-
見ていてごらん、今にわたしたちの時代がくる
2018-03-23 16:27
-教育子育てコラム- ===ある兄弟の話=== 弟は丁度100年前に生まれた。 中村兄弟の話だ。兄は徳郎という。弟は克郎という。 兄は戦争で死んだ。 弟は「きけ わたつみのこえ」(岩波)を編集した。 兄の徳郎は学徒出陣で戦地へ赴いた。 生きていれば日本初の仕事を多く成し遂げたに違いない逸材であった。 岩波の「きけわだつみのこえ」を読んだときのことだ。 徳郎が克郎に託したものがあることはその手記からわかった。 調べるうちに、克郎が兄の手記をもとにして 「はるかなる山河に ー東大戦没学生の手記ー 」 を編集、のちに岩波の「きけわたつみのこえ」の編集者となったことを知った。 そのとき、「やっぱりな」という思いを持ったのだ。 ===人柄に惚れて=== 徳郎の手記を読んだとき、その人柄に惚れてしまった。 また、その考え方に深く共感してしまった。 70年の歳月を超えて、わたしには普遍的なもの、時代
1 / 1