• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 96件
  • 低迷してきた株にも曙光

    2023-11-09 13:43  

     過去2,3年前の高値やIPO後の高値から半値以下に低迷する株がごろごろと存在する昨今の株式市場。そんな銘柄を持たれている皆さんは毎日、私が持っている株はどうなるのかだろう?と思われているのかも知れません。 現在の株式市場における物色のコアが外国人や機関投資家といった大きな資金を運用する主体によるものなので、これはある意味致し方ないのです。 株価の変動は基本的には業績の変化によってもたらされますので、業績が向上する銘柄に的を絞れば運用成果は高まることになるはずですが、それとともに需給要因が影響してくる点にも留意しておく必要があります。 日本ではこれまで長期間にわたり、低金利、マイナス金利の状況が続いてきましたので、そうした状態に慣れてしまいました。国民の多くはデフレ経済の下で生活を営んで参りました。そうした社会の枠組みの中でビジネスを成功させて成長を遂げてきた様々な企業が大きな事業規模の
  • 金利の時代

    2023-11-02 00:22  

     最近、日本の10年もの国債の金利が年0.8%超えしてきています。 1%が目前です。普通預金にお金を置いておくのは勿体無い時代になってきました。 投資をしない資金も、なるべく高い金利の場所にお金を置いておきましょう。 外国債券であれば、年5%前後の利回りが稼げる時代になっています。 金利が高い時代には、長期型の債券が運用対象として有効です。 長期間インカムが固定されますし、金利が下がった時に債券価格の上昇が期待できるからです。 もっとも、外債の場合は、金利が下がったときに円高にもなっている可能性があるので、外貨ベースで資産を見るマインドセットもする必要があります。 長期で資金を固定するのが嫌な人は、短期債、中期債、長期債をおり混ぜるラダー型投資が有効です。短期債の満期時に金利が下がっていたら、金融相場に乗じて株式投資に振り向けるチャンスがあるかもしれません。 重要なことは、「お金を寝かさ
  • 為替と日経平均株価

    2023-06-28 15:05  

     このところまた為替が円安に向かい、先週は1ドル=143.91円のドル高、円安水準となってきました。昨年10月の円安が151.94円でしたので残り5.6%の水準までの円安です。 ここから更に一段と円安に向かうという考え方と、ここからは再び円高方向に向かうという考え方に分かれているように思われます。 これには日米の金融政策当局のインフレ抑制か景気向上策かの対応がポイントになります。一転して円高に向かうとすれば日銀のゼロ金利政策が変化する時であり物価目標2%の達成が恒常的に見出せる場合でもあります。 一方の米国もこれまで継続してきた金利の上昇について物価の上昇が沈静化しつつある中で前回は見送りましたが、まだ物価目標水準には至っていないことから年内更に2回の金利引き上げが想定されるという状況下での円安となっていますが、実際には物価の上昇率が低下を見せており、景気の先行きにも配慮しないとならない
  • 悪いマーケット、よいマーケット

    2023-05-06 12:24  

     4月は8連騰もあって、よいマーケットといえます。 ディスコ(6146)のように決算後、急騰する銘柄がでてきています。 同社の4-6月のガイダンスは弱いので、意外に思う投資家も多いと思いますが、いま、市場環境が良化し、VIXも16とかなり下がった中で、悪材料と好材料があれば、好材料だけを評価する、そんなよいマーケットになっているのです。 もちろん、地合いが悪くなれば、よい材料が一転、悪材料とみなされてしまうのがマーケットというもの。つかみどころがないのです。 よいマーケットでは、受注が減少しても、悪材料出尽くし。これからよくなる。 悪いマーケットでは、受注が好調であっても、ピークアウト懸念。これから悪くなるのか。そう受け止められ好材料出尽くし。 長期的には、何度も申し上げている通り、カーボンゼロへのインフラ総とっかえという総需要の盛り上がりが今後10年単位で継続するので、上場企業の経営者
  • 金融教育に金利を取り入れる時代

    2023-04-19 16:12  

     「味方に付けると頼もしい、敵にすると厄介なものとはなんでしょう?」 答えは金利です。 多くの漫画では、敵キャラが味方に転じると頼もしいものですが、金利も同じです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家、遠藤です。 日本人は、金利に馴染みがありません。理由は、預金も国債も金利がほとんど付かないからです。 預金の金利はほぼ皆無に等しいのに対し、皮肉なことにお金を借りる時には金利が発生します。 日本で生きていると、金利は自分に恩恵をもたらさないのに、ちょっとお金を借りただけで請求される悪しきものだという印象を持ってしまいます。 「味方にはならず、敵にしかならないもの」が日本人にとっての金利です。 ゆえに、金融教育の業界では「お金を借りるのは怖いこと」ということを教える時くらいしか金利は登場しません。一応、投資の複利の話とかで金利は登場しますが、理論を話したあとに「でも日本の銀行では
  • 課題

