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セラミックス:日本が誇る職人芸の世界3
2020-04-22 01:19前号ではセラミックス製造の混錬を記載しましたが、今回は成形工程以降です。【成形工程】 成形方法には押出し、射出成形、加圧成形、鋳込み等がある。 押出し成形はセラミックス原料である粘度に圧力をかけ口金(一種の金型)から押出す方式。断面積が一定なのでパイプ状に適しており自動車排ガス用フィルターなどの多孔質セラミックス製造に適している。 押出し速度を一定にしないと断面積形状が変化してしまい、他に粘土成分、密度、特性も一定にする必要あり。 生産性向上を狙い押出し速度を高めると圧力による摩擦熱で原料特性が変化したり、口金の摩耗が激しくなる。かといって水分量を増やすと強度不足で重力に負け押出し直後に成形体として形状を維持できなくなり、可能な限り小さな力で押し出せる流動性と口金を出た時に形が崩れない保形成が必要である。 鋳込み成形とはセラミックス原料に水を入れてスラリーを作り、型に流し込む方式。 但しセ
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