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長期投資の入門 第3回 企業の業績は長期的に維持されるのか
2022-08-17 16:01
【企業の業績は長期的に維持されるのか】 仮に企業規模が拡大せずにずっと売上や業績が横ばいだと仮定しましょう。 それでも毎年の配当の再投資により投資家の持ち分は複利で増えていきます。 このことを複利効果と呼びます。 たとえば2%の配当利回りならば2倍になるのに50年はかかりません。 もう少し早くて35年で2倍になることを計算で確認しました。 (1.02^35=2.00) 1.02の35乗が2 投資家が2%の配当利回りであっても資産を単利の50年でなく、再投資の複利35年で2倍にできると同様に、企業は利益が横ばいであっても再投資によって企業規模を複利で増やしていくことができるのでしょうか。 残念ながら、それは「できない」のです。 100の売上で10の利益を出す企業(利益率10%)があるとしましょう。 市場が飽和していてこれから将来を考えても100を売るのが精一杯であるときどうするべきでしょう -
継続的な利益成長
2021-09-01 14:07
多くの投資家の皆さんは四半期ごとに企業から発信される決算情報をどのように読み取りながら運用されているでしょうか。 各上場企業の業績はリーマンショック後の2009年から四半期ごとに公表されるようになり、投資家の方はその発表内容に関心を持つ必要が出てきました。投資のバイブルとも言える会社四季報は文字通り四半期ごとに企業から発信される内容を伝えている媒体と言えます。 企業の決算期は様々で、最も多いのは3月期決算のようですが、既に今期の第1四半期(4-6月期)の発表が終わり、既に第2四半期(7-9月)の真っ只中にある状況です。 四半期決算のポイントは通期の見通しに対してその四半期決算がどの程度、売上や利益が進捗しているかになります。通期目標に対しての進捗率が低い企業は通期達成確率が下がる一方で進捗率が高い企業は達成される可能性が高くなる。 常識的にはそうなのですが、企業ごとにそうした単純な捉え -
■明日開催!四季報セミナー ガチャ氏 四季報の裏側、全部お話しします!その6
2021-06-25 11:24
【初心者大歓迎!!】 四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深いトピックを全部開示。 実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます! 6月18日発売の四季報夏号の解説も行います。 また第2部では、事前にご質問を募集いたしますので、初めて四季報を利用する方や、使っていて疑問に思うこと、普段から疑問に思っていること、ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。活用法についても歓迎です。当日セミナー内で回答致します。※時間の都合上、全ての質問にお答え出来ないことをご了承下さい。■セミナー第1部「会社四季報の裏側 夏号の傾向と対策」 登壇者:ガチャ氏 ・四季報の特徴 どんな本? ・四季報が作られるまで 誰が、どのように作っている? ・四季報の読み方 無理なく四季報で「成長」「割安」「好材料」を見つける方法 ・夏号の傾向と対策 6月18日発売号の注目ポイント ・四季報オン -
人間経済科学と賢人たちの教え その12
2021-05-02 01:49
産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/5月号連載記事■その12 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ●自分が成長する リクルートの社訓(旧)「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」は、1968年に、創業者・江副浩正氏によって制定されたスローガンだ。 実は私は学生時代、リクルートのA職というアルバイトをしていた。アルバイトと言ってもスーツにネクタイ姿で、アタッシュケース(当時の営業マンの必須アイテムであった)を抱えながら、営業先を回るというものである。勤務時間は9時~5時どころか、残業が月70~100時間になることも珍しくないという、猛烈な仕事内容であった。 学生アルバイトなのだから、いつ辞めても良かったわけだが、喜んで働いていたのは、学生としては破格のアルバイト料(後に短資会社に就職した時には、残業が無くなったせいもあるが、月給 -
山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」【7/16第17号レポート配信! タフな経営陣が牽引する高いモチベート組織の好業績企業を分析!】
2019-07-18 01:24個人投資家向け高品質企業レポートを好評配信中! 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。【7/16第17号レポート配信! タフな経営陣が牽引する高いモチベート組織の好業績企業を分析!】 今週掲載の銘柄は、タフな経営陣が率いる新たなビジネスモデルのM&A活用企業をピックアップ。 リスクより成長期待が大きく、経営陣が牽引する高いモチベートの組織が、業績を伸長させる可能性が高いです。深掘りレポートをぜひお読み下さい。
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成長を無視して株価を予想してはならない
2018-11-21 14:35
■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー ※11月16日(金)執筆時点 ・山王(3441)2016年12月19日配信 株価560円⇒913円(+63%) ・テノックス(1905)17年2月20日配信 株価815円⇒873円(+7%) ・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信 株価894円⇒1462円(+64%) ・特殊電極(3437)17年6月12日配信 株価2922円⇒4430円(+52%) ・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信 株価1831円⇒1338円(-27%) ・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信 株価1577円⇒1006円(-36%) ・パウダーテック(5695)18年2月19日配信 株価4845円⇒2583円(-47%) ・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信 株価1970円⇒1956円(-1%) ・アバント(383 -
日経平均が10万円を突破するのはいつか?