    2023-04-12 10:19  

     随分と暖かくなり、本格的な春になりました。 近くに比較的大きな公園があり昼頃の時間帯に時々散歩をします。小さな子供を連れた沢山の方達が子供たちを遊ばせていますが、振り返るに、うちの子供が小さかった頃も、遊ばせるために週末にはいつも何処かに連れて行かねばならなくて大変でした。遊びたい盛りの子供と小さなマンションに住んでいましたから。 週末が近づくと地図を見ながら「ここはどうかな?」などと家内と話し合っていた頃が懐かしく感じます。 あれから20年以上が経ち子供も大きくなって(当たり前ですが、笑)、今では大人同士として食事に行くなどするようになりました。小さな子供たちを遊ばせているご家族をみると「大変だなぁ~」と思いつつも「今が一番可愛い年頃だよねぇ~」などと微笑ましく感じるようになりました。 歳を取りました(笑)。 さて、先月22日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)では0,25%の利上げ
  • 日米欧の経済ステージの違い

    2022-12-16 23:03  

     コロナ禍にウクライナ戦争がエネルギー価格や食糧価格を押し上げ欧米では70年ぶりのインフレをもたらした。 これに対して相次いで政策金利を引き上げたものだから物価の上昇が沈静化するとともにリセッション入りが欧米では予想されています。 また、中国では少子化で労働力不足が言われ不動産不況が本格化するという中にあります。 これに対して日本ではかつての世界2位のGDP大国はどこに行ったのか。 相変わらずのデフレ下で多少の上昇はあっても物価全体の上昇は限定されゼロ金利を維持せざるを得ない中で不況突入の欧米とはなんとなく居心地の良い日本が対照的な位置に立っています。日本だけが唯一金利を上げる必要がない国となっています。 果たして来年の景気はどうなるのか? 株式相場をどう見れば良いのか、皆さんの関心は個別企業の動向にあるのかも知れませんが、こうしたマクロ経済を踏まえて来年の世界経済をしっかり見ておく必要
  • 先月の急落

    2022-02-07 17:02  

     米国の利上げスケジュールの前倒し予想が増えてくるに連れ、株式市場は想定以上のスピードで下がりました。テーパリングのスケジュールは別として、一回目の利上げのタイミングを見るまでは投資は抑制すべきと考え、昨年12月からは弱気で構えていましたが想定以上に早い下げでした。 それにしても、昨年末29日に997.82で引けたマザーズ指数が1月27日の728.25まで、約1か月(僅か18営業日)で▲27%も値下がりするとは・・・、下げるときは早いです(汗)。 個人投資家好みの相当数のグロース銘柄も新型コロナが蔓延した2020年の連休前の水準になりました。流石に売られ過ぎと思いますが、2年近くを経て、これほど早く「行って来い」になるとは想像もしていませんでした。 とは言え気を取り直して・・・、良い銘柄を買っているはず故に需給の悪化が修正されれば、いずれまた上がるだろうと考えています。米国株にも中長期投
  • 株価下値の拠り所を探る

    2022-02-02 23:31  

     岸田政権の発足以来、日本株の調整が続いている。 特にマザーズを始めとした新興銘柄や直近IPO銘柄の調整は顕著である。 市場内ではその背景がいろいろ語られており、皆様もそうした要因について認識されているかと思うが、ざっくり言うと…1.米国の中長期金利の上昇(インフレ抑制に舵を切ったFRBの金融政策が背景)による株価への先行き不安感台頭 日本株にも追随の可能性2.岸田政権への政策対応への不信感 証券取引税の増税含み3.コロナ感染拡大(感染拡大ピッチの早いオミクロン株による第6波の到来)4.ロシアのウクライナ攻撃への懸念5.コロナ禍での急激なインフレ(コンテナ不足による海運市況高騰、ウッドショックの発生など)6.脱炭素化による生産投資減による原油価格の上昇傾向継続7.中国経済をはじめとした世界経済の頭打ち8.米中対立の構図9.台湾有事の懸念10.中国共産党一極支配構造への不信感11.北朝鮮に
  • 振り返り

    2021-12-17 11:29  

     本年も残すところ1か月を切りました。 一昨年の今頃に中国で新型コロナが噂され始めたと思い起こせば、既に新型コロナの蔓延から2年が過ぎたことになります。早いです。 余談ですが、1年半も「医療崩壊だ~!」と騒いでいるのに、依然として医療行政、医療体制には殆ど変化がなく、感染が拡大した場合には「感染阻止と自粛」に頼ることばかりが強調されています。ついでに、それを理由にした票目当てのバラマキ(呆)。 恐るべき医療既得権の壁!!! 若者や現役世代の生活を破綻させてでも金儲けを優先する悪魔の医療業界(医師会や厚労省)が国家を滅亡に導きます。子供達には日本医師会長の名前は「中川無惨」と言うんだよと教えてあげたい。 この2年間で世界観は大きく変わりました。 2年前の今頃に「投資する先が無い」と書いていたことが懐かしいくらいです。それがコロナ禍で昨年2月にクラッシュした以降は、3月にボトムを付けた後、世