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記事 80件
  • 新たな衣(い)食(しょく)住(じゅう)ビジネス

    2021-08-21 00:37  

     コロナ禍で一変した感がある昨今の市民生活だが、皆さんの生活スタイルはどう変化してきたでしょうか。 不要不急の外出を手控えての巣籠り生活はコロナパンデミック発生後の1年で気の緩みが生じ、人流活発で再びの感染拡大。 変異種の感染拡大の動きはついに若年層にまで及んできましたが、コロナとの目に見えない戦いはもしかしたらこれからが本番となるのかも知れません。 さて、コロナ禍がどうであれ私たちの生活は3つの基本アイテムをベースに成り立っています。企業の多くもその3つの分野に関わっています。 それは衣・食・住です。産業分類では1次産業、2次産業、3次産業と分類され経済の発展とともに産業の隆盛も変化して参りました。 衣食住という分類ではもう古いので本日は少し違った視点で考察してみたいと思います。 株式市場では1000番台から9000番台までのコード番号が割り振られていますが、かつてはおよその産業分類は
  • オークネット(3964)の新たな取り組み

    2021-08-03 12:40  

     オークネットと言えば中古車のネットワークオークション会社として着実な成長を辿ってきました。中古車や中古バイクという世界では現車オークションとオンラインオークションがあり、広大な土地が必要な現車オークションでは断トツトップのユーエスエス(4732・時価1949円)があり、時価総額4860億円(今期予想経常利益391億円)の規模となっています。 ただ、過去の業績(経常利益)は高水準ながらほぼ横ばいの状態です。 これに対してオークネットは中古車やバイクのオンラインオークションで培ってきたネットオークションのシステムノウハウをベースに他のアイテムにも展開。花卉、PCやスマホなどのデジタル機器、時計やアンティーク、骨董品などのコンシューマープロダクツなどの取り扱いアイテムを拡大させて単なる中古車オークション会社からモノの1次流通と2次流通の融合を図るサーキュラーコマースへとビジネスを目指す。 こ
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その12

    2021-05-02 01:49  

    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/5月号連載記事■その12 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ●自分が成長する リクルートの社訓(旧)「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」は、1968年に、創業者・江副浩正氏によって制定されたスローガンだ。 実は私は学生時代、リクルートのA職というアルバイトをしていた。アルバイトと言ってもスーツにネクタイ姿で、アタッシュケース(当時の営業マンの必須アイテムであった)を抱えながら、営業先を回るというものである。勤務時間は9時~5時どころか、残業が月70~100時間になることも珍しくないという、猛烈な仕事内容であった。 学生アルバイトなのだから、いつ辞めても良かったわけだが、喜んで働いていたのは、学生としては破格のアルバイト料(後に短資会社に就職した時には、残業が無くなったせいもあるが、月給
  • 郵便制度が始まって150周年

    2021-04-07 11:33  

     その昔、小学校で教わった郵便制度の話では制度を創設した前島密さんが登場しますが、その近代郵便制度が始まって今年の4月、まさに今月で150周年を迎えるとのことです。 手紙やはがきといった文書を遠隔地の人々に送る公的な活動は私たちの生活に欠かせないサービスで、現在のようなインターネットというより便利な仕組みがない時代は郵便局は私たちの生活にとって身近に存在していました。 しかも文書はワープロなどない時代は当然、手書きで字のうまさが個人の能力では問われていました。 ところが近年はパソコンの普及、光高速通信の時代となり、文書はメールという形で簡単・便利にやり取りできるようになって参りました。 その結果、全国に張り巡らされた郵便局のネットワーク(全国に2万3800か所もあるそうです)は郵便制度では存在感が薄れつつあり、それに代わって物流、金融窓口機能がビジネスの中心を占めるようになってきました。
  • 【対談】糀屋総一朗さんに聞く『幸せを感じるお金の使い方』後編

    2021-02-15 20:51  
     福岡県宗像市神湊(こうのみなと)からフェリーに乗って20分、人口約600人の大島に1泊10万円の宿「MINAWA」があります。 その仕掛け人が今回のゲストである糀屋総一朗さんです。 糀屋さんは、慶應義塾大学の法学部に在学中から不動産業界で仕事を始め、卒業後、2001年に株式会社谷口宝飾グループの不動産部門に入社。2007年に独立し、撮影スタジオや展示会場、セミナー会場のシェアリングサービス「レンタルスペース糀屋箱機構」、レンタルスペースの検索サイト「スペなび」を立ち上げ、軌道に乗せた後、それぞれを売却し、投資家に。 現在は、エリアリノベーションファンドというファンドを運営しています。 エリアリノベーションファンドは、全国各地の不動産やコモディティ化されない地域性のあるサービスに投資をして、地元の人たちとともにエリア再生を目指すファンド。宗像市大島の宿「MINAWA」を中心とした大島の活性
  • ビジネスは発展させるもの

