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記事 25件
  • 工場見学会報告

    2023-06-01 20:36  

     コロナ禍で萎縮していた様々な活動がようやくコロナ前の状態に戻ってきた。 オンライン化が進展してきた企業のIRも徐々にリアルなアナログな活動も見られるようになってきた。 そんな折、17日に筆者はある上場企業の工場見学会に参加した。 それは日創プロニティ(3440)という福岡に本社を置く加工の総合企業を標榜する企業の福島工場。所在地は福島県石川郡石川町で敷地面積が4万1418平米という規模の工場。ここでは様々な金属加工を行う同社の東日本をカバーする一大拠点で、操業開始は2014年3月。東日本大震災後のソーラー発電固定買取り価格(FIT)制度の下で需要が急増した太陽電池アレイ支持架台の製造拠点ともなり同社の業績拡大に貢献してきた。 同社はFIT需要の一巡の一方で今後の需要拡大が見込める金属サンドイッチパネルの生産拡大を図るために15億円を投じた第一工場に続いて18億円を投じて第二工場を昨年2
  • 頑張れ!!日創プロニティ

    2023-03-02 15:39  

     九州・福岡に本社を置く地方のモノづくり企業、日創プロニティ(3440)は加工の総合商社を標榜し、日本国内に存在する実績豊富で有力なモノづくり中小企業を積極的なM&Aでグループ化し成長を図ろうとしている筆者の注目企業の一つである。 半導体や電子部品などのような凄い技術力を持っているハイテク企業とは同列には扱えないものの、様々な素材、とりわけ鉄やアルミなどの金属素材を加工していくノウハウを保有し、自らを加工の総合商社という位置づけで事業展開をしている。 2013年から始まったFIT(固定価格買取制度)の下でまだ小さな事業規模であった同社の業績はソーラーパネルの設置用金属架台への需要が拡大しわずか3期間で累積利益50億円以上となったことは今となっては同社を語る過去の伝説的な話である。 ちなみにその3期間というのは [2013年8月期]  売上高63億9000万円  営業利益27億64百万円 
  • M&Aを考える

    2023-02-24 16:07  

     上場企業には上場している以上は投資家から何らかの成長へのミッションが与えられています。その成長期待に応える方法としては、自社内の経営資源を有効に活用して売上、利益に結び付ける方法が基本でした。 しかしながら既存事業がこれ以上伸びないのであれば新規事業に活路を見出す必要がありますし、そのためには市場調査、人材の確保、研究開発や新たなに設備投資など大変な手間と労力、資金が必要となる訳です。 これを既存の事業が元気なうちに新たな事業に取り組むことで企業は新たな評価を得ることになります。 企業の投資には人材投資、設備投資、研究開発、システム投資などがあります。損益計算書上にこれらの投資は何らかの格好で反映されることになりますが、投資家の皆さんはこの企業が行う投資に関心を寄せておく必要があります。 残念ながら先行投資と通常の投資が色分けされる訳ではありませんので損益計算書にはそうした表記がないの
  • 長期低迷株の復活への期待

    2022-11-24 17:35  

     トレンドフォロー型の運用と長期調整を続けてきたボトムを探る銘柄の投資をコアにした運用では前者がポジティブに株価を見ておく必要がある一方で後者には徹底した企業内容の吟味とチェックが必要です。 更にはそうした銘柄を買い始めた場合はこれでもかとばかりに売り物が出てきたりしますので忍耐が求められます。 多くのBUY&HOLD型の投資家の皆さんは二極化相場の下でご苦労があるかも知れません。1年程度のタームならばとにかく、3年、5年という長期保有株であると上向かないで下向き状態が続くと諦めて売るという行動に出てしまいます。 その方がすっきりするという意見も多く、それはそれで良い方策になるかと思います。いつまでもだらだらと下げ続ける銘柄に別れを告げて早く時流に乗りそうな銘柄を組入れておきたいというのが投資家心理。 発行体がそうした株価の下落に対してしっかり対応してくれるのであれば良いのですが、なかな
  • 特別企業レポート 加工の総合商社 日創プロニティ(3440・S)

    2022-11-04 15:11  

     私の本メルマガでのミッションはどういう訳か、これまでコラムにて主張する点がメインでしたが、今号以降、時々企業レポートとしてお送りしたいと思いますのでよろしくお願いします。 企業評価はその立場によって違ってきますが、私としては企業アナリストの位置づけで投資家の皆さんに参考になるよう中立的に分析したものを本コラムではお届けしたいと思っております。ですから本レポートでは投資の決断には至らないかとは思いますが、更に皆さんの研究に至ればと考えております。 まずはこんな会社もあるのかという程度で御覧になって下さい。 今回は福岡に本社を置く日創プロニティ(3440)です。 同社とは過去4年程度の期間にてフォローして参りました。 この間の株価は上げ下げが結構はっきりしており、波乱万丈の値動きを続けて参りました。ただ、企業としての活動状況はなかなか活発なものがあり、現在もフォローしながら皆さんに認知して
  • 3年寝太郎株よ目を覚ませ

