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今年の活躍株
2023-12-23 13:20
年末が近づき、俄に慌しくなって参りました。 毎年やってくる年の瀬。1年の締めくくりを迎える時期を皆様どのように過ごされているでしょうか。 相変わらず二極化が顕著な株式市場で陽と陰の織り成す株価変動に翻弄されている投資家各位にエールを送りたいと思います。 ネット上には勝手な企業コメントが様々に踊ったりしておりますが、株価は淡い期待の材料よりも明確な業績の変動に従って変動するという現実を今年も随所に目の当たりにされたものと思います。 インデックス運用が盛んな日本でアクティブ運用はマイナーな状態ながら、いずれまたやってくる中小型個別成長株の活躍を念頭に銘柄研究に勤しんでおられる皆さんもお見えかと思います。 残念ながら今年は多くのグロース銘柄には見切り売りが見られて、下げトレンドの悲哀を味わった方々も多いかも知れませんが、一方では業績好調な銘柄には人気集中となり、先見の明でそうした銘柄にリスク -
株価低迷局面のAI企業
2023-05-19 16:33
上場を実現した企業への評価が投資家の役割ではありますが、その多くは利益を伸ばせという市場参加者である投資家からの暗黙の期待に応えようとあくせくとビジネスに勤しむ姿があります。 先週12日は決算発表のラッシュでした。これまでの業績向上を示せた企業、これからの業績に明るい見通しを示せた企業だけではなく、厳しい結果と厳しい見通しを示していた企業。投資家の多くは単純に前者をポジティブに評価し、後者をネガティブに評価し、結果としては株価が上がるか下がるかの変動に繋がることになります。 3800もの企業の一つ一つを冷静に分析し皆様にズバリの方向性を示せれば良いのですが、なかなか物理的にも対応できることは限られています。それでも筆者は過去から現在まで注目してきた50銘柄程度は何らかの方向性を示していきたいと考えております。 現在、億の近道の読者数は1万人ほどかと思いますが、そうした読者の皆様のご期待 -
欲との戦いに勝つ(喝!!)
2023-02-16 11:32
昨年7月安値762円から直近高値1755円まで1000円近い急騰を演じた半導体、AI関連のアクセル(6730)株が波乱の商状となり、この銘柄を保有されている投資家の皆さんは今後の株価動向に関心を寄せておられるものと推察されます。 株価が2倍以上になれば通常は保有株を半分売ってコストを只のものとしてその後の株価の行方を楽しみなさいと筆者はこれまで多くの皆さんにアドバイスしてきました。下がっている局面ではまだまだ下がるのではと疑心暗鬼となる一方で上がってくるといつまでも上がり続けるという錯覚に陥ってしまいがちです。 株式投資の運用成果は銀行の利子とは異なり、株価が時には2倍になったり3倍になったり時には10倍になるなど致しますが、そうした可能性がある一方で半値になったり3分の1、10分の1になったりもします。 なぜそうしたことになるのかを冷静に分析すると企業の業績が根底にあるわけですが、そ -
先週末ストップ高を演じたアクセル(6730)株の投資魅力
2022-09-28 15:36
全体相場波乱の中で先週目を引いた銘柄がアクセル(6730)である。 同社は設立は1996年2月でその6年後の2002年にIPO。パチンコパチスロ機器向けグラフィックLSIや音源用LSIで現在も高い市場シェア(50%)を有しており、その優れた技術力が同社の収益力の源泉となっている。 パチンコ産業は衰退産業のようにも言われるが、ホールの運営まで含めた市場規模は現在も約14兆円と最大のレジャー産業となっている。 確かにホールの軒数は昨年度8458店舗と4年前の1万596軒(ピークは1995年の1万8244軒)から減少しており、連れてパチンコ・パチスロ遊技機の販売台数も減少傾向にあるが、2021年度は新規則移行で増加。今年度も拡大基調にあり店舗数は減少傾向にあっても大型化も背景にあって一定の市場規模を擁していると言える。 そこでは来場者を楽しませるための新台の設置が絶えず行われており、遊技機メ -
ある株の上げ下げ
2022-07-27 12:16
このところは全体相場が堅調に推移しており、投資家各位の買い意欲の高まりが感じられます。 ここでの皆様の投資スタンスはいかがでしょうか。 株価を見ていると上げ下げがあって短期的にはなかなか難しいように感じられますが、一定の期間を眺めると買いタイミングを売りタイミングを理解することができます。 例えばこのところ筆者がメルマガにて取り上げてきたアクセル(6730)はパチンコパチスロ機器向けのグラフィックLSIファブレスメーカーですが、株価は実に興味深い変動を続けています。 日本製鉄OBが立ち上げた研究開発型の半導体メーカーとして2002年12月に上場を果たしており、IPO時は高収益性への評価もあり株価は現在では想像もつかない高株価(四季報では2004年に139万円とあるが、その後3回の株式分割で400分の1、つまり現在の換算株価で3475円となる)であった。 2009年に4000円以上の株価 -
来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?
