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記事 22件
  • 株主思いの配当政策

    2019-11-26 13:26  
     熊本の山鹿市に本拠を構える注文住宅メーカー、LibWork(1431)の株価上昇が止まらない。 Qボードからマザーズに上場した同社は1000円台から本日は一気に前日比700円高の4430円。出来高も40万株を超えた。時価総額は120億円と言う水準。 私が億の近道の創刊20周年記念セミナーでお話させて頂いたから上がったという訳ではない(内心はそういう風に思ってはいる)が、この背景の一つは経営者の株主思いの対応にあると言っても良い。 20日に岡三証券で開催された株主向けセミナーで同社の瀬口社長は滔々と今後の事業展望を語った。 株主ファースト。四半期配当(9円配当×4)はその表れでもある。更には優待制度の実施。企業の成長を支えてくれる株主思いの施策。 住宅産業なんて成長しないと思う皆さんが多い中で、瀬口社長はIT×住宅でエリアの事業拡大を図り株主の負託に応えようと懸命だ。 目標となる時価総額を
  • みんなで株主総会に行こう!!

    2019-06-19 13:38  
     株主総会シーズン到来。今月後半は3月期決算企業の株主総会がラッシュとなります。 通常なら26日から28日に総会が集中するのですが、大阪本社の企業はG20開催と重なり、会場不足で前倒しでの開催を予定している企業が多いのかも知れません。 先日、企業訪問した大阪本社の塗料専門商社、オーウエル(7670)でも20日に株主総会を開催予定。昨年12月に上場して初の株主総会。公開価格750円を大きく下回る610円前後で株価が推移する中でお目にかかったお二人の執行役員の対応、お話ぶりは印象に残ったが、総会では株主の皆さんの不満が噴出する可能性もある。 お時間のある大阪在住で同社の株主となられた億の近道の読者の皆さんはぜひ出席してみて下さい。ぜひその印象をお聞かせ願えればと思います。 株主総会ではモノ言う株主が時々登場したりします。 先週はソニーの大株主になった米系投資家の要求が伝えられ、ソニー株が上昇す
  • 100%法人オーナーの資産コンサルティング~その2

    2019-04-04 14:02  
     2019年に入ってから、有難いことにご紹介で法人オーナーの資産コンサルティングを受ける機会が多くなっています。今回は、資産運用は個人名義で行うのが良いのか?法人名義で行うのが良いのか?について考えていきます。 以下、100%株主である法人オーナーを想定して記述します。 株主構成が複雑な場合には、コンサルティングも複雑になります。 100%株主である法人オーナーにとっては、会社にある資金は自分個人の資金と性質的には大きく異なるところはありません。 そこで、資金があって資産運用を考える際に法人名義で資産運用をした方が良いのか?個人名義で資産運用をした方が良いのか?というところは検討するべき必要があります。 法人で金融資産運用をするメリットは・配当やキャピタルゲインが、法人の所得になるので、課税前の経費の利用方法に選択の余地が大きい(個人の場合には申告分離課税になってしまうので経費的な概念がな
  • 上場企業は株のエンターテイナー 経営者は株価のプロデューサー

    2019-04-03 02:03  
     2019年もはや4月。1-3月の株式相場はいかがだったでしょうか。 全体相場が頭重い中で個別にはなかなか面白い動きを見せた銘柄も多く、投資家の皆さんも楽しまれたのではないでしょうか。 上げるにせよ下げるにせよ株価の変動は見ていると面白いものです。 投資されている皆さんにとっては上げる分には良いけど、下げるのは嫌でしょうが株価に変動は付き物。何らかの事由で変動を繰り返すのが株だから致し方ない。 株価の変動を見ているだけなら良いが保有されている株が下落するのを黙って見ているのは耐えられない。そこでポートフォリオを組んで変動リスクを小さくすることを投資家の皆さんは自然体で行っておられるものと思います。 中には損を切って動きの良い銘柄に乗り換えていこうとされる積極行動派の投資家もお見えになると拝察致しております。 上場企業と投資家の橋渡しを担う私のような役回りの者は株価の変動について語るのが常で
  • デサントTOB その2

    2019-04-02 01:36  
     3月14日に伊藤忠商事によるデサントへのTOBが成功しました。デサントは代表取締役や役員構成なども含めた伊藤忠案を受け入れたようです。  今回のTOBには実際には予定数の倍の応募があった模様で、TOB価格が大半の投資家が考える理論値より高かったためと考えられます。確かにこの業績レベルのアパレル系企業としてはPBR約2.5倍、予想PER30倍はやや高めに感じます。  今回のTOBは平たく言えば、現経営陣の保身を狙ったMBOを阻止するため、そして伊藤忠が保有する株式の価値を毀損しないための敵対的TOBと言えそうです。  加えて、韓国事業が伸びたとはいえ依然として筆頭株主を蔑にしたまま、営業利益率も伸びず6.7%程度のまま、足元3年間の伸びもほとんど無い経営では、以前から支援している意味が無いと伊藤忠経営陣は考えたのでしょう。  デサント側は「買収されたら大変だぞ~!」と従業員に刷り込むなど
  • 孫子と三賢人のビジネス その4

