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ダイヤモンドを見つけた
2023-05-30 19:39
「まぶしい!」 先日ある私立中学で投資の授業をしてきた際に感じた私の感想です。 何が眩しいかと生徒さんたちの輝く目です。あと、教壇に立つと発見がありました。それは後半で話します。 金融教育をやっておりますFP遠藤です。 このコラムは投資家向けに書いてますが、もし、身の回りに投資をしていない人がいたら、ぜひ投資を勧めてください。 なんで私がそんなことをいうかというと、国内はもう、空前の投資ブームだからです。電車には新NISAの広告がバーンと貼ってありますし、最初に言ったとおり、意識の高い学校では外部講師による投資の授業をスタートしています。 もしあなたのお子さんの学校では、投資の授業がまだ行われていないようでしたら私遠藤を呼んでください。行きます。 ちなみに、上場企業さんからは「社員向けに新NISAのセミナーをしてほしい」というニーズが噴水のように噴き出してまして、私は準備のため最近朝3 -
勝ち組になるという選択肢を平等に届ける
2023-05-16 23:40
「2億円あればリタイアしてもいい」 FIREを目指す人たちは、このような目標を立てます。 2024年から始まる新NISAは、非課税期間が恒久になります。 株にも投資できる成長投資枠は、1,200万円あります。これを2億円に膨らませることができた際には、売却益に税金はかかりません。配当も非課税なので、高配当銘柄であれば、非課税のキャッシュフローが生涯続くことになります。 1,200万円を2億円にするためには投資対象を16.6倍にする必要があります。 例を挙げます。 P&Gの株は1990年11月に約10ドル、2022年1月時点で約165ドルをつけました。 為替を抜きにすれば、32年で約16倍になっているので、1,200万円分同社株を買っていれば、2億円へのゴールにはかなり近づいたことになります。 P&Gは66年間増配を続けています。1990年時点でも約30年連続増配企業でした。2023年5 -
23歳から月5万円
2023-05-02 10:57
「毎月5万円、30年間積み立てなさい」 私の子供が大学を卒業して、独り立ちするときには、こんなことを告げておきたいです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家遠藤です。 今日は新NISAで億を作る方法のお話です。 新NISAでは、合計1800万円まで非課税枠が付与されます。 1,800万円枠を毎月積み立てで消化するためには月に5万円、30年間の投資が必要です。別の言い方をすれば、黙って5万円を30年間積み立てれば、1,800万円の投資が完了するということです。 23歳の青年の30年後というと53歳の中年です。子育てもひと段落しているころでしょうか。 新入社員から中年まで、ひたすら月5万円を積み立てると1,800万円枠を使い切れます。毎月積み立てながら、年5%の運用ができていると、1,800万円は4,161万円になります。 退職金とは別にこれだけのまとまった資産が準備できます。 -
金融教育に金利を取り入れる時代
2023-04-19 16:12
「味方に付けると頼もしい、敵にすると厄介なものとはなんでしょう?」 答えは金利です。 多くの漫画では、敵キャラが味方に転じると頼もしいものですが、金利も同じです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家、遠藤です。 日本人は、金利に馴染みがありません。理由は、預金も国債も金利がほとんど付かないからです。 預金の金利はほぼ皆無に等しいのに対し、皮肉なことにお金を借りる時には金利が発生します。 日本で生きていると、金利は自分に恩恵をもたらさないのに、ちょっとお金を借りただけで請求される悪しきものだという印象を持ってしまいます。 「味方にはならず、敵にしかならないもの」が日本人にとっての金利です。 ゆえに、金融教育の業界では「お金を借りるのは怖いこと」ということを教える時くらいしか金利は登場しません。一応、投資の複利の話とかで金利は登場しますが、理論を話したあとに「でも日本の銀行では -
昔のアニメを観てみよう
2023-04-04 21:36
「やっぱ藤子さんは熱いわ」 先日子供が観ていたアニメを観た私の感想です。 その作品は30年以上前の作品であるにもかかわらず、今作られた作品以上に「地球を大事にしよう」というメッセージが含まれていました。 億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 株式投資をする上で「未来はどんな世の中になるのだろう?」と想像することは大切なことです。 現在、馬車を作っている会社と電気自動車を作っている会社があれば、あなたはどっちに投資をしますか? 多くの人は電気自動車を作っている会社と答えるのではないでしょうか。 私ももちろん同じ答えです。 この質問の答えを考える際に多くの人は、「未来は電気自動車がもっと走っている世の中になっているだろう」という想像をすると思います。投資判断は未来を想像しておこなうのが一般的です。 ただ、いざ株を選ぶ土俵に上がると、膨大な情報に翻弄されていつの間にか未 -
投資教育は生き方の教育
