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記事 10件
  • 地味株でいくか派手株でいくか

    2018-01-18 00:00  

     皆さんの銘柄選びの好みはいかがでしょうか。  短期売買で大儲けという方にはやや派手目の銘柄が良いでしょうが、地味目の銘柄も案外、成果は生まれますよ・・。  20日に予定しているオクチカのセミナーにはまた今回も多くの皆さんが足を運ばれる予定になっているようですが、今回はIPO銘柄を中心にしたセミナーということで、皆さんと楽しい語り合いを予定しています。  前回のセミナーでは質問コーナーでノーリツ鋼機(7744)のご質問を受けましたが、以前オクチカで取り上げて注目した銘柄だという点で結果としての株高に驚きの印象を持っていますが、このところは派手さが目につきます。  持てる金融資産を有効活用して業容を拡大しつつある点では株価が600円から800円で推移していた時代とは明らかに異なり、隔世の感があります。  派手な成長がどこまで続くかは投資家の判断に委ねられ、創業者の娘婿となった社長の手腕次
  • キャッシュを活かして事業再生に挑戦する企業

    2015-03-03 15:41  
    株式市場は春爛漫の様相を見せていますが、企業によっては業績の停滞を脱却できないまま株価の低迷にあえいでいる状況が見られます。こうした銘柄の存在が現在の株式相場にとってはむしろ大きな可能性を秘めているように思えます。  既存ビジネスが時代の変化で停滞する中で、業績が低迷。株価の低迷を余儀なくされる中で、突破口を見出す企業側の努力を読み取ることで投資家は大きなリターンを上げることができるのではないか・・。  私の活動もそうした企業を密かに研究して、しかるべきタイミングに備えているということをお伝えしておきたいと思います。そのタイミングは既存事業に代 わるだけの成長事業に具体的に取り組み始めたことを企業側から宣言した時や、持てるキャッシュなどの資産を成長のために活用し始めたことが明確になった時 です。  もちろん、株価が既に上がった状況にある銘柄も業績動向や事業の方向性次第では大きく居所が変わる
  • 拡大か縮小かキャッシュリッチ老舗企業の選択肢

    2015-02-24 16:55  
    株式市場にはおよそ3600社が上場していますが、それぞれに事業の内容は異なり、当然のごとく収益水準や収益性も異なっています。創業から今日までの企業活動の歴史を読み取りながら投資を敢行されている億の近道の読者は既に多くの企業の歴史を見ておられるかと思います。  ビジネスはその時代ごとに盛衰があり、ゴーイングコンサーンである企業は時流に沿うように経営資源を仕向けながら収益を確保しようと懸命な努力を重ねています。  人、物、金の経営の3要素を組合せて成長を図ろうとする日本企業の多くはそれに技術やサービスなどの無形資産が付随して経営を下支えしています。アベノ ミクスで環境が良くなっている時こそ事業改革にはチャンスですが、キャッシュリッチな老舗企業においては今後の生き残りを賭けた経営戦略に迫られている姿 があります。  経営革新を拡大指向でM&Aなどを駆使して発展させるやり方もあれば、拡大より縮小を
  • IRプレゼン

    2013-12-03 23:51  
    株式相場では何かのきっかけで変動を開始するケースがありますが、企業が開催するIRプレゼンテーションはそのきっかけとなることも多いようです。  昨年の今頃は長期の株価低迷を続けてきたノーリツ鋼機(7744)がアナリスト協会でのプレゼンから上昇を開始しました。私も出席したので記憶に残って います。出席前からこの株は安くなったなあ、と思いつつ出て驚きました。赤字続きでPBRが0.2倍となっていたのです。収益さえ回復すれば大化けだろう と思っていたのですが、その業績がある中高年向けの通販会社を買収して一変するというから、これは・・・と思い多くの皆さんにお知らせしたところ、賛同を 得たのです。  282円割れまで売り込まれていた株価は今年の5月に978円までありました。その後はいわゆる調整相場。600円から700円での推移を続けておりま すが、今年も12月4日に説明会が開催される予定です。そこでどの
  • 低PBR銘柄研究

    2013-11-07 13:09  
    低PBRのランキングで上位に来る銘柄の多くは魅力がないとお感じになっている投資家にとっては、つまらない話なのかも知れませんが研究してみると新たな魅力が発見できるのかも知れません。  過去10年近くフォローを続けている銘柄であるサイネックス(2376)は先日社長の村田さんが桜井英明氏のラジオ番組に大岩川源太さんと一緒に出演さ れていました。言われた言葉はいつもの長い目で見てほしいというものでした。10年近くもおつきあいしてきた私としてはいつまで待てば良いのかと思うので すが、もうそのことは抜きに客観的な割安感を投資のネタにしていくことを脱皮して多少は事業内容からプレミアムがついてほしいと思った次第です。  そのサイネックスは5月に1144円という高値をつけましたが、現在は560円前後になっています。流動性のない銘柄ですからPER7.5倍、PBR0.7倍も致し方ありませんが、せめて上場時の株価
  • 倍返し

