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記事 3473件
  • 借金の怖さ

    2023-10-18 01:20  

    「子供たちに借金の怖さを教えてあげてほしい」 学校向けの出張授業ではこのようなご要望をよく伺います。 子供たちが借金地獄に苦しんでほしくないというのは、教育者や保護者が持つ当然の意向です。 ただ、子供達に「借金は怖いんだぞ」「借金で身を滅ぼした人がたくさんいるぞ」という借金否定の話をするだけでは、あまり意味がありません。 わざわざお金の専門家が学校に出張してまで話すことでもありません。 「カイジ」を読んでおけばわかる話です。 一方で、最近は「借金推奨派」の人もいます。 理論としては「借金のプレッシャーでがんばれ」とか「借金をして投資をしてビジネスを成功させろ」とか言ったりしてます。 これらの意見には同調できません。 借金以外でもお尻に火をつける方法はありますし、ビジネス経験がない人が借金して投資をすることは投機と呼ぶからです。 重要なことは「お金の流れ」を知ることで、借金によるデメリット
  • 『捨てられる銀行』シリーズ著者 橋本卓典さんに聞く。現場で取材を続ける理由と、これからの金融機関に求められるサービス - 前編

    2023-09-01 14:58  

     今回の対談のゲストは、共同通信社編集委員として精力的に日本各地の金融機関、中小企業への取材を続けている橋本卓典さんです。 2006年に共同通信社入社後、経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当していた橋本さんは、あるきっかけから地方に目を向け始めます。 金融行政と地域経済・地域金融を追った取材の成果は、2016年5月に『捨てられる銀行』(講談社現代新書)となって発表され、ベストセラーに。 その後も『捨てられる銀行2 非資産運用』、『捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む』を出版。 最新作の「地銀と中小企業の運命」(文春新書)も含め、「人とは何か?」という独自の視点で書かれた著作は高い評価を得ています。 前編ではそんな橋本さんのキャリアについて、後編では経験豊かな経済記者の目から見た「個人の資産運用とアドバイザー」について深掘りしていきました。 ●メガバンクを
  • 資金逃避と円安

    2022-10-25 09:54  

     今年の春過ぎ頃から外貨建て保険や節税型保険、仕組債(主にEB債)に対する注意・規制の記事が増えてきました。 毎度のことですが、今更?と感じます。 外貨建て保険は、円建て商品では利回りが出ず商品化が難しいために、無理やり金利がある外貨を使って形ばかりの保険に仕立てた商品です。 自分で組成するなら一例として、豪ドルなら、為替手数料の安い金融機関で豪ドル建てMMFか豪ドル債を買い、似たような効果のある掛け捨て保険を組み合わせれば余程コスパの良い外貨建て(風の)保険が出来上がります。 しかも円安時や必要な時に何時でも現金化出来るのですから、わざわざ(表に出ない)高額な手数料を払ってまで数年以上も資金を固定するリスクもありません。 節税保険は、その組成と諸条件をきちんと調べれば疑問符の着く状態になっていたことは一目瞭然です。そんな都合の良い保険があるなら節税したいオーナーが続出するのは目に見えて
  • 有料メルマガライブラリから(448)「確実性の高いインカム・ゲイン狙いの志向を強める」

    2022-10-13 12:16  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「確実性の高いインカム・ゲイン狙いの志向を強める」= (有料メルマガ第370回・2015/3/1配信号)※注 2015年3月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 今日のコラムの題にした『選択で言えばキャピタル・ゲイン狙いを劣後させて、より確保できる確実性の高いインカム・ゲイン狙いの志向を強めている』ということです。 「不毛な決断」を迫られるというのは、それ以前の「普通レベルの決定」において繰り返し間違いを犯し続けたために、最後にその清算を迫られているにすぎない状態です。そんなはめに陥らない為
  • 長期投資の入門 第10回 SiCパワー半導体

    2022-10-12 14:50  

     まず、最初にお知らせがあります。 鳥取市と松江市にお住いのみなさま、セゾン投信のリアルセミナーが開催されます。10月15日と16日の午後2時からです。 なかなか山陰に行く機会がないので、みなさまに直接お会いできるのを楽しみにしております。鳥取セミナーhttps://www.saison-am.co.jp/seminar/detail/20220719091647.html松江セミナーhttps://www.saison-am.co.jp/seminar/detail/20220719092148.htmlよろしくお願いします。=SiCパワー半導体= さて、次世代パワー半導体SiC MOSFETの将来性について連載してきました。本日もSiCパワー半導体の続きです。 技術的なトレンドは、とかく表面積を増やして付加価値当たりのコストを抑えること。 最初、SiCは小さな4インチの基板(ウェハー
  • 貯蓄から・・・

