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記事 54件
  • 日銀のETF買いが株価を支える

    2020-05-13 15:24  
     日本株の強さはNYダウやNASDAQ指数が堅調なこともさることながら日銀によるETF買いが下支えをしていることが背景になっていると推察される。 2010年に年4500億円に過ぎなかった日銀ETF購入額は2013年1兆円、14年3兆円、16年6兆円と拡大。更に今回はコロナ対策で年間12兆円に膨らんでいる。日本の主要企業はいつの間にか日本国の連結子会社とも言うべき日銀の持分法会社の位置付けとなり、その勢いは更に勢いを増しつつある。しかも今のところ売ることはない安定投資家の買いで浮動株が吸い上げられたいびつな構造になっている。 日経平均をリードするというファーストリテイリング(9983)は既にオーナーである柳井氏及びその親族分の持ち株比率30%を日銀の保有が上回っていると推察され、これが業績とは無関係に株価の上昇基調を堅持させる要因となっていることは容易に理解できる。 つまり、ファーストリテイ
  • 市場潮流

    2020-05-09 02:15  
     今週(4月27日~5月1日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で357円35銭上昇し(率にして1.9%の上昇)、1万9619円35銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。 各種の経済指標は厳しいものが相次ぎましたが、株式相場には「耐性」が出てきたようです。むしろ、27日(月)の日銀の追加金融緩和などをポジティブに捉える動きが目立ちました。 新型コロナウイルスの感染状況は、国内は予断を許さぬ状況が続いていますが、中国や欧米ではピークを迎えたとの見方も出てきました。中国では、延期していた全国人民代表大会(全人代)を5月22日に開幕することが決定しました。これにより、大規模な財政出動への期待が高まっています。 中国の景気がV字回復するようですと、世界経済へのプラス効果が見込まれます。もっとも、新型コロナウイルスの「発生地」である中国を「異質」とみる向きは増加するでしょうが。 来週は、7日(
  • 相変わらずの博打相場

    2020-05-06 00:35  
     3月に入ってから「午後の日銀買いを期待して」と言った解説を頻繁に見かけました。 特に3月中旬は酷い投げ売り状態でしたので、日銀に頼りたくなる気持ちも分かりますが、下がった時の日銀頼みと言うよりは、折角政府機関が買うのだから「上手いこと安く買ってね」と言う気持ちでした。 投機資金が大きいため相変わらず値動きは荒っぽいです。 我々一般投資家は彼らの強引な相場操縦に影響を受けないよう、出来れば逆手に取れるタイミング見計らって、且つ時間分散を有効活用したいところです。 これだけ大きく動いた後ですから、暫くはファンドの解約も続くでしょうし景気動向も不透明です。まずは急がず、安いと感じたときに少しずつ投資していく態度・・・で良いと思います。現状では市場が急回復する可能性は低い思いますから。 日経平均株価も昨年8月の安値辺りまでは戻し、現状で日経平均ベースの今期予想EPSは1,360円程です。景気悪化
  • 為替市場動向~FOMCだけじゃない、BOJ会合も注目~

    2019-09-19 16:46  
     台風15号による被害からの復旧が長引いている状況に、被害に合われた方々にお見舞い申し上げます。一刻も早く通常の生活に戻れることを心から祈っています。 日本の連休明けのマーケットは、サウジアラビアの石油施設へのドローン攻撃により原油価格高騰を受けてのスタートでしたが、先週からのリスクオフ後退ムードが崩れることなく、日経平均も今年のGW連休直前以来の22,000円台でのクローズで10連騰。 ドル円相場はGW時の111円水準までは戻せずでしたが、一時つけた105円割れから108円台までバック。 株価反転の背景には、記録的な売り残の買い戻しあり、ドル円相場も短期の投機売りの累積があり、買い戻しに。 これらの動きのきっかけとなったのは、米中関係とBREXITのリスク後退でした。 米中貿易交渉の決裂が日本のGW最終日に伝わりましたので、株価は、それ以来の下落分を戻した格好になりました。 これまでマー
  • 為替市場動向~日米通商協議や季節要因で様子見?~

    2018-08-10 15:39  

     事前に諸説あった日本銀行の異次元緩和の修正内容が7月31日にオープンになりました。  一部報道機関が事前に観測記事として出していた、 1)長期金利の誘導目標である「イールドカーブコントロール」の修正(±0.1%を2倍に拡大) のほか、 2)マイナス金利適用の政策残高を半減 3)政策金利に新たに「フォワード・ガイダンス」を導入して、現在の長短金利水準を来年秋の消費税再引き上げ後の状況が落ち着く迄、維持すること を示したのは周知の通りです。  10年物の日本国債は、2016年には一時マイナス金利での推移もありましたが、イールドカーブコントロール政策以来、過去約2年、ほぼ0.02~0.07%程度のレンジ内で推移してきましたが、今回の決定以来、ほぼ0.10%程度で落ち着いています。  今回の修正に対する直後のドル円相場の反応は、むしろ円安でした。  市場の受け取り方は、「出口が近い」ではなく
  • 市場潮流

