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書評:ケインズ もっとも偉大な経済学者の激動の生涯
2019-02-07 02:18書評:ケインズ もっとも偉大な経済学者の激動の生涯 ピーター・クラーク著、中央経済社 https://amzn.to/2GokOy7 ●君子豹変 ケインズが経済学の歴史に偉大な足跡を残したことを否定する人はほとんどいないだろう。しかし、その評価はまるでジェットコースターのようにアップダウンを繰り返してきた。 また、アダム・スミス、フリードリヒ・ハイエク、ミルトン・フリードマン、さらにはカール・マルクスの主張には明確なイメージを持ちやすいが、ケインズの主張は一つの明確なイメージにまとめにくい。それは「君子豹変」という言葉に象徴されるカメレオンぶり(決して否定的意味では無い)のせいであると考える。 彼の有名な言葉に「状況が変わったのになぜ考え方を変えないのか?」というものがある。確かにその通りである。特に社会科学においては、考え方を変えることは「悪」とみなされがちで、同じ主
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