• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 22件
  • 3年で営業利益10倍を打ち出した企業

    2023-08-28 16:26  

     熊本県の山鹿市と言う、ど田舎(失礼)に本社を置く、リブワーク(1431)という住宅メーカーが先週決算説明会と新中期計画の説明会をアナリスト協会で開催しました。 社長の瀬口さんは弁護士志望でしたがお父さんの工務店のお仕事を引き継ぎ、今や成長意欲旺盛な上場企業にまで育てた訳ですが、瀬口社長にしてみればまだまだ成長の入口と言ったところです。 熊本と言えばいまや台湾TSMCの最先端半導体工場建設で沸いているエリア。そうした泡のようなビジネスチャンスの話などではなく独自の驚くような成長戦略を語ったため、一緒に出席した老獪なベテラン投資家には訝しげに映ったのかも知れませんが、異次元の成長戦略を語ることで今の市場での評価を妥当なものとしたと言う風にわたしには感じられました。 単なる住宅メーカーではない住宅のプラットフォームを展開するという話には工務店に提供するマイホームロボやniko and…などの
  • 市場潮流

    2021-08-03 00:55  

     今週(7月26~30日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で264円41銭下落し(率にして0.97%の下落)、2万7283円59銭で取引を終えました。4連休前の7月19~21日の3日間が455円08銭の下落となったことに続き、2週連続の下落です。 米国株の強さと比較した日本株の不甲斐なさがすっかり定着した感がありますが、日本の連休中に米国の株式相場はまたも最高値を更新。これを受けて週初の26日(月)は東京市場でも幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価は前週末比285円高と上昇。続く27日(火)も米国株式相場が好調を持続したことを好感し、前日比136円高と続伸しました。 しかし、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、菅内閣の支持率低迷が続いたことで、28日(水)は同388円安と大幅に下落。29日(木)は同200円高と反発したものの、30日(金)は同498円安と急落。1月6日以来、約半年
  • 年明けから堅調さを維持していた株式市場はちょっと陰りが出始めたようです。

    2021-02-10 11:46  
     昨年11月から上昇を始めた東京市場は多少の調整を経て、年初1月14日に28979円まで上昇しました。その後、米国市場での小型株市場での乱高下を受けて、市場全般が売られたことにより、東京市場も一時的に急落しました。しかしその後、米国市場の反発で切り返す動きを示しています。 日米で決算発表が連日行われていますが、今までの業績好調を背景に上昇していた「半導体関連株」に売り圧力が強く、東京市場でも半導体主力の東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなども、好決算であったものの、NY市場同様に売り圧力が強く、決算発表後は軟調な動きが続いています。 その他、半導体関連銘柄にも同様な動きが見られます。 また、日本電産も決算発表後、14975円の高値を示現したが、その日から一転売り優勢で推移しています。その他でもエムスリーなど225銘柄としても指数を押し上げていた銘柄も内容は好調な決算発表でしたが売り
  • 大魔神のアンテナ 決算発表シーズンだ。相場の変動期

    2020-01-27 15:49  
     1月24日から、3-9月期の企業の決算発表が始まります。 主力銘柄は来週から29日の「信越化学」を皮切りに30日「アドバンテスト・NEC・TDK」など電子部品系銘柄。31日は全業種に渡り発表され「東エレク・野村HD・商船三井・日通・富士通」など業種を代表する銘柄の決算発表日になり、前半戦の決算ピークに日なります。 米国ではすでに始まっている訳ですが、決算内容を市場は素直に反応している感があります。良ければ「買い」悪ければ「売り」と。ただ、指数に連動する銘柄の場合には影響も大きくなっているようです。 しかし、東京市場は「安川電機」が2期連続の下方修正を発表したが反発し3日続伸した。また、先日発表された「日本電産」については、減収減益。 永守日本電産会長のコメントも「この12月は今までにない落ち込みであったと、尋常ではない大きな変化だ」との会見でした。そして、株価の反応は翌日、朝から売り気配
  • 決算発表ラッシュ

    2019-05-16 00:23  
     先週までに多くの企業が決算発表を行っていることは皆さんもよくご存知かと思います。ファーストリテイリングやソフトバンクGにリードされたような一部の銘柄に人気が集中する偏りが見られる株式市場ですが、企業業績は本来株価に影響をもたらす有力な基本的な拠り所と言えます。 2018年1月をピークに1年間の調整を経て戻り相場を展開しつつある株式相場の動向は企業業績の行方がポイントとなるが、皆さんも手持ちの銘柄の業績をしっかり吟味しておられるものと拝察致しております。 1年間の企業活動の結果が、業績として示され、その結果をベースにまた新たな1年間の業績を見通し、投資家各位に示されるイベントがこの時期にラッシュとなる。 企業業績の発表のパターンはいくつかある。 期初ないし期中に見込まれた業績結果が上振れする上方修正は一般的に投資家に好感され株高につながることになるが、反対の場合はその逆に株安につながるとい
  • 市場潮流