    2020-10-22 11:02  
     上場企業である以上はビジネスを発展させる使命をもっている。投資家はその企業の発展によって得られる企業価値の向上をもってリターンを得ることになる。 儲かったお金を単純に配当金として還元するだけではなく、再生産させて企業基盤を拡大させていくパワフルさに投資家は魅力を感じることになる。 投資家と経営者は違った立場になるが、究極は同じ立場になって企業の発展を支える運命共同体となる。ただ投資家であればいつでもその持った株を他に売却してリスクオフが図れる。経営者でなおかつ株式を保有するオーナー経営者は逃げ場がなく、ビジネスを磨いて会社の発展に尽くすことが目標となる。 最悪なのは雇われ経営者で、過去の経営者のレールの上を走り、リスクを取らず報酬を得るだけの人材。 投資家は雇われであれ、創業オーナー経営者であれ優秀な人物を見い出すことが最も効率的な運用成果を得る近道、すなわち億の近道となる。つまり皆さん
  • 株価低迷するアサンテ株の行方

    2020-08-26 16:12  
     映画ゴーストバスターズからとったシロアリバスターズという奇抜なTVCMを放映し知名度向上に努めているアサンテ(6073)株の株価がコロナ禍の影響を受け低迷状態となっているが、見直しの余地を探ることにしたい。 同社は2013年3月に東証2部に上場。公開価格は930円で公開直後はシロアリ駆除のビジネスにネガティブな印象が強く株価低迷。一時は766円という上場来安値をつけるなど、不人気な状態が見られた。 上場後の株価低迷を横目に筆者は同社のレポートを書かせて頂いた記憶があるが、幸いにも掲載後の株価は2018年の高値2451円まで上昇の一途を辿った。 残念ながらその高値をつけてからの株価は低迷を続けコロナ禍もあって3月には1283円という安値をつけるに至った。その後も需要期のコロナ自粛で業績の先行きが不透明となるに及んで株価は下値模索を余儀なくされ、約半年近い間、1300円前後での株価推移を余儀
  • オンライン化花盛り

    2020-08-20 13:35  
     コロナ禍でリアルな活動がやり難くなった今、注目されているのがオンライン化。人類の英知を集めると、様々なリアルなイベントがオンライン上で済まされることになります。 その代表的な事例がオンライン飲み会やオンライン合コンなどかと思いますが、味気ないオンライン化もコロナ感染を防ぐためと考えれば致し方ありません。 インターネットの発展、5G化で気軽に個々人のやり取りができる技術的な背景も手伝って新たなサービス産業を生み出す可能性も秘めているというのがポジティブな視点でもあります。 小売業においては既にアマゾンが市場を席捲。スーパーでの買物からEコマースで日常品や衣料品などの購入を行うライフスタイルが定着しつつあります。こうしたショッピング形態の変化ではロジスティックが重要になると考えられます。 どうしても人の手に頼らざるを得ない業務やサービスもありますが、多くはロボットや自動搬送装置などで省エネ化
  • 日本発オンラインクレーンゲーム会社サイバーステップの野望

    2020-08-06 21:28  
     日本発で世界に打って出ることのできる可能性のある新たなビジネスを展開する企業にサイバーステップ(3810)がある。 先週開催された決算説明会で同社の創業者である佐藤社長が語ったことは表面的には今期、減収減益見通しでネガティブな印象があるのに対して、ビジネスの方向性としては比較的ポジティブな内容だった。 オンラインクレーンゲーム「トレバ」の成長でライバル他社も追いかけてくる中で業績の拡大をどのように図っていくかがポイントとなる。 そこは業界のパイオニア的存在である経営者の手腕が問われているが、過去の経緯を踏まえると、ここをベースに成長を求めることができれば、投資チャンスがあると考えられる。 佐藤社長は高専出身で基本はモノづくり。学生時代のロボットコンテストにも挑戦したことがあるというからユニークな経験がある。 現在はオンラインクレーンゲームのヒットで一花咲いた感がある。月商10億円、年商1
  • 子供と一緒に企業選びの目を養う方法

    2020-07-03 14:31  
     億近読者の皆様こんにちは。 お金の教育に特化したFP、遠藤功二です。 私は、小学生になったら家庭でお金の教育を行うことを推奨しています。 私の家庭では、7歳の長男にカフェの経営をしてもらってます。 共同経営者兼資金の出資者は私です。 小さなお店を経営する経験は、お金が増える原理や経済の仕組みを学ぶには最適です。 今回は、私が子供と行っている家庭内カフェ経営体験の中で、新たな発見をしたことを、読者の方々に共有します。●家庭内カフェ体験の壁 家庭内カフェ体験と言っても客は家族や親戚くらいしかいません。 最初はコーヒーやカフェオレを作ることが楽しかった長男も同じことの繰り返しでは流石に飽きてきました。 それでも、お客(親)が喜んでコーヒーを飲んでくれることと、お店のお金が増えていくことの面白さで、何とか継続していましたが、共同経営者の私としては「そろそろ何か変化をつけないと継続できないな。」と