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攻めに転じる孫社長率いるソフトバンクグループ
2023-06-28 15:07
ソフトバンクグループ(9984)が再び話題を集めています。 先日開催された同社の株主総会では孫社長がこれまでの守りの姿勢から攻めに転じる時との熱いメッセージを集まった株主の前で送りました。同社はAI型の世界的な企業に投資するという理念での展開で、それがWeWorkなど過去の失敗もあり停滞を余儀なくされたのですが、そのために財務面での守りのスタンスを中心に直近までやってきた訳ですが、その守りが攻めに転じるきっかけとなったのが生成AIの登場です。もともと発明家でもある孫社長の真骨頂発揮。チャットGPTに問いかけしながら議論を重ね、凄まじい数の発明を特許化していく状況を話されていました。しかもその背景には間もなく実現しそうな半導体設計会社アームの上場もつながる話で、興味津々です。 生成AI時代の中で、そのコア半導体となるアームの存在感が増すことを念頭に入れた取り組みだと思うときっとわくわくさ -
期待高まるAIビジネス
2023-05-19 16:35
先週は10日から12日までビッグサイトで開催中の展示会に最終日に足を運ばせて頂いた。 国を挙げての関心の高まりでチャットGPTをテーマにしたメイン会場には熱気あふれる来場者の姿が見られました。 筆者のつながりのあるベンチャー企業さんのブースにも多くの来場者の姿があり、関心の高まりを感じることができました。 メタバース事業、ブロックチェーン事業などを手掛けるGCTジャパンという企業ですが今回はシェアリングDAOがテーマ。空き家活用プロジェクトや農産物育成プロジェクトなどプロジェクトごとのDAOを立ち上げるビジネスモデルは、興味深いものがありました。 また、協業のベンチャー企業とともに地方創生をテーマにした展示もあり、興味深くご説明を賜りました。これは観光応援型のデジタル通貨ルーラコインです。こちらから思わず、こんな地方創生絡みの上場企業があるけどコラボしてはどうかなど思わず提案をしてしま -
株価低迷局面のAI企業
2023-05-19 16:33
上場を実現した企業への評価が投資家の役割ではありますが、その多くは利益を伸ばせという市場参加者である投資家からの暗黙の期待に応えようとあくせくとビジネスに勤しむ姿があります。 先週12日は決算発表のラッシュでした。これまでの業績向上を示せた企業、これからの業績に明るい見通しを示せた企業だけではなく、厳しい結果と厳しい見通しを示していた企業。投資家の多くは単純に前者をポジティブに評価し、後者をネガティブに評価し、結果としては株価が上がるか下がるかの変動に繋がることになります。 3800もの企業の一つ一つを冷静に分析し皆様にズバリの方向性を示せれば良いのですが、なかなか物理的にも対応できることは限られています。それでも筆者は過去から現在まで注目してきた50銘柄程度は何らかの方向性を示していきたいと考えております。 現在、億の近道の読者数は1万人ほどかと思いますが、そうした読者の皆様のご期待 -
AI関連IPO銘柄への期待
2021-12-20 23:40
ソフトバンクGの孫社長がAI群戦略を掲げてビジョンファンドで世界企業に投資し始めてから何年か経過してきた。 日本のIPO市場にもそうしたAIに絡む銘柄が増えてきたとの印象がある。 今年のIPO市場は過去の積み残しを消化しようということか126もの銘柄が登場し、株式相場に彩りを添えてくれる。とりわけ12月は33銘柄のIPOが予定されており、投資家の関心も高まっている。 その中でも特にAI、DX、IOTといったキーワードに絡む銘柄の活躍が大いに期待されている。 今月20日にIPOを予定しているJDSC(4418・M)のほか、23日のエクサウィザーズ(4259・M)などのAI関連銘柄などがその代表だろう。 このほかではAI関連ではないが、24日にIPOを予定している地域産直プラットフォーム(わくわく広場)を展開中のタカヨシ(9259・M)、行動支援サービス事業を展開するニフティライフスタイル -
AIバブル発生のIPO市場
2020-08-26 16:05コロナ禍で日本経済が戦後最悪の不況に突入しようとしている時に3月をボトムにこのところの株式相場は底堅い上昇基調を続けている。 緊急事態宣言で経済活動がストップした日本の4-6月期の実質GDPは年率27.8%も大幅な減少となり、リーマンショック時の落ち込みを大きく上回った。 本日は久々に東京都の陽性者数が95名と100名割れとなったがまだ油断はできない。見えない敵新型コロナとの戦いは日常生活の中で続いている。このため7-9月期も回復が緩慢となる恐れも指摘されており、これまで堅調な推移を辿ってきた株式相場にもいつまた暗雲が立ち込めるのか不透明。 ただ、こうした局面こそむしろ投資チャンスだと割り切って相場に臨もうとする個人投資家の皆さんも多いように思う。その結果がこのところの株式相場にも反映されていると言って良いだろう。 令和2年もはや後半戦に突入し2か月近くが経過しようとしているが、7月はB -
佐賀大学発ベンチャーが熱い
2019-06-12 16:53QボードのLibWorkに続く企業も九州発の成長企業の話。 ソフトバンクGの孫さん(佐賀県鳥栖市出身)がAI群戦略を打ち出し世界的なユニコーン型AI企業に兆単位の投資をしようという時代で、それに続く企業はないかと多くの投資家が関心を寄せる中で日本のお宝企業探しが始まっている。 全体相場がやや停滞を続ける中で新たな成長の芽を持った企業が株式市場では活発に動いているようだ。 昨日はIoTプラットフォームサービスを展開する佐賀大学発ベンチャー企業のオプティム(3694・東証1部)が新高値をつけ、直近の安値2000円(5月23日)から3665円の高値まで83%上昇。 時価総額は一気に950億円となっています。 5月30日に開催された同社社長のアグレッシブなプレゼン内容を素直に好感したものと考えられますが、ソフトバンクGに負けないぐらいの熱くアグレッシブな新成長企業の登場は大いに歓迎すべきことです -
ドラッカー18の教え 第8回
2017-10-26 17:38
産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 11月号連載記事■人間の手だけを雇うことはできない ●猫の手も借りたい 「猫の手も借りたい」という慣用句があります。実際に役に立つかどうかは別にして・・・忙しい時には「猫の手」でさえ頼りにしてしまうという意味です。もっとも「猫の手」だけを切り取って持ってきても仕方がありません(少しシュールな表現ですが・・・)。同じように「人手不足」の会社に切り取った人間の手をすらっと並べても何の役にも立ちません。 猫や人間の手は本体(胴、頭、足など)が一緒になっていてこそ初めて役に立ちます。さらに、少なくとも人間の本体(多分猫もそうではないかと思いますが・・・)には「心」が付いてきます。 この心がドラッカーのいうところの「ビジネスにおいて最も厄介なもの」ですが、その「ビジネスにおいて最も厄介なもの」である心こそが、「
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