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記事 14件
  • M&Aされる確率の高い企業

    2014-10-28 15:50  
    資本同士の戦いが繰り広げられている資本市場では経営権をめぐっての壮烈な争いが水面下で起きています。  何事もなく平穏無事にビジネスを続けている企業が、ある日突然、株主の論理で経営権を奪われるケースが起きたりします。株式市場に巣食う投資家に翻弄される脇の甘い企業も中には出てきます。通常は対抗措置を取りますが、企業の体力を消耗させることがあります。  それはいくら経営がしっかりしていても評価不足から株主の不満の中で、巻き起こることもあります。新たな投資家や別の企業体のM&Aといった形で変化を生じることになるケースもあります。  キャッシュリッチな企業にもキャッシュプアな企業にも投資家の鋭い目線が注がれています。不特定多数の株主はそうした事象に関心を寄せて資産運用に役立てることが必要です。  未来の運用成果は今からの仕込みの結果です。  今日明日の運用ではなく、数年間にもたらされる運用成果を求め
  • 株主から文句が出そうな無関心銘柄

    2014-06-24 23:56  
    株は上がるか下がるか、それを見込んで売るか買うかなのですが全体相場は14000円割れから15400円まで戻って、先週末は小一服で終わりました。一気にはいかないのですが、ようやく戻ってはきたかなというところです。  ここからの強気の意見は昨年末の16300円を突破して18000円程度まで上がるというもの。  中立的にはこのあたりから戻り売りに押される展開となりしばらくは15000円台固めの展開となるというもの。  弱気の意見ではここが戻りの限界で再び14000円台割れまで売られるという見方。  強気の意見はアベノミクス相場がまだ続いているほか海外株高がまだ続くという意見が背景にあります。株のことだから上がったり、下がったりで絶対はなく、今後も相場の流れをよく吟味していきたいところです。  指数が上がれば個別は弱く、指数が停滞すれば個別株が動くという好循環が見られる点に注目したいと思います。特
  • 20年以上放置されてきた銘柄の復活ポイント

    2014-06-11 03:13  
    先週はソフトバンクのヒューマノイドロボット「Pepper」の話題で盛り上がりました。孫流演出でサイトでも楽しませてもらいました。  その孫社長率いるソフトバンクの上場は1994年7月。今からおよそ20年前に上場しました。当時のソフトバンクはコンピュータソフトの卸会社としての 立ち位置でしたが、ヤフーの買収、携帯電話分野への参入と何かと話題を集め、上場20年目のこの時にヒト型ロボットを市場に投入するとして更に話題を集め ているのです。  相次ぐ企業買収での錬金術。株式市場を巧みに利用しての事業拡張は誰にも真似ができない孫流の手法だと言えます。  事業拡大とともに有利子負債が膨らんでいますが、それはお構いなし。自己資本比率12%も成長指向で、前向きに評価されて株価は上昇し今や時価総額は日本2位、トヨタの20兆円に次ぐ9.2兆円で巨大企業となっています。  20年もの間、これほどアグレッシブな事
  • 株主総会シーズン到来

    2014-06-11 03:11  
    決算説明会のラッシュに続き株主総会の季節到来です。皆さんも投資された企業から株主総会の案内がお手元に届いているかと思います。そんな(損な?)ものは関心ないという方もいればきちんと目を通す方、中には出席しようという方もお見えになるかも知れません。  私の知り合いの机も配当目当てで投資されたこの方への株主総会への案内が山のように来ています。3600社の上場企業の多くは3月期決算であり、今月半ば以降が総会のラッシュとなります。  上場企業にとっては1年間の総括の日でもあり、株主への報告と議定を行う日です。  多くの株主総会は形式的なもので少数株主が出席しても余り意味がないということで、出席する株主は大企業以外は少ないのかと思います。  また、時に大勢集まる総会もあれば少人数ですぐに終わる総会もあります。  もめる総会もあったりしますが、企業はこれをクリアして次の決算に向けた活動がスタートします。
  • 企業の先行投資とビジネス

    2014-06-03 17:51  
    資本主義経済下の企業は利益を増やそうとあの手この手でビジネスを展開します。ただ、利益至上主義は時に巨大事故を引き起こしたりして大きなロスを生じ、批判にさらされることもあります。  物やサービスを求めて不特定多数のユーザーや消費者が市場に群がります。そうした市場で活躍するプレーヤーの多くが株式市場に上場を果たして、投資家から資金を集め、利益を追求します。  個人と同様に企業には歴史があり、社歴を重ねる中で利益を内部蓄積していきます。内部蓄積された資金や資産は株主のものですが、利益の増加に寄与しない遊休資金や遊休資産を抱えたままの企業は、ROEを高める努力や利益を生むための適切な投資を行う必要があります。  企業が儲けるには既存事業の拡大と新規事業への投資、M&A投資、その他金融資産への投資などが考えられます。モノへの投資もあればヒトへの投資などがあり、それらを新たな経営資源に入れながら、利益
  • バリュー株の魅力

