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記事 7件
  • 借金の怖さ

    2023-10-18 01:20  

    「子供たちに借金の怖さを教えてあげてほしい」 学校向けの出張授業ではこのようなご要望をよく伺います。 子供たちが借金地獄に苦しんでほしくないというのは、教育者や保護者が持つ当然の意向です。 ただ、子供達に「借金は怖いんだぞ」「借金で身を滅ぼした人がたくさんいるぞ」という借金否定の話をするだけでは、あまり意味がありません。 わざわざお金の専門家が学校に出張してまで話すことでもありません。 「カイジ」を読んでおけばわかる話です。 一方で、最近は「借金推奨派」の人もいます。 理論としては「借金のプレッシャーでがんばれ」とか「借金をして投資をしてビジネスを成功させろ」とか言ったりしてます。 これらの意見には同調できません。 借金以外でもお尻に火をつける方法はありますし、ビジネス経験がない人が借金して投資をすることは投機と呼ぶからです。 重要なことは「お金の流れ」を知ることで、借金によるデメリット
  • 投資効率が格段に改善している国家財政

    2023-06-27 12:08  

    -量的な分析と質的な分析の両方が必要- ひっ迫する国家財政をみて大変だと心配する人は多いものです。 確かに、大変なのでしょう。 ただし、物事には両面があります。右に対して左があります。 負債に対して資産というものがあります。 借金の額と資産の額という量だけを比べても意味はありません。 量の議論に合わせて、質の議論がなければ。 借金の内容と資産の内容といった質的な分析がなければ合理的な思考にはなりません。 昔の日本は国債の金利も高く数%の利子を払う必要がありましたが、資産は高速道路などのインフラ投資が中心で、これらの恩恵は民間が享受するものですから国家財政としての運用利回りというものはありませんでした。 国家にとって負債と資産の内容は悪かった。 いまはどうでしょうか。 国債の金利はほぼゼロで負債の内容は格段によくなっています。 一方で資産の方は事業投資です。 たとえば国家が半導体工場に出資
  • 借金は良い?悪い?

    2022-10-25 09:56  

    「このバイクをローンで買います」 私は20歳ごろ、単車をローンで買いました。 ローンの総返済額は単車の価格の1.5倍~2倍くらいだったと思います。 今思えばずいぶん高い金利のローンを借りてしまったようです。 返済には苦労しました。 億近読者の皆様、こんにちは。お金の教育特化のFP、遠藤功二です。 今回は「金融」のお話をします。 最近は「金融業界」というと銀行、証券、保険などのお金を取り扱う業界を広く指す場合が多いです。私もそのように「金融」という言葉を使っています。 しかし、金融の「融」の字は、融資の融です。 融資こそ、金融機関の代表的な仕事です。「借金はするな」 これは多くの日本人が、子供に教える家訓です。 確かに借金で身を滅ぼした人はたくさんいます。 借金は怖いものです。 私が金融教育の授業を学校から依頼される場合は、必ずといっていいほど「借金の怖さは教えてください」といわれます。 
  • お金は貸してはいけない、借りてはいけない

    2021-02-10 11:41  
     億近読者の皆様こんにちは。 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 子供向けのお金の教育については不要論を唱える方が少なくありません。 もちろん、投資理論については、子供のうちから学ぶ必要はありません。 積立投資の話などは、大人になってからで十分です。1時間もあれば、原理はマスターできますから。 しかし、お金の倫理観については、幼少から身につけておいた方が良いです。 例えば、「友達とお金の貸し借りをしてはいけない。」 このようなことも、子供は意外と知りません。 なぜ友達とお金の貸し借りをしてはいけないのか。その理由も子供はわかっていません。お金を貸してはいけない理由は、友達を失うかもしれないからです。お金を貸して返してくれなかったら、普通はその人のことを嫌いになります。 本来、お金を返すのを忘れただけで人間性をすべて否定する必要はありません。子
  • お金の倫理感とは

    2020-09-11 17:39  
    「お金は人に貸してはいけません。返してもらえなかったら、貸した人が怒って喧嘩になるからです。」 これは7歳の子供が学校で書いた文章です。(一部修正) 子供は正しい知識はどんどん飲み込みます。 それだけに、私は子供にお金のことを教える時、かなり苦悩します。「間違ったことを教えてはいけない。」こう思うからです。 大人の世界では、お金の考え方に正解はありません。 ・リスクと取りたくない預金派の方、 ・保険が大好きな方、 ・投機的取引にハマっている方、 ・借金で資産を築く方、 ・絶対に借金はしない方、 どれも自分の価値観や考え方に基づいているのであれば、正解、不正解はありません。 選択は、個人の自由です。 しかし、子供に対しては違います。 誰が聞いても正しいことを教えていかなければいけません。 例えば、「友達にお金を貸してはいけない。」 金の切れ目は、縁の切れ目と言いますから。 また、お金の「貯め
  • 孫悟空は大きくて効率的なビジネスを求める

    2019-11-26 13:25  
     皆さんご存知の孫悟空は中国の古典、西遊記で出てくる主人公だが、漫画ドラゴンボールはこれをモチーフにした話だ。 主人公の孫悟空は現代版エアカーやドローンとも言うべき筋斗雲(きんとうん)に乗って世界中を飛び回り大活躍する。 現代のビジネス界の孫悟空はご存知あの方。孫正義氏。 バブル経済が崩壊した1994年にファーストリテイリングの柳井社長とともに彗星のごとく株式市場に現れ話題をさらう。 文字通りこのカリスマオーナー経営者の乗り物は凄い。推定時速1800キロメートルという筋斗雲に負けない途方もないスピードを持つのであっと言う間に目標地点に到達する。 世間では小さなことからコツコツと(西川きよし師匠ではないが・・)やるのが美徳のようになっているが、あっと言う間に日本最大の時価総額企業に躍り出ようとファンドまで設立し、他人様のパワーまでうまく活用して目的地に向かおうとする。 筋斗雲に乗って飛び回る
  • 借金と金利

    2016-06-14 12:38  
    国民の資産が国の借金(国債)になっている日本、国民も国も黒字なドイツ。  しかしどちらの国もデフレあるいはデフレ気味で長期金利が限界?近くまで低下しており、ここ2~3日は金利が低下して株価が下がっています。  一方で国の借金を世界中から資金を集めている米国は、10年債利回りは1.7%とまだ他の先進国に比べると利回りも高く金利の低下余地があるということで金利が下がると株価が上昇しています。  教科書どおりに金利低下で株価が上がる米国と、教科書にない異常な金利低下で株価が下がる日独。  なんか借金まみれの米国が株価上昇で、借金のない国(日本は国は借金がでかいですが国民の貯蓄がそれをカバーしており世界最大の債権国)の株価が上がらないというのも複雑な気分です。 さてどちらが正しいのでしょうか。 (YEN蔵) (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判