    2022-07-27 12:17  

     皆さんは昔話の3年寝太郎の話を耳にされたことはありませんか。 ざっくり言うと3年寝ていた太郎が目を覚ますと大活躍をするという話ですが、株式市場にもそんな株は多いようです。 多くの投資家はなかなか目を覚まさない3年寝太郎株に業を煮やして売ってしまい、その後目を覚まして大活躍をする驚くような株価暴騰で悔しい思いをされたりします。株価が下げ続けるとどうしても嫌気がさしてそうした行動に出てしまいがちです。 一旦目が覚めるとこれまでの沈黙がうそのような株価変動になり手がつけられないといったことが起きます。果報は寝て待てとも言いますが、株式投資で成果を得たい投資家には、忍耐が求められるということでもあります。 日本の株式市場には「3年寝太郎株」が様々に存在していますが3年というのは極端な事例ですが、1年や2年はざらにあり、株価の下落トレンドをじっと眺めている必要があるというのが現実です。 本日はそ
  • 株価調整中の銘柄研究

    2022-05-19 13:21  

     株価の変動は黙って見ているだけなら楽しいですが、投資家の立場ではそんな悠長なことは言ってられません。 保有株の多くが低迷する中で、そうした下がり続ける株価が少しでも復活し反転上昇してくれないかと祈っておられる投資家も多いかと思います。 本日はそうした長期下落傾向にある銘柄に焦点を当ててみたいと思います。 株価下落中の銘柄が多すぎて、あれもこれもとなりそうですが、その中から厳選してとり上げてみたいと思います。結果として反転上昇につながるかはともかく株式相場にはびこる弱気の声に喝!を与え全体相場に明るさが出れば幸いです。 日本頑張れ!!みんなで応援しよう!!株価低迷銘柄チェック1.メディカルシステムネットワーク(4350)時価432円 5月9日に決算説明会、中期計画説明会開催 時価総額130億円 前期売上高1067億円(+2.3%) EBITDA67億円(+4.4%)営業利益38.5億円(
  • 3年寝太郎株はなぜなかなか起きないのか?

    2021-11-11 20:49  

     皆さんが保有されている銘柄の株価の動きはいかがですか? 長い間下げ続けている銘柄、これを筆者は3年寝太郎株と称していますが、そんな寝たまま起きない銘柄もあれば絶えず活躍を続ける元気いっぱいの銘柄もあり、投資家の皆さんの資産増強も悲喜こもごもではないかと推察されます。 株価の変動には多くの担ぎ手が必要ですし、担がれるには企業側もネタを提供してくれないと誰しも担ごうとはしません。3年寝太郎が起きないのはまさにこうした悪循環の結果であることは言うまでもありません。 担ぎ手は投資家、担がれてほしいと願うのは企業側だし、既存の株主でもあります。企業側に意識のないケースがなかなか起きようとしない3年寝太郎銘柄の背景となっていることはある程度推察されます。 本コラムではなかなか起きてくれない3年寝太郎株に喝!を入れてみたいと思います。1.地方創生ビジネスに注力するサイネックス(2376)に喝!! 総
  • 梅雨の季節到来を前に

    2021-05-19 23:28  

     株式市場は一足早くじめじめとした梅雨入りの時期を迎えている。 本格的な梅雨の季節はこれからが本番なのだが、相場は一歩先を行っている。 小雨程度なら傘をさして歩けば良いが、豪雨だと雨宿りも必要となる。 株式相場には「休むも相場」といった格言がある。 訳あって投資家が株を一生懸命に売ろうとしている最中に何もあまり逆らう必要はない。GW明けも引き続き休みを決め込んでおられる向きも多いのかも知れません。 それでも株式投資の極意には誰も見向きもしなくなった時こそチャンスとお考えになる投資家もお見えの筈。 ここはまさに研究の時。銘柄研究に努めて頂き、有望な投資対象を特定願いたいところ。 季節は衣替えシーズンでもあり、研究の成果を求めて、思い切ってポートフォリオの中身を入れ替えてみてはどうでしょうか。【参考:炎セレクト厳選6銘柄で構築した300万円ポートフォリオ】[設定条件] 1)100株、10万円
  • 株価急落銘柄への対応

    2021-04-07 11:35  

     全体相場は相変わらず堅調な展開が見られますが、個別銘柄には想定外の業績変動により調整を余儀なくされる事例も散見されます。 よく起きがちな事例としては業績向上への期待が意に反して下方修正で投資家の期待が裏切られるケースです。 例えば先日の日創プロニティ(3440)の場合がそうでした。 同社株は年初すぐにソーラー関連銘柄としての期待が高まる中で、人気化し1月8日に高値1350円をつけましたが、この際は業績面をほとんど無視しての株高でした。特段の好材料発表のない中で何でここまで評価するのか分からないままの短期の株価急上昇を演じたのですが、今振り返ると異常な株価上昇だったと言えそうです。 その後同社株は3月5日の安値805円まで一貫して調整しましたが、2Qの決算発表があった3月30日にはどういう訳か一旦、910円まで戻り、終値も897円とほぼ高値圏で終えていました。 発表前に決算内容に期待が高