-
波乱覚悟の師走相場
2020-12-02 12:31明日から師走相場。 先生が走り回る季節と同様にお金も走り回る気ぜわしい月を迎えます。 指数だけが独り歩きしてきたという印象が残る株式相場。浮動する株式を吸い上げ、売り方を締め上げてコロナクラッシュ後の株高をここに至るまで演出してきたとの印象があるが、師走に入っても皆さんは上昇の期待をされているものと拝察致します。 相場は上がっている内が華。 右肩上がりを基本とする株式相場が続く間は投資家がついていきたくなるのだが、そこに待っている落とし穴には気をつける必要がある。 師走相場は例年、二極化が著しい。元気のない銘柄を売り、元気のある銘柄につこうとする投資家の心理と行動が個別銘柄の相場にも表れがち。 全体相場も個別材料株も投資家にとっては上がる株は良い株、下がる株は悪い株と単純に言われてしまいがち。 ここは冷静な対応を図っていくべきでしょうが、投資家の心理状態はいつも盲目になりがち。師走相場で -
株価低迷状態の銘柄が復活する条件
2019-12-27 02:22今年も残り少なくなった株式相場は26日約定分までの損金処理と換金売り、新春に向けた仕込みが重なり、例年通り二極化の様相。 こうした相場展開が26日まで続いた後の相場展開をどう読めば良いかということになる。 株価は需給で決まる。 需給悪には逆らえず、低迷する株価トレンドには自然体で臨みながら、上昇トレンドを維持する銘柄には好需給を踏まえての短期マネーが入ってくる。 こうした展開は基本的には26日までと推察される。 摩訶不思議な株価のトレンドは需給が好転するとまったく異なった推移に変化する。筆者が注目するのは、こうした需給の変化である。 下落トレンドが続く銘柄で売られ過ぎの印象がある銘柄には大いに投資チャンスがある。 トレンドを変える材料がこの年の瀬のタイミングで出ることはないだろうが、兆候は株価に現れる。下値模索中の銘柄にはまるで悪魔が宿ったような状態だと感じる投資家も多いだろう。 高値か -
先行投資は長期の株価にとってプラスになる
2017-08-15 20:48
好業績銘柄と業績悪の銘柄間で二極化相場が展開されています。 誰しも好業績銘柄にリスクマネーを投じたいとは思いますが、それがいつまで続くのかが問題です。反対に業績悪が発表された銘柄は大きく値を下げていますが、四半期の推移の中で一過性で終わる可能性のある銘柄も存在します。 企業は業績を向上させるために先行投資を行い、その結果は短期的に利益が減ることにつながります。これを見た投資家は限られた資金を有効活用するために業績悪銘柄を売って、好業績銘柄を買うという行動に出ますので二極化が更に続くということになるのです。 株価の変動は実に面白いものがあります。 あれほど人気化した銘柄が何事もなかったように不人気を極め、一方であれほど値を下げ続けた不人気銘柄が、いつの間にか人気銘柄になったりもします。 こうした株価の変動は一定のリズムをもって上げ、下げを続けていることに投資家は気がつくべきで -
二極化相場はいつまで続くのか
2017-06-14 00:54
いつの間にかこんなに上がっていると気がついた時には時すでに遅し。 好業績見通しを示した多くの銘柄が好需給の下で株価の上昇が続き日経平均やTOPIXの上昇にもつながっている昨今の相場状況です。 任天堂やソフトバンク一人勝ちのような相場展開についていきたくてもついていけない二極化相場を眺めているとこの道はいつか来た道と思いを過去に巡らしている投資家の皆さんも多いのかも知れません。 なぜ上がっているか理屈がわかれば上げ相場は終焉する。 上がっている理由がわからない間は上がると考えた方が良さそうな気がします。 トヨタやスバル、三菱重工、新日鉄住金などの株価が重い一方で市場をリードしているのはこうした銘柄群のほか日本ハムやニチレイ、安川電機といった時価総額が1兆円以下の銘柄群。 いわゆる好業績銘柄でもあり息の長い上昇相場が続いている訳です。 二極化相場はこうした上昇トレンド銘柄が -
