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億近クラシックス2004:設備投資 そのメリットとデメリット
2019-11-03 13:29※このコラムは、2004年3月16日に掲載されたものです。
当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。
設備投資をしなければ、売上が増えない企業の場合、設備投資を前提にして、市場の拡大に対応しなければなりません。 市場の拡大が見込まれても、設備投資ができない企業は、シェアは低下して、市場から退出してしまうでしょう。 半導体市況が悪いとき、韓国の三星電子や台湾のTSMCが積極的に投資を行ったことで、業界の勢力地図は大きく変わりました。 半導体や液晶では、日本勢のシェアは激減し、アジア勢のシェアが激増してしまいました。 三星電子のように効率の高いよいタイミングで設備投資をすると、売上増に結びつき、利益が増えるというシナリオが描きやすいのです。 しかし、日本の総合電機のように、業界が横並びで、みんな一斉に投資をすると、業界としては生産能力過剰となり、期待した収益が上げられ
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