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ドラッカー18の教え 第9回
2017-11-22 20:47
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 12月号連載記事■責任を負わなければ権限は無い。危機においてこそリーダーの真価が問われる ●古代では暴力と恐怖による支配が当たり前だった 人間社会が始まった時から、常に権力者は存在しました。秦の始皇帝、アレクサンダー大王、カエサル(シーザー)、ナポレオン等々数限りありません。彼らはほぼ例外なく、本来外敵から自国を守るはずの軍隊を国民に向け、「暴力とそれに伴う恐怖」で人々を支配しました。今から考えればひどい話ですが、古代社会から近代の初期に至るまでは「法の支配」などという考えも確立されず、権力者が権力と恐怖で人民を操るのはごく当たり前のことだったのです。 しかし、近代に入ってからは、すくなくとも先進国では、「法の支配」が優勢となります。どのような権力者でも、まったく人民を無視した政治を行うことは不可能にな -
玉の支配
2015-03-11 03:38株式市場に上場する企業は銀行から借り入れたり、一定の株式を発行することで資金調達を行い運転資金に活用したり、新規の設備投資や人材投資などに使いま す。とりわけ上場企業は成長するための投資を行い、それによって得られた利益を株主となった方々に還元していく仕組みによって成り立っています。 発行済株式数と株価の掛け算が時価総額という指標で、日本の株式市場での最大の企業がトヨタ(7203)で28兆円ものスケールになっています。最小の企業が3億円台となっていておよそ3600社が取引されています。 トヨタのように3兆円もの経常利益を出す会社もあれば、ここ数年赤字続きの会社もあり、それぞれに市場で評価されて売買されています。 発行済みの株式しか取引の対象にはなりませんが、そのうちの多くは安定株主が保有して取引されないことが多く、実際には浮動株を対象にした取引が通常なされています。 会社四季報などに
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