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書評:未来の年表
2018-03-02 10:04
ご存知の通り、我が国は将来へ向けての様々な問題を抱えています。 その代表的な問題として高齢化が挙げられます。 「人類未曾有の超高齢化社会」 「社会保障は1人の老人を1人の若者が支える肩車型」 こういったキーワードを耳にする事は、最近では日常茶飯事となっています。 では具体的に、日本の人口1.27億人がいつ・どのくらいの割合・スピードで高齢化するのか? 高齢化すると世の中はどう変わるのか? 具体的にイメージ出来る人はそう多くはないのではないでしょうか? 今日ご紹介する本は、社人研(国立社会保障・人口問題研究所)が発表している人口推計が実際のものとなった場合の日本の姿を予想した、なかなかショッキングな内容となっています。 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 著者:河合雅司 (講談社現代新書) http://amzn.to/2Cv0ry2 それでは本書の内容 -
日本国のアドバンテージ その2
2015-09-04 15:322010年5月のコラムで下記の記述をしました。 (引用) 「失われた20年と言われているが、日本にはまだまだ優秀な技術がある、勤勉な労働者がい る、金融機関の傷も浅い、個人金融資産も潤沢でまだしばらくは債務(国債発行)を自国内で消化できる、これから数年のうちに財政再建の道筋をつけ、産業振 興に努め、税制改革も出来るのなら陽はまた昇るのではないか・・・。」 これが今、我々が漠然とイメージしている、日本が現在の困難な時期を脱して再度浮上するかもしれないと期待する際のストーリーです。 世界では日本の環境技術を必要としていると言われますし、インフラ整備や原発、水ビジネスも漸く官民を上げての取り組みが進展してきたようです。迷走し きっている政治の状況は毎度のこととして一旦忘れ、では、何をキッカケとして国富の再上昇に繋がるのか、景気が持ち直し、そして雇用が増え、プライマリー バランスが実現し、新
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