    2014-05-27 18:30  
    中小型株の大幅下落局面の中、いかに割安感のあるバリュー株でも売り圧力に負けている状況が見られます。小型株受難で見向きもされなくなった専門工事業界の2銘柄を再び比較してみます。  3月17日にも同様の試みをしていますが、それから2か月を経過して株価の位置と企業価値自体が変わってきましたので改めてチェックしてみたいと思います。 【専門工事業界2社】



    大成温調(1904・JQ)


    テノックス(1905・JQ)


    上場年月


    1991年12月


    1991年11月


    上場後高値


    5660円(1991年)


    7264円(1992年)


    同時価総額


    650億円


    434億円


    上場時公募価格


    6474円


    6310円


    同時価総額


    744億円


    377億円


    上場後安値


    170円(2002年)


    175円(2003年)


    同時価総額
  • 特損計上で売られた銘柄の株価評価

    2014-05-13 17:14  
    好決算なのか悪い決算だったのか、この時期投資家にとってはどう取ったら良いのか迷いを生じる決算もあります。地合いが悪い局面でこうした不可解な決算発表がある場合は売られることになりますが、まさにそうした動きが見られる銘柄を本日はテーマとします。  大成温調(1904)は空調、給水などの設備工事中堅企業で、クリーンルームの設計・施工も行っています。国内に留まらず、中国や米国、インドなど海外にも展開しています。  建設投資がほぼピークを迎えようとしていた1991年12月にJASDAQに上場。120万株の公募(公募価格6474円)増資を行い、発行済み株式数 1149万株(時価総額743億円)で上場しましたが、上場時の高値は5660円で時価総額は650億円に留まり、その後も一貫して株価は下落を続けてき ました。2002年には安値170円となり時価総額は上場後10年で24.4億円まで低下しました。まあ、
  • 配当プラス成長性評価のポートフォリオ

    2014-04-08 18:56  
    3月決算の配当落ちが終わったばかりなのに本日は早くも配当狙いの投資の話。でも、配当金は投資から得られる重要なポイントでもあります。  市場の平均配当利回りが1%台後半という時代で配当金をめぐる話はつまらないとお考えの方が多いのかも知れませんが、株式投資と配当金は切っても切れない関係があり、案外重要な要素を含んでいるのではないかと思います。  配当金をめぐるトピックスは上場企業の数だけあると言っても良いでしょう。上場企業は資金調達をした見返りに投資家に利益の還元を行います。歴史を重ねてきた企業は過去どれだけ株主に利益を配当という形で還元してきたのでしょうか?  利益の変動に従って配当金は変動しがちですが、かつては安定配当が基本でした。とりわけ電力・ガス株などの公共性の高い銘柄は安定資産株と言われていま したが、2011年の東北大震災後の原発問題発生で一気に不安定な業種となり東京電力を中心に不
  • 研究中の個別銘柄

    2014-04-01 21:50  
    全体相場が調整局面の中で、大きく値下がりした個別銘柄も調整から反転上昇するタイミングを伺う局面になってきました。  それぞれ、高値をつけたあとの比較的大きな値下がりを見せている銘柄がどのように反転するのかも含めてここはしっかりと研究していかれると良いでしょう。  テクニカル上の動き+ファンダメンタルズ上のポイントを吟味してしかるべき上昇相場に備えることにしてはいかがでしょうか。  私がウォッチしている銘柄の中で直近の状況を簡単にコメントしておきましたのご参照賜りましたら幸いです。 1)桧家ホールディングス(1413) 時価:1300円 時価総額:176億円  今12月期予想経常利益47億円 配当利回り:3.85%  名証2部上場ながら東京周辺で分譲エコ住宅事業を展開。M&Aで事業拡大中。PER7倍で成長株としては割安感強い。全国展開の連結子会社日本アクア (今期予想経常利益13億円)の時価
  • バリュー株式10番勝負(その1)

    2014-03-19 16:13  
    株式市場には多くの企業が上場していますが、その中でも比較的地味なイメージで目立たない企業に今後はスポットを当てていきたいと思います。  かつて行った試みですが、指標面で低評価に甘んじている類似企業2社を並べて比較してみたいと思います。  今回は専門工事業界からピックアップした2社を比較してみます。 大成温調(1904)VSテノックス(1905)  コード番号がお隣同士の両社ですが、上場も1991年で一緒。上場月は大成温調が12月、テノックスが11月とひと月違い。行っているビジネスは同じ建設業ながら空調・給水工事と建設基礎工事で異なります。  類似点としては両社とも実質無借金経営であるということ。豊富な現預金を保有し、財務の健全性は光っています。  建設業界で大成というと大成建設を思い浮かべがちですが大成温調も中堅企業ながら厳しい競争を勝ち抜いてきた有力空調・給水工事会社です。  中国、ベト