    2022-10-11 14:51  

     初めに。毎度のどうでも良い前振りですが、蒲田駅東口に最高コスパのステーキ定食屋さんを見つけました(笑) 「ジャンボステーキはらぺこや」です。知り合いでも何でもありませんが、宣伝をしてあげたくて書きました(笑)。外観も内装も庶民的なお店ですがコスパはトップレベルで、とても感じの良いお店です! さて、アメリカの代理戦争をさせられている(と言われる)ウクライナ。 様々な意見が飛び交いますが、多少の妥協も踏まえてロシアと話し合えば良かったものを、ロシアからの提案を露骨に却下しプーチン大統領を戦争へと走らせてしまいました。そもそもプーチン大統領の野望が諸悪の根源なのかも知れませんが、西側メディアから流される情報だけでは真相は分かりません。 アメリカの為政者は自分達を安全な場に置きつつ金の為には常に何処かで戦争をしないと気が済まない連中とも言えます。この連中の贅沢の為に世界の庶民は何時までも苦しま
  • NISAの恒久化で日本株は上昇するのか

    2022-10-11 14:50  

     岸田総理がニューヨーク証券取引所の講演で、NISAの恒久化の必要性について語ったのは、投資家にとっては大きなニュースになりました。 もしNISA恒久化が進めば、投資をする人は増えると思います。 日本には「もったいない」という名言があります。 NISA制度があるのに、使わないのは「もったいない」と感じる方が、徐々に増加していくでしょう。 この改革のときに、ついでに「NISAは未成年も利用可能」にしてほしいです。2024年からジュニアNISAがなくなるので、制度の入れ替わりにはちょうど良いと思います。 ところで、NISAが恒久化され、投資をする人が増えると日本株は上がるのでしょうか。もし上がらないと残念です。日本人にとってせっかく積立投資が当たり前になっても、みんなが海外にばっかり投資をしていると、日本株の市場にはお金が回ってきません。 日本人が抱える約2000兆円の個人金融資産が、外に流
  • 有料メルマガライブラリから(447)「投資戦略を練りながら、好業績予想の銘柄に打診買いを」

    2022-10-07 16:14  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資戦略を練りながら、好業績予想の銘柄に打診買いを」= (有料メルマガ第360回・2015/12/15配信号)※注 2015年12月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 一年を振り返ると、今年も株価が大きく乱高下しました。でも購読者の皆さんも、他の多くの個人投資家も、今年の運用成績は大きくプラスしている方が多いと思います。つまり去年の年末より投資資金が増えている投資家が多いと感じます。 毎年この時期に考えることは、今年の残りの期間には今年の運用成績を気にして小手先の売買を行うよりも、来年も
  • 長期投資の入門 第9回 パワー半導体について

    2022-10-06 11:56  

     いよいよ今月も最終日です。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 まず、最初にお知らせがあります。 鳥取市と松江市にお住いのみなさま、セゾン投信のリアルセミナーが開催されます。10月15日と16日の午後2時からです。 なかなか山陰に行く機会がないので、みなさまに直接お会いできるのを楽しみにしております。鳥取セミナーhttps://www.saison-am.co.jp/seminar/detail/20220719091647.html松江セミナーhttps://www.saison-am.co.jp/seminar/detail/20220719092148.htmlよろしくお願いします。 さて、SiC MOSFETの成長性について連載してきましたが、本日もその続きです。=手順について おさらい パワー半導体について= 今回はパワー半導体のことを考えてみます。 手順は以下の通りです。1
  • 食糧危機

    2022-10-06 11:51  

     8月末頃の日経新聞「十字路」にて、ガソリン補助金や麦の価格据え置きなどを例にして現状の政策を批判したコラムがありました。(筆者はキヤノングローバル戦略研究所 山下一仁研究主幹) 一部抜粋です。『おにぎりを食べている人より高級パンを食べられる人を優遇し、ガソリン補助金により高級車に乗る人を優遇している。政府・農協は減反を強化して米価を引き上げ、ガソリン補助金で脱炭素化への投資を妨げる』等々・・・とありました。 ご指摘の通りです。将来に目を向けず、目先の人気取りしか眼中にないポンコツ政治家ばかり・・・。 9月までのガソリン補助金は約2兆円。本来、ガソリン高となれば需要も減るため温暖化防止に役立つのですから、厳しくとも資源高の環境を利用して資金を脱炭素投資に振り向ける絶好の機会とすべきなのに、単なる人気取り(政治パフォーマンス)に資金流用しています。しかも将来世代に借金をしてまで。 JAは利