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ヴァンガード米国本社訪問記~その3
2019-03-07 17:44昨年の10月にヴァンガードという世界最大級の資産運用会社(投資顧問会社)に訪問をしてきました。 今回はその訪問記の第3弾でヴァンガード社のパーソナルアドバイザーサービスについて解説します。 今回はわかりやすいように1米ドル=100円で記載しておきます。 まずは、米国のロボットアドバイザー業界の整理がありました。 ●ロボアド シュワブ 270億米ドル(2.7兆円) Fee無し ベターメント 120億米ドル(1.2兆円) 25ベーシスポイント ウェルスフロント 100億米ドル(1.0兆円) 25ベーシスポイント ●ハイブリッド(ロボ+人間)アドバイス ヴァンガード 1,000億米ドル(10兆円) 30ベーシスポイント シュワブ 10億米ドル(0.1兆円)28ベーシスポイント ベターメントプレミアム 40ベーシスポイント -
ヴァンガード米国本社訪問記~その2
2019-02-26 16:54昨年の10月にヴァンガードという世界最大級の資産運用会社(投資顧問会社)に訪問をしてきました。 今回はその訪問記の第2弾です。 米国の証券リテールの業界動向を聞くと、 ・証券ブローカー(仲介)は、よりFiduciary Standardを求められており、仲介手数料からフィーベースへのビジネスモデルの転換が行われている ・ロボアドなども出てきており、アドバイザーはより低コスト化を強いられてきている ・フィーが中心のRIA(投資顧問)サービスは、よりウェルスマネジメントの機能を持った展開をしている ・RIA(投資顧問)サービスは、証券ブローカー(仲介)モデルよりも急速に伸びている ・RIA事務所でもM&Aが活発化していて、より巨大な事務所が誕生している ・フィーについてもより低廉化が進んできている ・投資判断についてはRIA事務所内ではなく、アウトソーシングが進んでいる ・銀行チャネル -
今後日本が取るべき道は?
2019-01-26 00:45昨年から連載でご紹介しているアジア開発銀行研究所所長の吉野直行さんのメッセージです。 ⇒初回コラム http://okuchika.net/?eid=8057 第1回コラム http://okuchika.net/?eid=8086 第2回コラム http://okuchika.net/?eid=8109 第3回コラム http://okuchika.net/?eid=8141 第4回コラム http://okuchika.net/?eid=8172 5回の連載でお届けしてきました吉野直行先生からのメッセージも今回で最終回です。 最終回は、今後日本社会、経済がどのような点に気を付けていけば持続的成長が可能な社会になるのかという吉野先生の提言です。 ●高齢化、労働人口減少に対する対応 日本の人口動態として、今後ますます労働力人口が減っていくというのは前回もお伝え -
書評:トコトンやさしいロボットの本
2018-12-19 13:29書評:トコトンやさしいロボットの本 日本ロボット工業会 監修、 日刊工業新聞社 https://amzn.to/2SYFJeh ●誰も3K労働を好んでやらない 現在人手不足が騒がれている。いわゆる外国人労働者に関して、拡大政策を行う方向である。 確かに、介護、建設・工事などの分野で「人手」が足りないのは事実である。 しかし、それは単純に「厳しい労働に対して給与が安い」からに過ぎない。 例えば、介護や建設などの分野の給与を3倍とか4倍(現在年収400万円であれば1200万円~1600万円)にすれば、現在事務職をしている人々からも応募が殺到して、あっという間に人手不足など解消する。 外国人労働者も「きつい」仕事を好んでやるわけでは無い。母国の賃金(物価)水準に換算すれば、数年働けは御殿が建つような高級に惹かれてやってくるに過ぎない。 だから、外国人労働者にとって日本は「仕事場」 -
ロボアドを使いこなしていますか?
2018-01-26 10:04
昨年あたりから、よく耳にするようになってきた「ロボアド」。 皆さんはちゃんと使いこなしていますか? 「ロボアド」はもちろん「ロボットアドバイザー」の略称です。 「ロボット」は人の代わりに作業をしてくれる機械なんだとして、「アドバイザー」って何なのでしょうか? 今回取り上げた「ロボアド」の「アドバイザー」機能は、あなたの資産運用のポートフォリオを合理的に組成し、リバランスを含めてマネジメントしてくれるアドバイザーです。 私も、「ロボアド」の大手であるウェルスナビ社とは親しいので、こうした資産運用のロジックに関しては意見交換も行っていますし、内容についても十分合理的で資産運用を行う際には積極的に利用して良いものだと思います。 しかし、「アドバイザー」の機能や水準としては残念ながらまだまだです。 先日、私のところにご相談に来られた方も、「ロボアド」を利用されていました。 利 -
米国のリテール金融事情報告~その2
2015-10-15 14:31今回のメルマガでも米国出張で見てきたこと、感じたことをご紹介します。 毎年、カンファレンスに参加をしているとその年のトレンド(流行り)があることに気づきます。 ある年は、顧客とのコミニュケーションの取り方であったり (そういう年は運用の成績が良くない年が多い) とある年は、流行りのスマートベータの話であったりします。 こうした、資産運用先進国の米国でのファイナンシャルプランニングトレンドを把握するのも楽しい作業です 今年のトレンドは何だったと思いますか? 今年のトレンドは 「ロボ・アドバイザー」 の存在です。 米国では、最近運用ポートフォリオに関する助言を、人間ではなく機械(主にwebサイトですが)が行うことが増えています。 例えば、Betterment,FutureAdvisor,Wealthfront等が最近出てきたメジャーな企業です。 こうした会社では、個人の顧客のライフ -
ロボット関連株の平田機工(6258)に改めて注目
2014-11-06 01:04介護ロボット人気が高まった今年の株式相場ですが、実はその陰で見落とされた銘柄もあります。熊本に本部を置く平田機工(6258)です。 先日この会社を訪問して感じたことは、横丁HD発行の有料メルマガ「炎の投資情報」にて掲載していますのでご購読願いたいですが、平田機工(6258)はまだ全体相場の反転上昇する中にあって、ほとんど動きらしい動きはありません。 時価は600円前後で現在は620円前後にまで小幅上昇してきています。 同社の売上は海外向けが6割以上、米国の自動車メーカーなど海外からの受注がメインです。また、ロボット関連銘柄として圧倒的に評価不足です。 市場環境整えばパワーアシストにはいつでも参入可能の状態です。 菊池製作所(3444)時価総額218億円(今期予想経常利益1.4億円)CYBERDYNE(7779)時価総額1944億円(今期予想経常利益▲3 億円)と比べ、いかに平田機
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