-
有料メルマガライブラリから(498)「外部環境による、成長企業の株価下落をチャンスにつなげたい」
2023-10-24 13:00
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「外部環境による、成長企業の株価下落をチャンスにつなげたい」= (有料メルマガ第330回・2015/5/19配信号)※注 2015年5月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 その企業の資産背景や、事業内容、業績に対する自分なりの情報を研究して持っていると、理屈に合わない大きな下げに付和雷同させられる心配はなくなります。逆にその動きを利用して安く買ったり、高く売ったりすることで利益を増やすこともできるようになります。 これはストップロスのための損切りのために置かれた逆指値が、株価の上下の変動を -
ファンドマネージャ、株を語る(2)
2016-10-01 01:40■「ファンドマネージャ、株を語る」執筆のきっかけ 現役ファンドマネージャが株式投資について語る日々雑感です。 個別株の売り買いの推奨はありません。 それどころか、個別株についての言及はしません。 それでも、わたしは、株式投資が持つ本来の社会的意義については、 十分に伝えることができると思っています。 そして、投資のプロセスそのものが、投資家自身を幸福へ導く道標になると考えています。 わたし自身がそうでした。 投資を通して、世の中の仕組みがわかるようになりました。 投資により、経済的に恵まれるだけではなく、 投資というプロセスを通して、人としても成長できたように思うのです。 つまり、投資家とは、お金だけを企業に預けているのではありません。 投資とは、投資家自身の膨大な時間も高度な専門性も貴重な経験も 失敗から学んだ知恵もすべてを投資分析に費やすことです。 そして、その投資行為は、人を成長させ -
ファンドマネージャ、株を語る
2016-09-16 19:36■「ファンドマネージャ、株を語る」執筆のきっかけ 現役ファンドマネージャが株式投資について語る日々雑感です。 個別株の売り買いの推奨はありません。 それどころか、個別株についての言及はしません。 それでも、わたしは、株式投資が持つ本来の社会的意義については、 十分に伝えることができると思っています。 そして、投資のプロセスそのものが、投資家自身を幸福へ導く道標になると考えています。 わたし自身がそうでした。 投資を通して、世の中の仕組みがわかるようになりました。 投資により、経済的に恵まれるだけではなく、 投資というプロセスを通して、人としても成長できたように思うのです。 つまり、投資家とは、お金だけを企業に預けているのではありません。 投資とは、投資家自身の膨大な時間も高度な専門性も貴重な経験も 失敗から学んだ知恵もすべてを投資分析に費やすことです。 そして、その投資行為は、人を成長させ -
少人数組織を運営するための哲学 その2
2016-09-10 00:37わたしが属するヘッジファンドの業界は生き馬の目を抜く業界だ。 毎日、成績で評価される。そのストレスから、心身ともに疲弊する日々だ。 事実、毎年のように、ヘッジファンドは消滅する。 以前の会社では、最後まで残った運用チームは3つだけだった。 10以上の運用チームが7年間の間に解雇となった。 そう、ヘッジファンドは、成績が悪いと解約されてしまうのだ。 だから、わたしたちのチーム6人が、10年以上、ヘッジファンドマネジャーを続けられたことは奇跡に近い。 この業界に関わらず、 世間一般に、チーム運営は簡単ではない。 なぜなら、人間関係が難しいからだ。 人間関係は、些細なことですぐに壊れてしまう。 わたしもチームの運営は試行錯誤の連続であったし、 とくに、メンバー間の関係に苦慮してきた。 この10年の組織運営において、「組織は、こうしたら上手くいくぞ!!!」 という経験則を得た。 その経験から、基 -
少人数組織を運営するための哲学 その1
2016-09-05 15:50わたしが属するヘッジファンドの業界は生き馬の目を抜く業界だ。 毎日、成績で評価される。そのストレスから、心身ともに疲弊する日々だ。 事実、毎年のように、ヘッジファンドは消滅する。 以前の会社では、最後まで残った運用チームは3つだけだった。 10以上の運用チームが7年間の間に解雇となった。 そう、ヘッジファンドは、成績が悪いと解約されてしまうのだ。 だから、わたしたちのチーム6人が、10年以上、ヘッジファンドマネジャーを続けられたことは奇跡に近い。 この業界に関わらず、 世間一般に、チーム運営は簡単ではない。 なぜなら、人間関係が難しいからだ。 人間関係は、些細なことですぐに壊れてしまう。 わたしもチームの運営は試行錯誤の連続であったし、 とくに、メンバー間の関係に苦慮してきた。 この10年の組織運営において、「組織は、こうしたら上手くいくぞ!!!」 という経験則を得た。 その経験から、基 -
市場潮流
