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  • 書評:大収縮 1929-1933

    2018-06-16 04:46  
    書評:大収縮 1929-1933 「米国金融史」第7章 ミルトン・フリードマン+アンナ・シュウォーツ 著、日経BP社  https://amzn.to/2LK2zCu  米国の金融に関する歴史を詳細に論じた「米国金融史」の中で、いわゆる「大恐慌」に関する部分をピックアップした書籍です。  今からは考えられないことですが、この時期にFRBが行った「金融引き締め」的政策についても詳細に論じられています。歴史の「たら・れば」は意味が無い議論だとは思いますが、フリードマンは、当時発足したばかりの連邦準備制度(それまではNY連銀が事実上その機能を果たしていた)が円滑に機能していれば、過去の大型不況と同程度の打撃を受けたにしても、今日まで「大恐慌」と呼ばれ<恐怖感>を持って論じられるような深刻な事態にはならなかったであろうと結論づけています。  公開市場操作をはじめとする金融政策、さらにはハイパワー