2019-10-31 00:49日本の経済停滞とともに教育の在り方が問われている。 義務教育、しかも小学校から英語教育を盛んにして国際的な人材の養成に努めようとするわが国の文科省の狙いは日本経済の復活に果たしてつながるのだろうか。 私はどちらかと言うとやや懐疑的なのだが、既に制度が始まっているから、結果は20年後ぐらいには出るということになる。 グローバルな事業展開を行う企業の経営にとっては英語教育が早期にスタートし採用した人材が即戦力で海外とのやり取りができてビジネスにもつながるという意味では有意義なのかも知れませんが、却って子供の頃に英語嫌いになったりしてそのまま大人になってしまいやしないかと考えてしまう。 英語が好きになって実際に海外の人々と会話を楽しめるかどうかが大事なので、まだ道半ばの施策なのかと思われる。 さて、英語に限らず文科省は来年度からプログラミング教育を必修化するという。知育絵本「ルビィのぼうけん」 -
【お知らせ】炎チャンネル第72回「企業訪問報告アクセル(6730)」をアップしました
2019-08-29 18:46億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場を語る炎チャンネル。第72回「企業訪問報告アクセル(6730)」がアップされました。 第72回「企業訪問報告アクセル(6730)」 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35607540 【YouTube】https://youtu.be/2K33KnJI1uU ぜひご視聴下さい。 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5~6分にまとめておりますので、 ご登録頂ければ幸いです。 目下は無料番組ではありますが、価値あるコンテンツ作りに努めておりますので宜しくお願いします。 -
小説「株仲間のぼやき(その4)」
2019-07-23 18:18晴海トリトンスクエアはWからZまで4つの建物で構成された一つの街である。 そこにはオフィスはもちろん、レジデンス、小売店、スーパー、飲食店、銀行などもあり日々賑やかに人の往来が見られる。 トリトンブリッジを渡ってすぐのところにある2階につながるエスカレーターを上がり、見渡すと各建物につながっている巨大ホールの存在感に圧倒される。 その中の一つであるX棟で開かれる晴海トリトン株同好会では会長の田崎とその友人で会の盛り立て役であるキャバクラ好きの与太慎一の明るい声が響き渡っていた。与太:「会長、もう予定開始時間を10分も過ぎてまっせ。多摩ちゃんの話は良いから、そろそろ始めましょうよ。」会長:「わかったよ。与太さん。今日はいつもよりお客さんの数が多いんで張り切っていきますよ。」「皆さん、本日もお集り頂き有難うございます。株は山あり谷あり、波乱万丈の世界ですが、このところの米中貿易摩擦で皆さんの -
急騰後の調整は狙い目か
2019-04-10 13:28~直近人気化した2銘柄の投資タイミング~ 新元号・令和の発表とともにストップ高を演じた株がある。 イベント、展示会、テレビCM等の企画・映像制作・編集を行う令ならぬレイ(4317)だ。 レイは同日の元号発表時に合わせて想定外の業績の上方修正を発表。4月15日に発表予定の前2月期決算を期初経常利益予想6億円から8.82億円に上方修正したのが4月1日の午後。 EPSを27.2円から42.5円へと上方修正し配当も6円から8円に増配したことで1日の後場から急騰を開始した。売上が減収に下方修正される中でコスト削減に成功し、利益を大幅に上方修正した点で注目されたのか、昨年1月の高値1125円(300円~400円で推移してきた銘柄が3~4倍まで投機的に急騰)から12月25日の安値245円まで8割も下落した後なので自然体で買いが入ったのかは定かではないが、急騰開始の初日は375円高値に対して終値は339円 -
復活の兆しが見え始めた株価低迷銘柄
2018-11-13 22:54
決算発表を機にそれまで低迷が続いてきた銘柄が株価の上昇に向け復活することはよくあります。 決算発表にはポジティブな内容とネガティブな内容が含まれていますが、投資家のマインドはポジティブな内容により重きを置き、株価水準と相談しながらリスクマネーを投じることになります。 時には株価の低迷を払拭するだけの業績内容ではなくても、株価の位置が低いという感覚だけで大きくリバウンドする事例もあります。 また、四半期決算発表が投資家の銘柄選定に誤解を与えることはよくあります。四半期毎の業績に一喜一憂していては企業の本質を見誤ることになりますが、現実は短期投資家と中長期投資家の戦いの場ですのでそうしたことになってしまいます。 企業にとって四半期業績の減益は時に致し方ないものかも知れませんが、投資家にとっては許し難いものかも知れません。数字を見た途端に売りを浴びせてきます。 企業の説明不足もあ
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