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有料メルマガライブラリから(374)「いい環境時に、業績を上げると誰もが考える銘柄に投資を行う」
2021-03-26 11:49
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=「いい環境時に、業績を上げると誰もが考える銘柄に投資を行う」= (有料メルマガ第322回・2015/3/24配信号)※2015年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 私が運用している資金は、私の老後を支える大事な資金ですから、絶対に減らしたくない資金です。しかし株価は投資環境や景気に左右されて乱高下するものです。だから投資額の増減、キャピタル・ゲインを重視しすぎると間違いを起こしやすいと、過去30年近くにわたる株式投資の実戦で体感してきました。しかし投資環境の良い時には、少しは冒険し -
人間経済科学と賢人たちの教え その7
2020-11-12 22:10産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/11月号連載記事■その7 人間の本質を解き明かした老子と孫子●老子と孫子の人間観 古今東西、人間性の本質を鋭く指摘した賢人たちは多数いる。 例えば私の好きなカエサル(シーザー)の言葉に、「私は他人に意見されて自分の考えをたやすく変える人間ではない。だから、他人も私と同じだと思う」がある。またデカルトの「我思う故に我あり」はあまりにも有名な言葉だ。 しかし、あまたある古今東西の名言・哲学・思想の中でも、私が極めて大事にしているのが「老子」と「孫子」である。どちらも人名と書名の両方に使われる。極めて短い文章の中に人間の本質を凝縮した傑作である。 「老子」は、個人としての人間の本質、「孫子」は人間性の中に含まれる「闘い」にスポットライトをあてている。 ちなみに、これらの賢人と並び称される「孔子」は、権力に服従するこ -
賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則 第15回
2015-06-04 17:10■孫子とバフェット ●老子は世捨て人では無い 特に日本において、老子を山奥に隠遁した仙人のように描くので、ビジネスや投資と老子というのはイメージ的に結び付きにくいかもしれません。しかし、老子は華僑などのビジネスに長けた人々の間では、「成功のバイブル」として扱われています。 例えば孔子が、世の中の「建前」や「国益」を優先する権力者に都合の良い内容(つまり建前・儀礼)だとしたら、老子は庶民(民間)の「本音」や「個人の幸せ」を代弁する「本音・現実」なのです。 また老子は中国人の民族宗教である道教の最高神の一つですが、実利的な中国人のことですから、最高神といえどもただ恐れ敬う存在では無く、人生や商売に御利益を与えてくれる頼もしい存在なのです。 ちなみに中華街に行くと、「関帝廟」というものを見かけますが、これも後漢・三国時代にかけて活躍した実在の武将を道教の神様として祀ったものです。 ●ビ -
孫子の投資法 戦わないのが勝利への最短コースその4
2014-01-23 16:21本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4482■投資とは詭道なり 戦わないのが勝利への最短コースその4■ ◎トレードオフ、何をしないかが大事 その4<戦争は勝利を第一とするが、長引くのはよくない> 戦争においては、華々しい戦闘が注目されがちですが、戦場に武器・弾薬、食糧を届ける兵站の重要性は、孫子だけでは無く多くの兵法書で説かれるところです。また、戦争を続ける限り、どのような勝ち戦でも味方の損害が全くゼロというわけにはいきません。 つまり、戦争に勝っていても、日々国家の資源、財産、人財などを消耗しているので、国家を繁栄させるためには、できる限り戦争を早く切り上げて平和な状態を維持しなければならないということです。 「一撃必殺」という言葉がありますが、たった一度の攻撃で相手を粉砕してしまうの -
孫子の投資法 投資とは詭道なり その5
2013-10-04 20:47本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4482■投資とは詭道なり その5 投資とは人生の大事である■ ◎投資とは人生の大事である。五つの事柄で測り考える。 1)道とは人民たちを上の人たちと同心にならせる 2)天とは陰陽や気温や時節 3)地とは距離や険しさや高低 4)将とは、才智や威信や慈悲勇敢や威厳といった将軍の人材 5)法とは、軍隊編成の法規や官職の治め方など。 ウォーレン・バフエットは「投資の利益は忍耐に対する報酬だ」と言っています。その心は、「必ず勝利できると確信できるチャンスがやってくるまで何もしないでひたすら待つ」です。 また、「投資とは三振が無い野球である」とも言っています。現実の野球のように、見逃し三振は存在しないわけですから、わざわざボール球に手を出し、凡フライでアウトに打ち
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