    2019-04-22 17:44  
     今週(4月15~19日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で330円00銭上昇し(率にして1.5%の上昇)、2万2200円56銭で取引を終えました。3週連続の上昇です。 中国の経済指標の好転などを受け、自動車、電気機器など景気敏感株が買われ、日経平均株価は2万2000円を約4カ月ぶりに上回りました。 週初の15日(月)は中国の景気改善期待や、前週末12日(金)に米国株が上昇したことなどを背景に、日経平均株価は前週末比298円高となり、3日続伸。昨年12月4日以来約4カ月ぶりに2万2000円を上回りました。 さらに、この流れを引き継ぎ、16日(火)、17日(水)と5日続伸。 18日(木)は利益確定売りが優勢となり、反落しましたが、19日(金)は前日比110円高と反発しました。 ファーストリテイリング(9983)など値がさ株が買われたほか、中国の広東省で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ
  • 大魔神のアンテナ 決算発表シーズンだ。相場の変動期

    2019-01-31 16:43  
     1月24日から、3-9月期の企業の決算発表が始まります。  主力銘柄は来週から29日の「信越化学」を皮切りに、30日「アドバンテスト・NEC・TDK」など電子部品系銘柄。31日は全業種に渡り発表され「東エレク・野村HD・商船三井・日通・富士通」など、業種を代表する銘柄の決算発表日になり、前半戦の決算ピーク日になります。  米国ではすでに始まっている訳ですが、決算内容を市場は素直に反応している感があります。良ければ「買い」悪ければ「売り」と。  ただ、指数に連動する銘柄の場合には影響も大きくなっているようです。  しかし、東京市場は「安川電機」が2期連続の下方修正を発表しましたが反発し、3日続伸。  また、先日発表された「日本電産」については、減収減益。永守日本電産会長のコメントも「この12月は今までにない落ち込みであったと、尋常ではない大きな変化だ」との会見でした。そして、株価の反応は
  • 復活の兆しが見え始めた株価低迷銘柄

    2018-11-13 22:54  

     決算発表を機にそれまで低迷が続いてきた銘柄が株価の上昇に向け復活することはよくあります。  決算発表にはポジティブな内容とネガティブな内容が含まれていますが、投資家のマインドはポジティブな内容により重きを置き、株価水準と相談しながらリスクマネーを投じることになります。  時には株価の低迷を払拭するだけの業績内容ではなくても、株価の位置が低いという感覚だけで大きくリバウンドする事例もあります。  また、四半期決算発表が投資家の銘柄選定に誤解を与えることはよくあります。四半期毎の業績に一喜一憂していては企業の本質を見誤ることになりますが、現実は短期投資家と中長期投資家の戦いの場ですのでそうしたことになってしまいます。  企業にとって四半期業績の減益は時に致し方ないものかも知れませんが、投資家にとっては許し難いものかも知れません。数字を見た途端に売りを浴びせてきます。  企業の説明不足もあ
  • 業績予想を利用した投資

    2017-05-24 05:41  

     決算発表を絡めた投資は業績の進捗率と前年からの変化率に着目することが王道だ。  ただ、3月決算銘柄の決算は進捗率より、前期実績から今期の業績予想との差に注目したい。  今期の業績予想が昨年の実績と比較して伸びている銘柄は好業績への期待が株価に反映されやすい。  業績予想の比較項目は主に売上高、営業利益、経常利益、最終利益等がある。  これらの中から経常利益に対してスクリーニングを行い、今期業績のイメージを把握するとよい。  経常利益を選択する理由は一時的に発生する特別損益の影響を除外して銘柄を絞り込むためだ。特に一時的な利益は株価に評価されにくいからだ。 続き、詳細はこちらでhttp://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/theme/2017/0509a/ 【視点・ポイント】  全体的に今期業績予想は控えめの印象。EPSが1,400円に迫っているが、
  • 特別編:本日の有料メルマガコラムから

    2017-05-20 01:04  

     本日は特別に、最新号(本日配信)の有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」のコラムの一部を掲載いたします。  自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。=コラム「増益予想に率直に上がる中小型株のほうが有利かもしれない」=  (有料メルマガ第432回・2017/5/16配信号) 【前略】  決算短信の発表が続いていますが、3月28日号の研究銘柄である佐藤渡辺は、前期比で減益予想ながら決算発表後に大きく上昇しました。 佐藤渡辺の2017年3月期の決算短信です。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20170511/ahg1zu/140120170510464314.pdf 佐藤渡辺の株価のチャートです。http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/