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記事 3件
  • 炎の相場回顧録(その2)

    2016-10-25 14:34  
     30年前の株式市場で起きた出来事を前回は述べさせて頂きました。  バブル経済が株式市場にもたらした未曾有の金余り現象から一転して、まったく経験したことのないバブル崩壊相場につながり、今日の株式市場、日本経済につながっている訳です。  相場の視点で言えば、バブル期の相場は過剰流動性相場ともいうべきかと思います。とにかく資金が運用者や投資家の手元に潤沢にあって投資対象も時価総額の大きな銘柄、まさかこの株がこんな値段になるとは思えないというような株価の上昇をもたらしました。  1カイ2ヤリの新日鉄株が4ケタ目前まで値上がりし、公共株の代表であった東電株も9000円を突破。三菱重工が1300円という高値をつけた時代です。いわゆる商いのできる経団連銘柄が活発に取引される時代で不動産株、商社株、電鉄株などいずれも未曾有の株価上昇を見せました。もちろんソニーやパナソニックといった国際優良株も相応に株
  • ファンドマネージャ、株を語る(2)

    2016-10-01 01:40  
    ■「ファンドマネージャ、株を語る」執筆のきっかけ 現役ファンドマネージャが株式投資について語る日々雑感です。 個別株の売り買いの推奨はありません。 それどころか、個別株についての言及はしません。 それでも、わたしは、株式投資が持つ本来の社会的意義については、 十分に伝えることができると思っています。 そして、投資のプロセスそのものが、投資家自身を幸福へ導く道標になると考えています。 わたし自身がそうでした。 投資を通して、世の中の仕組みがわかるようになりました。 投資により、経済的に恵まれるだけではなく、 投資というプロセスを通して、人としても成長できたように思うのです。 つまり、投資家とは、お金だけを企業に預けているのではありません。 投資とは、投資家自身の膨大な時間も高度な専門性も貴重な経験も 失敗から学んだ知恵もすべてを投資分析に費やすことです。 そして、その投資行為は、人を成長させ
  • ファンドマネージャ、株を語る

    2016-09-16 19:36  
    ■「ファンドマネージャ、株を語る」執筆のきっかけ 現役ファンドマネージャが株式投資について語る日々雑感です。 個別株の売り買いの推奨はありません。 それどころか、個別株についての言及はしません。 それでも、わたしは、株式投資が持つ本来の社会的意義については、 十分に伝えることができると思っています。 そして、投資のプロセスそのものが、投資家自身を幸福へ導く道標になると考えています。 わたし自身がそうでした。 投資を通して、世の中の仕組みがわかるようになりました。 投資により、経済的に恵まれるだけではなく、 投資というプロセスを通して、人としても成長できたように思うのです。 つまり、投資家とは、お金だけを企業に預けているのではありません。 投資とは、投資家自身の膨大な時間も高度な専門性も貴重な経験も 失敗から学んだ知恵もすべてを投資分析に費やすことです。 そして、その投資行為は、人を成長させ