2014-10-27 18:30今週(10月20~24日)の東京株式市場は、日経平均株価で759円、率にして5.2%の上昇となりました。ちょうど、前週の下げ幅をそっくり回復した格好です。 当面は、振幅の大きな相場展開が続くとみられますが、先週も触れましたように、ヘッジファンドなど短期的な運用資金が需給面での節目を通過したこともあり、株式相場は堅調な企業業績などを支えに、徐々に落ち着きを取り戻すものと予想します。 ただ、2閣僚の辞任、支持率の低下など、安倍内閣の政権基盤が揺らいでいる現状は、相場にとり好ましくないものと捉えています。12年末以降の国内株式相場の上昇には、「アベノミクス」という、かつてない鮮明なマクロ経済政策が大きく寄与してきたからです。 年末にかけ、安倍内閣は、内政では消費税再増税の可否の最終判断、外交では、北朝鮮の拉致問題の解決、11月のAPECにおいて日中、日韓首脳会談が実現できるかどうか、などの -
"30分で判る 経済の仕組み"がわかりますか?
2014-10-23 21:32最近Youtubeの動画でレイ・ダリオの作った 「30分で判る 経済の仕組み」という動画https://www.youtube.com/watch?v=NRUiD94aBwI が人気のようです。 さっそく私も、30分使って動画を観てみました。 内容としては、金融の本質(特にクレジット)と景気循環についてとても分かりやすく説明されていた動画で、私が観ても新しく気づきの多い動画でした。 簡単に内容を説明しておくと、 ・経済のファンダメンタルズは生産性の向上に基づく ・クレジットの多寡が景気のサイクルを決める ・クレジットの崩壊が起こると、大恐慌となる(長期の景気サイクル) ・経済成長にはクレジットの利子率よりも、収入の成長率を上げることが重要 ということを、アニメーションで分かりやすく説明しています。 しかし、残念ながら現在のところ日本語版での再生回数は43,000回余りで、「大人気」と -
市場潮流
2014-10-20 17:14今週(10月14~17日)の東京株式市場は、日経平均株価で768円の下落となり、4週連続での下落となりました。米国はじめ主要国の株式下落、原油など国際商品市況の下落など国際金融資本市場は値動きの激しい展開となっています。 米国の量的緩和終了後の金融政策、世界経済の先行き不安などが要因として説明されていますが、このところ、繰り返し述べておりますが、「市場の過剰反応」に思えてなりません。 ヘッジファンドの決算は11月末であるのが一般的ですが、顧客=ヘッジファンドへの資金の出し手=が解約するためには45日前まで申告するとのルールがあります。11月末の45日前というと10月15日となります。 このところ、相場が大きく動いたのは、このあたりが主因と考えます。 まず、マーケットの需給ありきで、そのためにマクロ経済が都合よく説明されているように思います。テクニカル指標は、明らかに売られ過ぎを示唆 -
市場潮流
2014-10-14 20:15今週(10月6日~10日)の東京株式市場は、日経平均株価で408円、率にして2.6%下落しました。 特に、10日は前日9日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均が前日比334ドル安と今年最大の下げ幅となったことを受け、東京株式市場でも東証1部銘柄の9割超が下げる結果となりました。 株価の大幅調整の要因として、欧州を中心とする世界景気の減速懸念、エボラ出血熱の感染拡大などが説明されていますが、先週も述べましたように、基本的には9月半ばまでの上昇相場の調整局面との捉え方に変化はありません。 9月半ばまでの上昇時と比較し、世界経済のファンダメンタルズにそれほど大きな変化はないと考えます。米国経済は堅調な回復基調が続いていますし、中国 経済の方向性にも大きな変化はありません。欧州は循環的な景気減速局面に入っていますので、経済指標の弱さが目立ちますが、従来から欧州の景気の先行きに ついては強気 -
年金とヘッジファンドの株高競演
2014-07-01 19:32日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月21日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、その 後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台に戻り、 今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感が強まった格好です。 そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆円も の売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していましたが、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目をつけ、 買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。 NI
1 / 2