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記事 7件
  • 日本株に目を向ける時

    2022-06-16 23:29  

     米国の5月の消費者物価指数が40年5カ月ぶりの大幅な上昇となった。 ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍によるサプライチェーンの寸断などが背景。前年同月比8.6%も上がって、インフレが継続している状況なのでFRBもこの先、金利引き上げを継続することになるとの観測から米国株が急落。せっかく戻り歩調だった日本株にも影響が及んでしまった。 東京都のコロナ感染者数が5カ月ぶりに1000人を下回り外国人観光客の受け入れ開始となって日本の景気も良くなるとの淡い期待も吹き飛びそうな株価の下落だが、このところの為替の円安が賃金水準が米国に比べ上がらない日本の輸出企業にとっては収益の向上につながるでしょうから、悲観視ばかりする必要はない。 ここまでの物価上昇よりもこの先の物価上昇が気になる昨今。食糧価格の高騰が迫っているとの観測もあり、戻りかけた相場に冷や水をかけている。 来月の10日に迫った参院選挙を前に
  • 日本株を売る理由

    2021-12-22 15:40  

     相変わらず日本株へのは売りスタンスが続いており、本日の日経平均株価は2万8000円割れの展開。決して昨年3月のコロナショックのような状態ではありませんが、今年は年初から2万7000円から3万700円のゾーンで推移して大納会を終えそうです。 一方、TOPIX(東証1部全体)は年初の安値水準から右肩上がりの展開を見せ1800ポイントから2100ポイントでの推移となり、現状はその中間値水準までの調整を見せています。日銀のTOPIX買いへの期待が今年の特徴で、外国人投資家と機関投資家も日経平均よりはTOPIXを選好したものと推察されます。 一方で個人投資家の皆さんは中小型株を比較的好まれるほか、マザーズ、JASDAQなど新興市場銘柄への投資が盛んだと推察されます。残念ながらマザーズ指数は昨年9月の高値1368ポイントから本日の暫定安値946ポイントまで3割の下落となり、評価損の出ている銘柄の節
  • 市場潮流

    2021-04-22 12:06  

     今週(4月12~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で84円69銭下落し(率にして0.28%の下落)、2万9683円37銭で取引を終えました。2週連続の下落です。 バイデン政権の積極的な財政拡大や新型コロナのワクチン接種の促進などを背景に、米国株が堅調に推移しましたが、日本株は一進一退の展開となりました。 日本株の上昇を支えたのは、1)堅調な米国株の動向2)世界経済の回復を背景とした国内主要企業の業績改善期待などです。 一方、日本株の足を引っ張ったのは、1)変異株ウイルスの蔓延など国内における新型コロナの感染再拡大2)国際的にみたワクチン普及の遅れ、経済活動の再鈍化懸念3)4月16日の日米首脳会談を控えた模様眺め機運などです。 先週、好決算を発表したかに思われた安川電機(6506)は週初から急落して始まりました。材料の出尽くし感が主因とみられますが、先週も述べましたように、今後
  • 市場潮流

    2018-05-01 17:57  

     今週(4月23~27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で305円63銭上昇し(率にして1.4%の上昇)、2万2467円87銭で取引を終えました。5週連続の上昇です。  週初は前週20日の米株式市場でアップル株が急落したことが嫌気され、軟調な滑り出しとなりました。ただ、外国為替市場で、円安・ドル高が進行したことを好感して自動車、機械など大型輸出株に買いに入り、日経平均株価は反発。24日には約2カ月ぶりの高値をつけました。  週末にかけては、東京エレクトロン(8035)、ファナック(6954)の19年3月期の業績見通しが明暗分かれるなか、半導体株の成長期待が再燃する形で、総じて買いが優勢となりました。  為替の想定などを含め、企業側が今19年3月期の見通しを保守的にみる「ガイダンス・リスク」が警戒されますが、ドル円相場が、1ドル=109円台で推移することなどから、やや安心感が生じて
  • 質の悪い情報に注意

    2016-12-02 12:23  

     まず、毎月分配型投資信託のタコ足分配金の問題がニュースとして大きく取り上げられました。  このメルマガでも何度も指摘してきましたし識者達によっても懸念する意見が出され続けていた問題ですが、漸く同型投信の8割が元本の過半を取り崩して分配原資に充てていることなどや、配当金全額を元本から払い出している投信も2割もあるなどのデータが広く公表されるのは初めてです。  「年金替わりに」とか「生活の足しに」と言い、高配当を前面に押し出した法令違反もどきの勧誘行為などは早い時期から問題視されていましたが、販売する金商業者(銀行や証券など)を守るために主務省(金融庁)は黙認し続けてきました。それが最近の運用難によって分配金額を減らす動きが出るなどで投資家からの批判が急増したことにより主務省も漸く重い腰を上げざるを得なくなったと言うのが真相です。  元本から取り崩しているのに「年利〇〇%!」などと謳うパ
  • 世界経済のセミナーのポイント解説

    2016-04-08 13:47  
    4月3日にブーケ・ド・フルーレットの馬渕さんhttp://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html の主催する勉強会に参加してきました。  馬渕さんは日興証券の調査部長も経験されていた現在では独立系のエコノミストです。  その分析はオーソドックスな経済マクロ分析でファンダメンタルに立脚した分析によって、現在の経済状況がよく理解できます。  今回は、4月3日の馬渕さんのセミナーの内容をポイントだけ簡単にご紹介したいと思います。 ・日本株式は売られすぎの状態  日本株式は、PER,PBRの指標的に見ても売られすぎの状態にある  来期の予想EPSが下がるのでは? という懸念から、PERを妥当と見る向きもあるが、予想EPSも十分に下方修正されていることもあるので、いずれにしてもファンダメンタルズから考えて日本株は割安 十分に反発があると考える 回復する場合には日経
  • ファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVDが好評発売中!

    2014-05-19 13:11  
    ファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座が、DVDにて好評発売中です。 バイサイドのトップアナリスト/ファンドマネージャが、 基本的な分析方法からノウハウまで、 たっぷりとご教授いたします。 講師は当NPO法人理事でもある山本潤氏。 ファンダメンタルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。 プロの手法を学んで、自身の投資成績アップにお役立て下さい。 詳しくは↓↓↓↓クリック!