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記事 8件
  • 成長株を捨てバリュー株につくのは得策か?

    2022-02-09 14:41  

     現在の株式相場はここに来てネガティブな評価がなされる成長株と多くの見向きもされない低PBRバリュー銘柄、更にはコロナ禍で未曽有の高収益を得ている低PER銘柄群などで構成されており、投資家のコアとなる投資対象の変化の中で形成されている。 金融相場から業績相場という市場の掛け声むなしく市場参加者の投資意欲は成長株へのネガティブな評価への変化を受け委縮しがちである。 根源的な企業価値は現在の持てる資産をベースにした評価と未来において生み出す収益を加味した評価とに分かれるが、これには上場企業のような認知度や信頼度が高まった企業においてはプレミアムが付きやすいので本来ならブランド価値などの無形資産も加味した評価がなされても良いことになる。 企業にとっては銀行との関係を断ち無借金経営を貫いているケースも多い一方で、日本の多くの基幹産業のように有利子負債を用いてレバレッジを効かせたダイナミックな経営
  • 過去の安値圏に来つつあるバリュー株

    2021-12-01 22:18  

     株式投資の王道は成長株投資。一口に成長株投資と言っても利益の成長性を見抜く必要が求められる。 過去から今日まで長期に利益成長を辿り評価され続けてきたのがトヨタ(7203)。トヨタ株を資産株として長期保有されている投資家は多いだろう。 また、産業のコメともいうべき半導体に関連する東京エレクトロン(8035)も誰も否定できない成長銘柄で半導体不足となっている今、新たな株高神話を醸成しつつある。 電子部品の村田製作所(6981)やキーエンス(6861)、日本電産(6594)、半導体関連素材の信越化学(4063)などの成長株が軒並み株価を上げてきた点は言うまでもないことだが、個人投資家にとってはこうした超値がさの銘柄はやや高嶺の花でもあり、ポートフォリオには入れ難い。 結局こうした銘柄は機関投資家や外国人投資家の投資対象となっているのだが、個人投資家にとっては新たな成長株や別の視点での投資対象
  • 【第5回予告】2/24(水)「炎チャンネルスペシャル」第5回バリュー株特集

    2021-02-19 15:10  
    月曜版億の近道執筆者炎のファンドマネージャーが、2月24日午後にライブ配信いたします。 今回は第5回めです。 過去のライブ配信はこちら ⇒ https://youtu.be/Two01WJfGOo?list=PLQNd6EmevDo6sLEjMu5PG-cnY8R-pQRXG◆日時:2月24日(水)13:30~14:30(60分) ※状況により開始時間の遅延、終了時間の延長の可能性があります。 有料視聴(アーカイブ)のお申込みはこちら ⇒◆内容(予定):バリュー銘柄投資特集 ~光通信を題材に~【第1部 光通信が狙うバリュー投資】  ・バリュー銘柄への純投資  ・約200の上場銘柄にマイナー投資 ほか  無料視聴はこちら ⇒ https://youtu.be/jOXDHJIFG1I【第2部 光通信が物言う投資家になる日】 ◎第2部【株式投資の基本】[キャッシュリッチで安定的な投資先 20分(
  • 株の玉手箱 老後資産1億円達成への相場道#13

    2020-08-25 00:41  
     ようやく梅雨が明けたと思ったら今度は酷暑で連日のように熱中症の厳重警戒が呼び掛けられています。 コロナ対策でマスクを付けながら外出されている方も多いかと思いますので、皆様も熱中症には十分にお気をつけください。 株式市場もそんな梅雨明けと同時に快調に上値を伸ばして日経平均は23000円台を再び回復、お盆前には6月の戻り高値23185円を上抜けてきました。 何と言っても米国のテック5社GAFAMを筆頭にハイテク株主体のナスダックが史上最高値を更新する日が続きましたし、日本でもマザーズ指数が飛び出して本日も高値を更新しています。 日米ともに個人投資家がリスクを積極的にとって成長株・材料株を買っていく姿勢を映し出しているような気がします。 足元で新高値銘柄数は再び増加傾向にあり、一時期のコロナ対策関連一色だった頃よりも業種が多様になり、DX関連のエイジア(2352)や外出自粛も乗り越えた自動車ボ
  • バリュー株の存在は日本株の救い?それとも重い課題?

