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記事 3件
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その2

    2020-05-01 01:05  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/4月号連載記事■その2 人間の意志と心と経済・社会●「道徳感情論」と「国富論」 1776年に出版されたアダム・スミスの国富論は、実際に読んだ人は少なくても、その名前は世界中に知れ渡り、現代の経済学における「聖典」とも言える。ところが、この本が、1759年に発刊された「道徳感情論」で論じた内容のうち「人間の経済の営み」に関する部分に特化したいわゆる「別冊」として出版されたことは意外に知られていない。 そもそもスミスはグラスゴー大学(映画ハリー・ポッターの魔法学校のモデルともいわれる名門)の道徳哲学の教授であり、「人間」に関する考察がその専門であった。したがって彼が生きた時代には、「道徳感情論」の方がはるかに世に知られた書物であったのだ。 人間経済科学が「人間中心」の思考を行う理由も、このアダム・スミスの手法に
  • 粋なお金の使い方

    2016-08-25 14:16  
     リオオリンピック盛り上がりましたね。  日本選手の活躍に睡眠不足の方も多かったのではないでしょうか?  私は女子バスケットボールの活躍に驚いています。  バスケットボールといえば体格差が顕著に出てしまうイメージがあったのですが、予選リーグを見事突破し、準々決勝で王者アメリカと善戦をしました。  これからも体格差に負けない良い選手がどんどん育ってくれる事を期待しています。  今回は、オリンピックのとあるニュースから粋なお金の使い方について考えてみました。  先日、Twitterで情報収集をしているとこんなニュースを見かけました。ナイジェリアの資金難、高須院長の援助で解決。ボイコット回避へ  リオオリンピック、サッカーで選手への給与や滞在費、移動費の未払いでリオデジャネイロ五輪準々決勝のボイコットが取り沙汰されていたナイジェリア代表 でしたが、「高須クリニック」の高須克弥院長からの資金援助
  • 株価は安ければ安いほどいい!(バフェットの教え)

    2014-02-19 16:16  
    ウォーレン・バフェットの『大衆がおびえているときには大胆に、市場が熱狂しているときには臆病にふるまえ』という金言はあまりにも有名です。  実際、大衆やマスコミがおびえ切っていたリーマンショック直後に、バフェットは次々と大胆な投資を行い、結果的に多くの利益を得ることができました。ま た逆に、ITバブルの熱狂の最中でもIT株には投資を行わず、当時のマスコミからは「時代遅れのポンコツ」扱いされましたが、その後どうなったのかは読者 もよくご存じのところです。  さて、バフェットの「株価は安ければ安いほど良い」という教えは市場が急落したときに恐怖心を押さえて果敢に買い向かうべき(もちろん徹底した企業分析が必要です)というだけではありません。  「自分の持ち株の値段(市場価格)が下がったときも喜ぶべきだ」というのがバフェットの主張するところです。にわかには信じられない読者も多いかと思い ますが、このバ