    2018-02-20 00:32  

     今週(2月13~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で337円63銭上昇し(率にして1.6%の上昇)、2万1720円25銭で取引を終えました。4週ぶりの上昇です。  週初から円高の進行を嫌気して13日(火)、14日(水)と日経平均株価は続落し、14日には、一時約4カ月ぶりに2万1000円を割り込む場面もありました。しかし、米株式相場が頑強に推移したことを受け、15日(木)は前日比310円81銭高、16日(金)は同255円27銭高と、ドル安・円高の進行にもかかわらず、大幅高となりました。  外為市場では、米国の財政赤字拡大、物価上昇への懸念からドルが主要通貨に対し全面安となっています。欧米投機筋のドル売りに、円相場は16日、一時約1年3カ月ぶりに1ドル=105円台を付けました。  安倍内閣は16日、衆参両院の議院運営委員会理事会に日銀の正副総裁の人事案を提示。黒田東彦総裁の続投
  • 市場潮流

    2018-02-14 08:44  

     今週(2月5~9日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で1891円91銭下落し(率にして8.1%の下落)、2万1382円62銭で取引を終えました。3週連続の下落となり、週間の下落幅としては、リーマンショック後の2008年6~10日以来の大きさとなりました。  前週末2日(金)の米国株式市場が、長期金利の上昇で割高感が意識され、NYダウで前日比665.75ドルの大幅安となったことを受け、5日(月)の東京株式市場も日経平均株価が前週末比592円45銭安となりました。  米国株式市場は5日も続落し、NYダウが前日比1175.21ドルの大幅下落。6日(火)の日経平均株価も前日比1071円84銭の大幅なマイナスとなりました。  運用リスクを回避する目的の売りが広がったほか、信用取引での追加証拠金(追証)の発生を警戒する売りも出たとみられます。大幅な下落により、投資指標面で割安感が浮上し、7日
  • 為替市場動向~今年の最注目リーダーは日銀?~

    2018-01-19 14:04  

     新年が明けて、既に半月が経ちましたが、  本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。  2018年入りしたマーケットは、株高、ドル安、債券安で始まりました。  債券市場の不安定な状態の背景を幾つかのキーワードをピックアップしてみると、以下が挙げられるかと思います。 【日銀、オペ減額】 【中国、米債購入抑制】 【原油上昇、インフレ】 【ECB,テーパリング加速】  昨年末、2.40%水準だった10年物米国債の利回りは年初2.60%台に乗せるなど、やや過剰な反応がありました。そして、米債のみならず主要国の債券利回りは上昇。世界の債券市場は弱気へのトレンド転換か?との見方も出ました。  その後、急激な金利上昇警戒感も緩和されつつありますが、もし本格的に相場が債券安に動くのであれば、アツい株式相場への冷や水になる可能性は大きいとも思えます。  一方で、米国の暫定予算の期限切れが今週末に迫って
  • 為替市場動向~今年の振り返りから来年へ~

    2017-12-30 02:02  

     2017年も残すところ5日となり、町も市場も年末ムードが漂う頃になりました。  そんな中、年末恒例のまぐまぐ!大賞2017資産運用(株式部門)1位の栄冠に輝いたとのめでたいニュース。誠に喜ばしいニュースに世界中が湧いているのではないか(?)と想像します。  読者の皆さまの力強いサポートとメルマガ主宰者&関係者の皆さんの長年変わらぬ努力と継続の力だと敬意を持って祝福申し上げます。  今年は、多くの執筆者の方と飲み会でお会いする機会もあったのですが、本当に素晴らしい方々が「億の近道」メルマガに関わっておられます。外国為替という切り口で、私も一端に関わらせて頂いていることを大変嬉しく思っています。  さて、海外のクリスマス休暇明け、年末年始を控えて為替相場は閑散、値動きに乏しい展開が続いています。  注目されてきた米国の税制改革法案は上下院を通過して大統領署名へと動きました。  トランプ政
  • 市場潮流

    2017-07-18 22:12  

     今週(7月10~14日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で189円77銭上昇し(率にして0.95%の上昇)、2万118円86銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。  前週末の7日に発表された米国の6月の雇用統計で雇用者数が事前予想を上回って増加したことから米国の長期金利が上昇。外国為替市場でドル・円相場が1ドル=114円台前半となり、約2カ月ぶりの安値水準となったことから、10日の東京株式市場では電機・自動車など主力株に買いが入り、日経平均株価は反発。  11日も続伸したものの、12日はイエレンFRB議長の下院議会証言を確認したいとのムードから反落。週末にかけては小動きとなりました。  主要国の景気が揃って堅調なことが世界の株式相場を支えていますが、週明け17日に中国の17年4~6月期のGDPが発表されます。16年央から堅調に推移してきた米国、中国の景気の減速が危惧されている