テーマ株乱舞
2016-04-26 20:29株式相場ではテーマを求めて様々な銘柄に投資家のリスクマネーが集まっています。業績の先行きが読めなくなればなるほどテーマ性が重要になり、行き場のないおカネがうごめく相場となります。 昨年12月からの株式相場はまさにそうした潮流が活発化し、潮流に乗れない銘柄と乗れる銘柄の間で二極化する動きになっています。 最近では忘れ去られた感のある創薬ベンチャーにも物色の潮流が押し寄せています。 ファンダメンタルズを見ると円高基調の中でこれまで相場をリードした輸出関連の主力銘柄が買い難くなってきましたので、どうしても内需系の銘柄に物色の手が動くことになります。 内需系を更に分析するとITを絡めた中小型のテーマに沿った新成長株が人気を集めており、投資家はそうした潮流に乗ろうと懸命です。こうした潮流は輸出 関連や金融系など主力銘柄中心の東証1部市場と中小型内需系銘柄が中心のマザーズ指数との間でも二極化の -
右肩下がりの直近1~2年以内に上場した銘柄(その1)
2015-08-05 16:27株式相場は二極化が続いています。この結果、多くの下落トレンド銘柄と限られた上昇トレンド銘柄とが極端な株価の上下変動を見せています。 ポートフォリオ運用ではこうした二極化相場の展開で多少でも上昇トレンド銘柄を組み入れておく必要があります。そうでないとインデックスの上昇に負けてしまいます。 常識的な運用成果と常識外れの桁違いな運用成果のどちらを選定するかによってポートフォリオの組み方は異なってきますが、いつかは上昇トレンドに転換すると期待される直近1年から2年程度の間に上場したユニークな株価の右肩下がり銘柄は結構多いようです。 いつまで下落するかは需給による。 上場時が株価のピークで後は鳴かず飛ばずの事例が多いのは上場企業のモラルの問題?、それとも証券界の事情?、IR不足?単なる不運? 需給の好転のタイミングを企業価値から判断していつから投資に参画したら良いのかしない方が良いのかを皆 -
祝!!日経平均高値抜け
2015-02-24 16:50先週の日経平均はついに2007年2月の18300円高値を抜けました。NYダウも高値更新となり、今週以降の株価上昇にますます期待感が高まってきました。 その背景になっているのが企業収益の改善(円安による輸出企業の好業績、昨年後半からの原油価格の下落によるコスト低下など)です。多少は明暗が分かれるものの主力上場企業の業績向上が見られます。 また、消費税増税の影響で停滞気味だった住宅や個人消費なども年度後半は下げ止まり、来年度以降は回復が期待されます。再消費税引き上げまでに景気回復を実現させ、実行の体制を整えようとする安倍首相の狙い通りとなってきそうな昨今の株高となってきました。 ここまでの展開はまだ単なる通過点にしか過ぎず、日経平均が20000円の大台にいつ頃乗せるかの議論が既に市場関係者の関心事になりつつあります。相 場が上がれば投資家心理は一段と強気に傾くのが常で、余資を遊ばせては勿 -
銘柄(企業)・土地の二極化
2014-07-02 18:24知人の税理士が担当している企業の業績はどこもあまり芳しくないそうです。 確かに、いわゆる中小企業の経営者から景気の良い話は聞こえてきません。しかし、日本の上場・大手企業の大部分は空前の好業績を上げており、今後もそれが続くでしょう。つまり、日本でも海外並みに二極化が進むということです。 例えば日経新聞の記事によれば、日本の所得上位1%の高額所得者の所得総額に占める割合が最も高かったのは1938年で19.92%。1945年には 6.43%に低下し、2010年には9.51%と再び上昇しています。現在の米国は19.34%ですから、戦前(1938年)の日本と同じくらいまでは、 今後格差がさらに拡大すると見ています。 そして冒頭に述べたように、個人だけでは無く、<企業の貧富の差>も開くでしょう。勢いのある新興企業や世界的支配力を持った大企業の業績は、リーマンショック後急回復しているのに対して、そ
1 / 1