが、直近は1.83%。長短金利差も順イールド。注目されてきた2年VS10年差も、
  • 為替市場動向~ついにBREXIT?~

    2019-10-18 01:43  
     台風19号の犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害に遭われた多くの皆さまには心よりお見舞い申し上げます。早く日常が戻りますように。 今回の台風では、今まで経験したことがない恐怖を個人的にも身近に感じました。 台風19号が過ぎ去った連休明けの市場では(台風被害に比べたら小さな事象ですが)、米中の貿易協議の一部合意が、欧州ではBrexit交渉で進展ありとの情報が伝わりました。両方とも正式なものではないにもかかわらず、前向きの解釈、先取りのリスクオンが復活。さらに、中国製品への関税率引き上げ見送りが好感され、日経平均株価は、月初から連休の週末をはさみ、大きな窓を開けて一気に22000円台半ばへ。ショートカバーのパワー? 一方、為替市場では、リスクオン時の反応である円安ドル安の動きになりました。 が、何と言ってもトピックは、英ポンドの急上昇! ポンドは、先週末比約1%高、月初
  • 為替市場動向~ドル高&円高ミックス~

    2019-10-03 17:09  
     欧州、米国の金融緩和が行われた9月が過ぎ、10月入りした今週。 米中閣僚級協議の開催を控えていることから、両国から諸々の駆け引きとしての情報が発せられ、引き続き、市場もそちらに一喜一憂の反応で動かされる可能性は高そうです。 他にも政治がらみでは、米国の大統領弾劾問題関連、10月31日に期日を迎える英国のEU離脱関連、中東問題も目が離せない材料です。 一方で、経済の最新情報である月初恒例の米国雇用統計の発表が今週金曜日予定され、事前では、米中貿易問題への懸念からか大方低調な予想です。米国経済にも米中貿易問題が影を落としているはずです。 雇用統計に先立って、昨日発表されたISM製造業景気指数は、景気の良し悪しの境界50を連続して割込み、47.8と10年ぶりの低水準でした。 株式反落、債券利回り低下、為替はドル安方向での反応となりました。 最近出た欧州の経済指標も芳しいものではなく、特にドイツ
  • 為替市場動向~FOMCだけじゃない、BOJ会合も注目~

    2019-09-19 16:46  
     台風15号による被害からの復旧が長引いている状況に、被害に合われた方々にお見舞い申し上げます。一刻も早く通常の生活に戻れることを心から祈っています。 日本の連休明けのマーケットは、サウジアラビアの石油施設へのドローン攻撃により原油価格高騰を受けてのスタートでしたが、先週からのリスクオフ後退ムードが崩れることなく、日経平均も今年のGW連休直前以来の22,000円台でのクローズで10連騰。 ドル円相場はGW時の111円水準までは戻せずでしたが、一時つけた105円割れから108円台までバック。 株価反転の背景には、記録的な売り残の買い戻しあり、ドル円相場も短期の投機売りの累積があり、買い戻しに。 これらの動きのきっかけとなったのは、米中関係とBREXITのリスク後退でした。 米中貿易交渉の決裂が日本のGW最終日に伝わりましたので、株価は、それ以来の下落分を戻した格好になりました。 これまでマー