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記事 4件
  • 伸び悩む市場

    2021-11-16 00:32  

     ウイズ・コロナは続くものの、新型コロナウイルスの解明が進み治療法や医薬品が開発されるとともに経済活動も徐々に活発化してくるものと思われますが、依然として医療体制の整備やオンライン診療が停滞しているとのニュースが続きます。何故か。 理由は簡単です。積み上げ式の診療報酬制度と高齢者負担の軽さの2点が障壁になっているからです。この2つが日本の医療体制を硬直化させ、無駄な医療費を生み出し続ける原動力になっています。 現在の制度では、医師は自由に開業でき、患者はフリーアクセスで診療を受けることが出来ます。しかも検査や診療数を増やせば増やすほど儲かる制度設計ですから、医師の観点からは、大手病院の医局に在籍して忙しく働くより、開業して上手く患者を獲得しつつ通わせ続けることが出来れば楽をして収入を得られます。巷で言われている入院の長期化こそが好例で、診療報酬を積み上げるインセンティブとなっています。 
  • 医療とは

    2021-06-01 01:16  

     4月下旬から1ヵ月近く、米国ナスダック市場に引きずられるように東京マザーズ市場が崩れました。米国市場ほどの力強さはありませんが、上がるときも下がるときも海外投資家次第のようです。 個別では、バリュー銘柄とITハイテク銘柄を並べて眺めていると、どちらかが買われるともう一方が売られるという展開が頻繁にあります。1日の間に行ったり来たり。とても機械的な値動きですのでプログラムが動いているのでしょう。 今朝(27日)午前中はファンドのポジション調整か整理とかでしょうか?先物主導の動きで、指数の動きに特徴があります。マザーズ市場など中小型銘柄は気迷いが続いているような。 今や日本の市場は7割以上が海外投資家(ファンド)による売買であり、実際の売買の8割くらいが(アルゴ、AI?などの)自動売買でしょうか。トレンドフォロー型が多いためか?動き出すと1~2週間は同じ方向に動きますので、タイミングに注意
  • 病院・医療関連銘柄の話

    2018-08-07 20:25  

     筆者の入院中は改めて病院の凄さに感じ入りました。折しも相川氏のレポートしたLCホールディングス(8938)が病院経営も含めた新中期計画を発表したことに加え、1Q決算の発表を好感し株価急騰。直近のボトムから7割高を演じるなど元気のない中小型銘柄の中でも異色の存在となっています。  老朽化した病院施設と米国型の病院経営を武器にわが国初の病院REITを展開しようと取り組む同社の今後に期待が高まっています。  滅多に病院には世話にならないできた筆者が入院中に気がついた儲かるビジネスは病院内の時間限定のコンビニとレンタルテレビ。  病院内のコンビニは大手が入っていない。患者は看護師の言うまま手術用の腹帯などを購入する。またレンタルテレビはプリペイドカードを購入してベッド脇に設置されているテレビを視聴するシステムで私はTBグループ(6775)のカード販売機(子会社で展開しており全国シェアが高いら
  • 日本の中小モノづくり企業の復活

    2013-12-11 17:06  
    日本は世界トップレベルのモノづくり国家。多くの中小企業が様々なモノづくりに取り組んでいて世界中に輸出されています。  3600社もの企業が上場する日本の株式市場で最大の時価総額の企業はトヨタ(7203)ですが、これもモノづくり企業の代表的企業と言えます。トヨタ は独自の看板方式による自動車生産体制を構築している点で凄いということですが、実際には車を支える部品製造自体が凄いので世界でもトップクラスの良いク ルマが完成し世界市場で活躍できているとも言えます。  ゲームやアニメなど日本のソフト産業が世界中で活躍しているのとは、対照的に旧来のモノづくり企業が地道に産業を支えていることを忘れてはなりません。  2000年代前半に勃興したSNSというバーチャルネットワーク上の産業がゲーム業界を変えてしまい、任天堂のような旧来のゲーム業界にとって代わる勢 いがあります。こうした生産性のない(ゲームでの遊