    2018-02-22 01:07  

     日本の株式相場が波乱の展開となる中で個別銘柄も再び頭重い展開になっているようですが、こうした局面だからこそ今後の展開に関心が高まっているものと拝察致しております。  山あり谷ありの株式相場に訪れた試練は過去何回もあって今回の波乱相場に対して楽観的な意見が早くも出ているようですが、筆者もそうした見方をしています。過去の経験からは調整期間が2、3週間ではまだ短いとの印象はありますが、いくつかの理由でそうした考えを持つに至っています。  その中の一つが多くのバリュー株の存在です。  現在、株式市場には約90の銀行株を除く3650の銘柄が上場していますが、そのうちの約1300社余りの銘柄がPBR1倍を割れています。地銀など銀行株自体も今や低PBR銘柄、高配当利回り銘柄の代表的な存在となっています。更にはこのうちの約250銘柄がPBR0.5倍以下の水準となっており、その中には低PER、高配当利
  • 配当プラス成長性評価のポートフォリオ

    2014-04-08 18:56  
    3月決算の配当落ちが終わったばかりなのに本日は早くも配当狙いの投資の話。でも、配当金は投資から得られる重要なポイントでもあります。  市場の平均配当利回りが1%台後半という時代で配当金をめぐる話はつまらないとお考えの方が多いのかも知れませんが、株式投資と配当金は切っても切れない関係があり、案外重要な要素を含んでいるのではないかと思います。  配当金をめぐるトピックスは上場企業の数だけあると言っても良いでしょう。上場企業は資金調達をした見返りに投資家に利益の還元を行います。歴史を重ねてきた企業は過去どれだけ株主に利益を配当という形で還元してきたのでしょうか?  利益の変動に従って配当金は変動しがちですが、かつては安定配当が基本でした。とりわけ電力・ガス株などの公共性の高い銘柄は安定資産株と言われていま したが、2011年の東北大震災後の原発問題発生で一気に不安定な業種となり東京電力を中心に不
  • 師走相場の展望

    2013-12-03 23:47  
    先生が走ると書いて師走。私は先生ではありませんが生徒が読者の皆さんだと勝手に思えば、私も皆さんに投資のヒントとなるネタ探しに走り回る状態となり、師走の季節感を感じてしまいます。  もう何回もこの時期を迎え、年を取る一方でもあり、せつなさも残りますが、そんなことは言ってられません。何かと忙しくなるこの12月という季節は1年の締めくくりでもあり、来年に思いをはせる時期となります。  師走相場はもちつき相場があちらこちらで見かけられます。個別銘柄が仕手っぽく動く展開です。  もちをついているまでは良いのですが、最後の最後までおつきあいし過ぎるとあとでつきたての食べたもちをのどに詰まらせ大変な思いをしないとならなくなりますのでほどほどにしたいと思います。  師走相場では資金の逃げ足に注意が必要です。  昨年はアベノミクス相場で期待に胸が膨らむ師走相場でしたが、今年は更にオリンピックが2020年に東
  • 有料メルマガライブラリから(54)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

    2013-03-21 17:08  
    有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==   (有料メルマガ第53回・2009/12/29配信号) 【前略】  四季報で見つけた銘柄も、このメルマガで研究対象とした銘柄も、その時々の投資環境にピッタリと一致していることは、なかなか難しいです。  企業の株価が、その企業の実際の企業価値(=資産価値+事業価値)から大幅に乖離して安値に投げ売られている時は、ほとんどの投資家が、その企業を見限って投資を敬遠している時だと考えて、ほぼ間違いないと思います。  安いときに投資