2018-06-29 09:29
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」という本を講談社から出版したのは、2010年5月ですからかなり昔のことになります。 当時はリーマンショックの生々しい記憶がまだ冷めやらぬ時期で世の中の反応は「2万円?夢物語でしょ!そうなったらうれしいでけど・・・」というものでした。人々は2万円どころか、日経平均が4000円まで急落するのではないかとびくびくしていたのです。 その後、2012年3月に「銀座の投資家が『日本は大丈夫』と断言する理由」をPHP研究所から出版したときには、2011年3月の東日本大震災・福島原発事故の直後で世の中を沈滞ムードが覆っていました。 確かに私は、<3.11>という大事件を事前に予想できなかったため、日経平均が2万円に到達する時期を読み間違えました。これは否定できない事実です。しかし、この2冊の本を今読み返しても、日本経済の先行きや株価の大きなトレ -
最新有料メルマガから「集中投資を行うと決めキャッシュを40%程度まで高めた」
2018-06-16 04:24
今回は特別に、本日配信の有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」のコラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。=コラム「集中投資を行うと決めキャッシュを40%程度まで高めた」= (有料メルマガ第485回・2018/6/12配信号) 【前略】 やっと偶然稼げる投資家から、当然に稼げる投資家へのステップアップが出来そうになってきました。運が実力の全ての投資家から、自分の実力でも稼げる部分が増加してきました。これはうれしい成長です。 『初心わするべからず。』 若いころ尊敬する先輩から教えられたのか、または本からか学んだ、どこで聞いたか正確には思い出せないのですが、聞いた内容だけは鮮明に覚えています。 初心という言葉は世阿弥が「花伝書」なかではじめて使った言葉のようです。いまはものごとを始める時の心構えのように使われていま -
有料メルマガライブラリから(258)「増益予想に率直に上がる中小型株のほうが有利かもしれない」
2018-05-17 12:20
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「増益予想に率直に上がる中小型株のほうが有利かもしれない」= (有料メルマガ第432回・2017/5/16配信号) ※2017年5月現在の内容です。留意してお読み下さい。 【前略】 株式投資を30年近く続けていても、株式投資は難しいなと感じることも多いです。しかし株式投資は簡単ではないことも事実ですが、人生よりはずっと易しいと考えています。 【中略】 株式投資を行うことによって決断力、直観力、実行力をつける。知恵を使い、失敗を良い経験に変え、自分を信じて行動できる積極的な性格を作り -
IPO後に問われる企業運営
2016-09-27 16:53=ユニークな外食レストラン バルニバービ(3418)が今、とても面白い= 企業は上場を果たした途端に気の緩みが発生するのか、いきなり予期せぬ大きな赤字に転落したり、不祥事に見舞われたりして投資家の期待を裏切るケースも出て参ります。 株式を発行している企業とその株式にリスクマネーを投じる投資家とが協業して双方の発展を求めることが、上場の意義でもあります。企業にとっては上場することで信用力を高め社会的な意義をもたらし、投資家にとっては自らがなしえない事業からの配当を得ることになります。 昨年は92社がIPOを果たしたのですが今年も12月までにほぼ同じ程度の数の銘柄がIPOを果たし、社会的な信用度を高め更なる発展に向けて始動します。 日本には創業100年以上の企業も存在していますが、今年のIPO企業の多くは創業から10年から20年程度の企業だと推察されます。リーマンショックなど経営環境の
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