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記事 7件
  • 長期投資の入門第5回 スケールメリットの存在

    2022-08-30 13:27  

     配当は業績に連動し毎年増えたり減ったりします。 配当はずっと着実に増えるわけではないのです。 ただし有望な事業への投資を優先して行うことで新規の売上が既存の売上に付加されていくでしょう。 これから普及が始まる商品がある。 たとえば電気自動車や自動運転はこれから期待できる。 シェアを拡大するという商品もあるでしょう。 あるいは地域面で拡大できるものもあるでしょう。 たとえば関西で創業した会社が西日本で売り上げを上げるというパターンもある。そのうちに東日本に進出することもできる。さらに海外に進出できる場合もあるでしょう。 こうした普及率やシェアの向上や地域の拡大が成長のパターンです。 もうひとつのパターンは商品価格の上昇です。 たとえば半導体の製造装置は30年前では一台数億円だったものがいまでは一台で数十億円というものがざらです。さらに、員数の増加パターンがある。たとえば自動車に搭載される
  • 投資の真髄第2部より抜粋『利益の絶対額と時価総額は概ね比例』

    2021-09-14 14:08  

     以下は、7月22日に生配信された「YEN蔵の投資の真髄 ノウハウ伝授」の有料第2部より、億の近道火曜日執筆担当の投資家Sこと櫻田学氏の「私の投資法」より抜粋したものです。 アーカイブでは櫻田学氏のほか、YEN蔵氏が株式投資に役に立つ指標の見方」を語っています。ぜひご覧ください。 予告編&アーカイブはこちら  ⇒ https://vimeo.com/ondemand/yenzoinvestment/594852220※ツイキャスでもアーカイブ販売ができるようになりました!(1週間視聴可) こちらからどうぞ ⇒ https://twitcasting.tv/c:okuchika/shopcart/86857===櫻田「『利益の絶対額と時価総額は概ね比例』してるっていうことなんですけど、見ていただくとわかるんですけども、世界で一番利益を稼いでいるのはサウジアラムコだったと私は記憶してるんです
  • 継続的な利益成長

    2021-09-01 14:07  

     多くの投資家の皆さんは四半期ごとに企業から発信される決算情報をどのように読み取りながら運用されているでしょうか。 各上場企業の業績はリーマンショック後の2009年から四半期ごとに公表されるようになり、投資家の方はその発表内容に関心を持つ必要が出てきました。投資のバイブルとも言える会社四季報は文字通り四半期ごとに企業から発信される内容を伝えている媒体と言えます。 企業の決算期は様々で、最も多いのは3月期決算のようですが、既に今期の第1四半期(4-6月期)の発表が終わり、既に第2四半期(7-9月)の真っ只中にある状況です。 四半期決算のポイントは通期の見通しに対してその四半期決算がどの程度、売上や利益が進捗しているかになります。通期目標に対しての進捗率が低い企業は通期達成確率が下がる一方で進捗率が高い企業は達成される可能性が高くなる。 常識的にはそうなのですが、企業ごとにそうした単純な捉え
  • 目標と現実

    2019-10-02 16:30  
     生きていく限り私たちは様々な目標を設定しその達成に向けて努力をする。 個人も企業もこれは同じこと。ただ企業の場合はそれをステークホルダーに示す必要があるので個人とは趣が異なっている。 上場企業の場合はとりわけ、決算目標で掲げた数字の達成に邁進することになる。変化の激しい時代なので期初掲げた業績の達成が叶わないことなど日常茶飯事。それでも企業が掲げた業績目標を拠り所に投資家は企業を評価し株価が形成されることになる。 細かく見ていくと業績目標も様々な視点でその達成度が分析できる。 売上、利益、利益率、財務、新製品、生産、原価率、R&D、販管費、設備投資、在庫、既存店、輸出など目標は様々だ。これら以外にもROEや配当性向、キャッシュフローなど経営に対する目標は数えきれない。 いくら売上が目標を上回ったとしても利益が下回ったら投資家の評価は通常は高まらない。ただ、その目標未達の要因をきちんと説明
  • 決算発表を控えて

    2017-05-02 01:30  

     銘柄選択をする際に個別銘柄の業績を利用することは多いが、その前段に相場観を掴むために全体の業績動向を把握しておくことが重要だ。  全体の業績動向を把握するには日経平均のEPS(一株当たりの利益)を利用するのが一般的だが、日経平均は指数であり、厳密にいうと一株利益は存在しないので私はEPS(一株当たりの利益)ではなく日経平均採用銘柄の最終利益を合計したものを利用している。  日経平均の前期業績は期初+9.6%→1Q+7.2%→2Q+6.6%→3Q+11.9%(いずれも前期比)と決算期を経るごとに企業の業績は変化している。為替の水準をふまえ、期末にかけて業績修正が増える傾向等を勘案すると業績の動向が見えてくる。  セクター等の見通しは岡三オンライン証券のコラムに記してあるのでこちらを参照して頂きたい。http://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/the
  • 有料メルマガライブラリから(175)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

    2016-01-27 22:52  
    有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。 ==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==   (有料メルマガ第82回・2010/7/20配信号) ※注 2010年7月現在の内容ですので留意下さい。 【前略】  株式市場に参加している投資家も、通算では大きく損をしているけれど、時々大きく儲かることがあるから、株式投資を止められない。こんな投資家が多いの かもしれません。そのおかげで、巨額の利益を求めるためにレバレッジを大きく掛けた信用取引は、絶対やらない。ある程度稼げたら感謝して利喰いして、他の 割安な配当利回
  • 利益確定のタイミング

    2015-03-24 14:57  
    投資家にとって買いと売りどちらが難しいのか?と問われたら皆さんの多くは売りだと答えられるかも知れません。  株式投資ではお金を投じるのは案外簡単に行うのに、売却するのは結構考え込む投資家が多いように思います。  売りが難しいのは売った後の株価変動が激しいためかも知れませんが、実際には買いも売り同様に本来は難しいものだということを知って頂きたいと思います。  日本では大学の入学試験が難しいのに卒業が簡単だという言い方をしますが、株式投資もこれと同じことなのです。ただ、海外では入学は簡単だけど卒業が難しいということがあります。  株式投資も本来は投資する前に十分に研究を重ねてから投資していれば売るのも簡単。ただ、研究した思い入れのある銘柄を簡単には手放しません。つまり長期に持てることになります。  投資した株を短期で安易に売ってしまうのは十分に研究をしないで投資したからではないでしょうか。