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記事 7件
  • 投資アイデアの創出 最終回 スロー・インベスター

    2019-11-13 01:55  
    ■アイデアの生成過程についての連載を終わります■※2004/3/30配信のコラムです。 2004年1月6日から投資のアイデアの生成過程についての連載をしてきました。 発端は、雑誌でした。 日経エレクトロニクスの2004/1-5号を読んでアイデアを出しました。 以下は、メルマガ「億の近道」バックナンバーの2004年1月6日号の抜粋です。『以下 抜粋~P53 Dellのテレビ参入。画像処理ICが台湾系がぞくぞくと参入してくる。いやな感じ。米国のファブレスIC設計会社であるGENESISやPixcelWorksなどを調べないとなあ。(アイデア1とします)P71 インテリジェンスが忙しい。リアルタイムOSや回路など求人が上回っている。そうか。インテリジェンスはちょっと高かったな。それでかなんて思う。富士ソフトABCなんかはチェックしてみないと駄目かなとふとチェックリストに富士ソフトと書く。(アイデ
  • 投資アイデアの創出その9 予想通りに、売上が伸びるかどうか?

    2019-10-28 19:01  
    ■投資アイデアの生成の過程についての連載を続けています■(前号まで)●売上の変化、シェア(=市場占有率)の変化、コスト構造の変化などを軸に投資案件を評価しましょう。●売上の伸びる、シェアが維持できる、コストダウンの見通しがついている。こういうケースが株が人気化するパターンです。(今回のテーマ)●テーマ●予想通りに、売上が伸びるかどうか? ある企業の将来の売上が伸びると予想します。でも、本当に、期待通りに将来の売上げが伸びるでしょうか?予想が当たる確率を高めるためには、どうしたらよいでしょうか?1)市場を創出した企業を探す 自らの努力で、市場を創出した企業。たとえば、MP3プレイヤーなどのアイ・リバーシリーズは、大手の家電メーカーより高いシェアを取りました。グローバルニッチが経営戦略となっている日東電工は、多くの分野でシェア1位を誇っています。このように自らが市場を創出している企業は、圧倒的
  • 投資アイデアの創出その8 アイデアを出す際の原則を決めてみる

    2019-10-19 02:46  
    ■ 株式投資のアイデアの生成過程についての連載を続けています ■ 闇雲にアイデアを出すよりも、まず、アイデアを出す際の原則を決めてみることです。 「アイデアの筋」なるものを前号で紹介しました。 アイデアの筋とは、アイデアの分類ということでした。ステップ1) アイデアのA分類)市場や産業の動向。拡大する市場や産業はどこ?という原則。つまり、伸びる市場はどこなの?なにが伸びるの?といこと。ステップ2) アイデアのB分類)産業間や市場間の闘いや産業内や市場内の闘いの趨勢はどうなるの?という原則。対象企業の市場占有率はどうなるの? どの企業のシェアが上がるの?という問題。ステップ3) アイデアのC分類)対象企業のコストダウン余地は?付加価値をどう価格に反映できるか?というコスト競争力やテクノロジーのロードマップに関するもの。対象企業のコスト競争力やテクノロジーの高さを評価しましょうという問題。この
  • 投資アイデアの創出その7 アイデアの筋

    2019-10-16 02:11  
    ■■株式投資のアイデアの生成の過程についての連載を続けています■■ いままで、実例をあげながら、投資アイデアについて、ファンダメンタルズを中心に説明してきました。 今回は、「アイデアの筋」ということをテーマにします。 アイデアは闇雲になんでも出すという「ブレインストーミング」といわれる手法があります。もちろん、思いついたことをなんでも書き留めるということは大事なことです。わたしも、よく、友達と食事中に、ノートを取り出して、書き込んだりします。 ちょっと変ですよね。でも、気にしません。 食事相手の失礼にならないようにはしますけど。■投資アイデアの筋の4分類■ わたしが「投資アイデアの筋」と呼んでいるものは、3つあります。 ▲A分類 量的増加見込み▲ 今後、対象企業の製品やサービスが量的な増加が見込めるか (あるものがあるものを代替していく可能性) ▲B分類 市場占有率の上昇見込み▲ 今後、対
  • 投資アイデアの創出 その4 アイデアの源泉 量販店

    2019-09-20 16:51  
    ~ビックカメラを覗いて思ったこと~ アナリストですから、量販店にはよくいきます。 変化を見るためです。 今日いきました。有楽町のビックカメラです。 どの棚がどれだけ広がった。 値段は下がっていないか。 どのメーカーが元気になったか。 セールストークはどう変わったか。 などなど。 売り場を見ても、企業の考えやマーケティングが理解できるということです。■ブランド戦略■ 今回は、もう少し、違う視点で製品を眺めました。 フラットパネル。ちょっと不思議だったのは、松下は、ヴィエラ、ソニーはベガとかいう名前をつけています。 でも、TVのどこを見ても、松下はパナソニック、ソニーはSONYのロゴしかテレビ本体には印字されていません。(ソニーは、大型の液晶やPDPには、WEGAのロゴがあるが、小型液晶にはロゴがない) どうして、ベガとか、ヴィエラとかそういう名前で宣伝しているのでしょうか? ベガやヴィエラと
  • 投資アイデアの創出 その2~具体例から~ ※2004年1月掲載

    2019-09-06 15:42  
    スローガン~ゆっくり考え ゆったり投資~本日の内容■プロセス1 アイデア■■プロセス2 取材■■プロセス3 結論 1)■■プロセス4 結論 2)■■まとめ1 アイデア→取材→結論■■まとめ2 株式投資の基礎学力■■プロセス1 アイデア■ 前号では、日経エレクトロニクス(以下NE)を読んで、気が付いたアイデアを実例として列挙しました(前号を参照してください)。 ⇒ http://okuchika.net/?eid=8652 良質な雑誌には、最新の業界動向や技術動向、そして、注目されるトピックが満載されており、株式の投資のアイデアの有効な源泉になるものです。!→良質の業界雑誌は、よいアイデア源になる 前号のアイデアのひとつは、パーソナル・コンピューターの大手、デル・コンピューターが液晶テレビなどのフラットパネルTVへ意欲を持って参入してくることです。そこで問題になるのが画質が十分かどうかという
  • 投資アイデアの創出 その1

    2019-08-30 14:48  
     投資アイデアをどうやって得るのかは、人それぞれです。わたくしの場合、会社訪問というダイレクトな手段があります。でも、闇雲に会社訪問するのではなくて、訪問の目的をはっきり持ち、会社を取材する場合がほとんどです。それでは、訪問の目的とはなんでしょうか。業績に変化があるかどうか。これがもっとも重要なポイントです。よい変化はどうやってわかるのでしょうか。 新製品やあたらしい会社の取り組みによって、活気が出てきている、そういう会社に恵まれることです。それが、できれば小さな芽のうちに注目していたいものです。 できれば、アナリストがフォローしていないような小さな会社が望ましいでしょう。小さな会社が時代という大きな流れに乗るとき、大きなチャンスが開けるからです。アプローチとしては、2つあります。ひとつは、アイデアベースの投資手法です。1)投資アイデア→2)銘柄の業績の分析(以下、業績)→3)PER・CF