    2013-09-18 12:47  
    ドラマ、半沢直樹が話題になっています。実は私はドラマは一度も見たことがありません(家政婦のミタの時と同様に後でじっくり見ようと思います)。  ただ、まわりが騒いでいて私もキーワードだけは気になっています。 倍返し・・・。この言葉は株式用語とばかり思っていましたが、銀行の世界やあらゆる世界でも通じる言葉なのですね。英語では「Double the Payback」。実は株式用語では押した幅の倍の株価に上昇するという期待を込めた言葉と理解しています。  日経平均が15900円まで上がった後に12400円まで3500円下がったけど倍返しで7000円上がる。つまり19400円になるというのが倍返しの意味あいです。  もっとスケールを大きくすると39000円まで上昇した日経平均が7000円まで下がったので倍返しでは64000円上がって71000円になるという ことになりますがそれは余りに壮大過ぎるとい
  • 株価の始まり方、終わり方

    2013-09-02 22:35  
    株価の変動を多くの投資家は見守っています。すべての事象に始めと終わりがあるように、株価も始値(寄り付き)と終値(引け)があり、間にその日の高値 と安値があります。そうした当たり前の話など面白くないと言われるかも知れませんが、始まり方や終わり方はとても意味をもっていると考えている投資家もお 見えになります。  チャートの世界では始まりと終わりの関係で陽線と陰線といったことで株価の勢い、趨勢を占うこともあります。  始まり方は穏健でも終わりは勢いがあって上昇するパターン。始値が高値となって終わり方が弱いパターンなど様々な株価変動のパターンがそこに集約されます。  これから銘柄を仕込もうという投資家は穏健な方が良いのですが、投資家の買い行動や売り行動が始値に反映されたり終値に反映されたりします。  本日はオリンピックが東京で開催されるとの可能性を指摘するメディアの報道で多くの投資家がオリンピック
  • 2013年夏の四季報の発売後の業績相場

    2013-06-19 14:21  
    日経平均株価は15900円台で今年前半の高値をつけて調整場面を迎え、12400台までの下値模索を経て、どこまで戻すかといった局面です。為替が日 経平均には影響をもたらすことは明らかなので、今後も為替相場には目が離せませんが、今回は日経平均が為替の円高を催促したような感じがします。  円ドル相場は1ドル=103円で円安の一旦のピークを迎え、94円割れまでの円高となり、2月の水準にまで戻ってしまいましたが、基本的には円安基調の中の調整場面と考えれば、ここは格好の投資チャンスとも捉えることができます。  相場に絶対はありませんが、億の近道の読者の皆さんはどうお考えでしょうか。  円ドル相場は26週移動平均線水準にまで到達し、1ドル=78円台から103円までの円安の変動幅25円の半値押しまではまだ2、3円の円高を覚悟して おく必要がありますが、16日から17日に開催されるG8でのアベノミクスの説明
  • 激しい株価変動を見せた中小型銘柄の動向

    2013-06-11 12:35  
    昨年10月以降の株価変動は個々の銘柄ごとに凄いものがありました。日経平均も8500円前後から15900円へと急騰しおよそ8割の上昇を示したので すから、ここでの13000円割れも致し方ないところです。むしろまだ12000円どころまでの下落はないのか、いやそれどころではなく、株式相場はまた 元の水準にまで下落するのではと心配する向きも多いのではないでしょうか?  そうした心配の声が聞こえそうな相場環境の中、個別株もようやく買える水準になってきました。  たくさんの利益を得るには投資する際の株価は安い方が良いに決まっています。中途半端ではリターンが小さくなってしまいます。  高値掴み銘柄を放置しておくとまた下落が続けば損失も膨らみますので早めの処分をしておこうとなりますので下落は案外想定以上に続いてしまいます。  仕切り直しの相場はある程度の時間(日柄)と値下がりによる割安感が出てこないとなり
  • モノづくり企業の評価 トヨタ(7203)&ノーリツ鋼機(7744)

    2013-06-04 14:12  
    日本には数多くのモノづくり企業があります。そうしたモノづくり企業が日本経済の発展を支えてきたと言っても過言ではありません。  株式市場にも多くの世界的なモノづくり企業が上場し、存在感を高めています。日本ではトヨタ(7203)がその筆頭と言えますが、同社はその実力のゆえに注目をされ、日本を代表する企業、クルマというモノづくり企業の最先端を走っていると考えられます。  今期予想経常利益は1兆8900億円で既に時価総額は20兆円を突破しています。時価5810円は会社公表の今期予想EPS432.5円に対してPER13.4倍で、市場平均を下回っています。  こうしたモノづくり企業の評価はまちまちですが、基本的には経常利益水準で決まると考えています。経常利益の10倍水準はおよそPER20倍に相当します。同社の場合は税率の関係で当期利益が経常利益に比べて高い水準になっています。  また、優秀なアナリスト