    2018-12-27 07:52  

    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/ 1月号連載記事 ■その4 国王と将軍、株主と経営者 ●会社はだれのものか  よくある議論のテーマですが、その際に混同されているのが、「会社はだれのものか」ということと、「会社はだれのためにあるのか」ということです。この二つの内容は全く異なっています。  まず、「会社はだれのものか」という問いに対する答えは明快です。「会社は所有者たる株主のものである」と断言してかまいません。例えば、不動産に例えれば新宿駅前のアルタビルはだれのものかといえば、(不動産登記簿に記載された)所有者のものであることに意義を唱える人はいないでしょう。もしそうでなければ、アルタビルを買いたいと思う人は一体誰から買えばよいのか皆目見当がつきません。  会社でも同じです。会社が株主名簿に記載された株主のものであることに疑いの余地はありま
  • IPO後に株主数を急増させた企業

    2018-11-29 02:49  

     個人投資家の皆さんにとってIPO市場の存在はどのように映っているでしょうか。  今まで聞いたこともないような企業が一定の手順で関係者とともに上場に向けた手続きや準備をした結果、晴れて上場が承認されると企業のブランドとともに社会的に存在感を示せることになります。  その最初の一歩が企業の株式を見ず知らずの人に投資してもらうIPOです。  IPO企業は未知数ながら時代を映す鏡のような存在と言えるのではないでしょうか。  今年も12月は25日までに19銘柄がIPOする予定。  その中にはAI関連銘柄やドローン関連などの有望銘柄が含まれています。  事業の内容もさることながらIPOを今後の企業成長に向けた契機として、経営者が率先して発展に向け取り組む姿勢が感じられれば投資家はそれに賛同してリスクマネーを投じることになります。  しかしながら、現在のIPO市場はキャピタルゲインを主体にした目先
  • 四半期決算発表

    2018-08-13 17:52  

     8月の決算発表が一巡すると「もう夏も終わりに向っているんだなぁ~」と感じる季節です。早いものです(^^;)  四半期決算も一巡感が出てきましたが、同業種でも明暗が分かれるなど今回の開示内容の評価は難しいです。いよいよ経営者の力量が試され、経営能力次第で業績が大きく動き、株価で評価され易い市場になるのか否か。  国内株式市場は相変わらず、好材料で上げた銘柄に空売りが増えたり、または決算実績がどうであろうと短期的に乱高下するだけ(大手資本が株価を操作するだけ)の市場です。  将来の事業価値を見据えてとか、割安に放置されているから・・・と言った本来の投資運用の場になっていません。  それにしても依然として株主還元が少ないと感じます。  特に歴史ある会社の配当政策などに顕著に見られます。成長企業でも無く、事業内容にも収益にそれ程の変化も見られないのに、僅か数%の業績向上を自慢げに謳いつつ、そ
  • モノ言う株主がここにもいた!!

    2018-06-14 02:23  

     前号で取り上げた三信建設(1924)に続いて、本日は神田通信機(1992)も大株主の増配要求に対してまた会社側が反対表明を明らかにしています。  あちこちでモノ言う株主が登場してきますが、株主からの要求が徐々にエスカレートしてきそうな中で、経営陣も心してかかる必要が出てきたことを理解しないとなりません。  三信建設も神田通信機もどちらかと言うと地味目の旧態依然とした建設会社という印象ですが、そうした地味で非効率な企業の株主が声を上げはじめたのかと感じる昨今です。  三信建設の場合は44円程度のEPSに対して130円配当を要求するものでしたが、通常では考えにくい配当要求はゴーイングコンサーンとしての企業経営に揺さぶりをかけるものと言えますが、今回の神田通信機は配当性向100%を要求(1株193円配当)していますのでまったく理不尽とは言い難い点もあり、こうした大株主の要求が増えてくる時代
  • モノ言う株主が株式市場を活性化させる

    2018-06-07 00:27  

     今月後半は3月期決算企業の株主総会シーズンとなります。  26日から29日にかけて集中しているものと推察しますので多くの個人投資家の皆様もお手持ちの銘柄の開催スケジュールを見てどこに行ってみようとか考えておられるのかも知れません。  企業は事業活動を1年間行って、その決算数字を発表して株主に対して報告し、株主総会で株主の承認を得る必要があります。株主は持分に応じて総会議案に反対や賛成の意見を示す権利を持っています。時には株主の方から株主総会で提案をすることもできます。  大方の株主は、ほとんどが少数株主であるため、株主総会には出ないで送られてきた招集通知に賛成か反対のチェックをして返信するか返信すらしないでいるのかと思います。大半が形式的な株主総会となりがちですが、最近はモノ言う株主も出てきたように思われます。  土木基礎工事業界の老舗企業とも言える三信建設(1984)の株主である坂