2023-03-22 23:33
「投資教育は生き方の教育である」このように私は思っています。 億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 先日、町田市の公立中学校で金融教育の授業をしてきました。 以前にも書きましたが、中学生や高校生向けに金融教育をする場合は工夫が必要です。 なにしろ、学生は「面白くねー」「つまんねー」と思ったら寝るからです。 私も学生のときはそうだったので、これは責められません。 単位にもならない授業でつまらなかったら寝るしかないのは当然です。 今回は、2つのカリキュラムをやりました。 体験型にすることで睡魔と闘いました。 1つは「お金を借りる体験」。 もう1つは「投資する体験」です。 お金を借りる体験は、「車を買うとして、いくらまでなら借りていいか」を考えてもらうというものです。「定められた収入や支出、貯蓄額の前提条件を基に、毎月の返済可能額を考える」というワークです。 収入は月30 -
小学生になったらお小遣い制をはじめましょう
2023-03-06 15:50
億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 この4月からお子様が小学生になるという人は多いとおもいます。 子供が小学生になったらお小遣い制をスタートしましょう。 私が推奨しているお小遣い制は、「家の中の仕事をした子に、給与としてお小遣いを支給する」というシステムです。 このやり方のメリットは以下のとおりです。・働くことでお金を得ることを学べる・お金の大切さがわかる・お金の計画力が身に付く このメリットは我が家で実証済みです。 特に欲しいものが出てきたときに親にねだるのではなく、自分稼いで手に入れる、という自己実現の習慣が身に付くところは本当に良いところだと思います。 ただ、以下のようなデメリットもありますので、工夫が必要です。・子供がなんでもお金お金というからイラッとする・大人の思ったとおりにならないからイラッとする 仕事をしてお金を渡すルールにすると、子供がちょっとし -
お金の教育の適齢期は小学生?
2023-02-21 12:30
億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 私は、小学校、中学校、高校、大学で、お金の授業をやってきた経験があります。オンライン授業や動画講義の収録、学校訪問の生授業もやってきましたが、一番授業を真剣に受け、知識を吸収するのは「小学生の時」かな、と思っています。 もちろんこの自論は、今後の経験で変わる可能性がありますが、実は必然でもあるような気がしています。 あなたは、小学生の時の授業内容、覚えていますか? 小学生の時は生きていく上で基本的なことを学ぶ時期です。 ひらがなや漢字、足し算、引き算、掛け算、割り算は大人になってからも一生使うスキルです。 ひまわりを育てたり、芋掘りをするのも、「植物は土から栄養をとって育つんだ。それを僕らは食べることで栄養を得てるんだ」という基本的なことを学びます。 小学生の時期は一生使う知識を学ぶ時期です。 小学生はまだ「グレている子」は少 -
賃上げで起きるかもしれない歪み
2023-02-07 23:42
億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 日本では「賃上げ」の気運が高まっています。ここ10年、株主還元やROEを意識した株主を向いた経営が上場企業に広がってきましたが、これからは従業員の方を向いた経営がより必要な時代になると思います。 賃上げがろくにできない企業には優秀な人材が集まらず、ジリ貧になっていくでしょう。そういったこともあり、中には足元の営業利益の減少を覚悟してベアを進める企業もあると思います。 問題は投資家がそれを先行投資と見るか、単なるコスト増と見るかです。 固定資産投資で減価償却費が上昇して営業利益が減少しても、投資家は先行投資としてポジティブに受け取ることがあります。しかし、人件費増については、企業側の説明が必要そうです。 私は、「賃上げをしても結局人件費は増加しない企業が多いのではないか?」と疑っています。ベアによって固定給が増えれば、収益が伸び -
賃上げと投資家目線
2023-01-23 11:25
最近の話題は「インフレ」と「賃上げ」ですね。 2023年1月10日発表の日本の消費者物価指数は総合で前年比4.0%上昇となりました。「値上げ」が国民の生活を苦しめ始めています。 インフレということもあって、国内では賃上げの圧力が高まっています。 岸田首相は「構造的な賃上げ」を掲げてますし、連合は春闘の定昇相当分を含めた賃上げ5%を方針としています。具体例ではファーストリテイリングは、従業員の賃金を4割アップさせるという発表をし、その日のニュース番組は、その話で持ちきりになりました。 しかし賃上げにはマイナスの側面もあります。 賃上げをすると「人件費」が上がります。人件費は販管費なので、売上がそのまま、もしくは売上総利益がそのままであれば、人件費高騰分、営業利益は減ってしまいます。 株式会社の持ち主は株主です。従業員は、「生活のために賃金をあげろ」というのはもっともですが、株主にも多少気
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