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記事 13件
  • 特許情報プラットフォーム

    2023-11-20 11:48  

     特許を調べるのに8年前までは特許電子図書館(IPDL)が使われていましたが、それに代わって登場したのが特許情報プラットフォーム、J-PlatPat(ジェイプラットパット)です。 これは従来のIPDLより検索サービス機能が充実しているなどの特徴がありますが、世界各国の出願・審査関連情報を調べる機能をシステムに付加。 外部からの攻撃があったりしてその後セキュリティ対策を講じて今日に至っています。 日本のハイテク企業にとって特許制度は極めて重要な位置付けにあります。 知的財産の代表と言える特許がビジネスを推進する原動力となっていることは自明のことで、特許は企業の今後を占う重要な要素となっています。 ただ相変わらず市場は特許などの知的財産への評価を曖昧にしたまま、見えている資産(現預金、有価証券、土地、建物、設備など)の評価に対してすらまともに評価しないで株価形成がなされていますが、かつては知
  • 楠浦崇央さんの出版記念セミナーの開催のお知らせ

    2021-05-04 01:47  

     急遽、楠浦さんの「新規事業を量産する知財戦略:未来を預言するアイデアで市場を独占しよう!」(2021/4/26出版 楠浦崇央 著)の出版を記念して投資家のためのセミナーを開催する運びになりました。 アマゾンですべてのジャンルで1位を独占した楠浦さんの著作が話題です。(5月3日現在)Amazon 売れ筋ランキング:- 1位起業家- 1位実践経営・リーダーシップ(Kindleストア)- 1位ビジネス・経済の参考図書・白書(Kindleストア) amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3th86WF わたしも読みました。 発明を再定義した、志があれば誰でも発明家になれるプロセスを描いた名著です。 企業が成長するためのメソッドです。 そして、結果を出すための方法論が満載されています。 書籍を読んだ経営者やファンドマネジャーたちからも絶賛の声が次々と上がっています。 わたしは長期
  • ■お知らせ■山本潤が司会進行します! 個人投資家のための「知財情報活用セミナー」 テーマ”医療機器”開催!!

    2019-01-17 19:13  

    =グローバル医療機器分野で将来の成長が期待できる企業について、特許分析でその可能性に迫る=  個人投資家向け知財セミナー第3回目は医療機器関連を深掘りします。  医療機器分野は成長力と収益力を兼ね備えている分野であり、有力な投資対象となります。  ぜひご参加下さい!残席わずかです!  ◆日時 1月27日(日) 9:20~16:00  ◆場所 東京都中央区  ◆登壇者 山本潤(リンクスリサーチ)       村上次郎(特許調査)       楠浦 崇央(発明塾)  ◆受講料 21,600円(税込)  詳細・お申込は  ↓↓↓↓↓↓  https://www.kokuchpro.com/event/tizai_3rd
  • 相川伸夫の特許活用術

    2018-09-04 21:03  

     億の近道で毎月記事を一本16年末から投稿させて頂いているので、私をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この度9月8日の特許分析セミナーにて、急遽登壇させて頂くことになりました。  現在はまだ告知ページにも申し込みサイトにも私の時間割りも紹介もありませんが、当日はセミナーにて私流の特許活用投資法について話をさせて頂こうと思っています。  特許のセミナーにおいて多くの方が気になる『特許でどうやって利益を出すのか?』についてを今回私からは話してみようと思います。  私の感覚では特許は投資での活用と投機への利用が有効です!  現在、多くの投資家(恐らく95%以上)は特許という存在は知っていても投資には利用出来ていません。  四季報や決算短信しか読んでいない人と、そこに+特許を少しでも調べられる人だとどちらの方が好ましいでしょうか?  人は怠惰な生き物であり、私もその一人です。  人が何
  • 特許から見える企業の課題と仕事

    2018-09-03 14:14  

     特許とは、特許法に基づいて出願人が権利化したい技術範囲を文書化したものであり、その実態は技術課題の課題解決方法を文書にまとめたものである。  企業での技術開発は利益追求を目的として行われるが、具体的には世の中に受け入れられる製品の開発やサービス創出のための研究開発が行われる。  ところで、課題とはマクロ的には企業の目標として設定されるものであり、ミクロ的には課題が細分化された上で、企業に関わる様々な人の業務として課題解決が実行されることになる。  このように、特許とは個々の企業が利益追求を目的として課題を設定し、その解決方法をまとめたものであるから、関心のある企業や製品カテゴリーに関連する特許を調べれば、企業が利益を創出するための根拠にアクセスすることが可能となる。  もちろん、特許を細部まで理解するには特許法が規定する「当業者」としての技術レベルが必要となるが、個々のレベルに応じた
  • 知財セミナーにかける想い

    2018-09-03 14:11  
     財務セミナーはすぐに定員が埋まるのに対して、数学教室や知財セミナーは人気が正直ありません。9月8日もまだ15名ほど定員に空きがあります。  これはわたしたちのアピールの仕方が悪いからでしょう。  つまり、「なぜ特許なの? 投資とどう関係があるの?」について、その重要性が伝わっていないからでしょう。  特許分析は投資に必要不可欠です。  わたしが特許を読むのは、それが企業の開発の現場の社員が直接書いたものですから、読めば多くの新しい情報が得られるからです。  それらが投資に役立つ理由は、以下の通りです。 1)開発中心者が特定できるので取材内容が深くなる。開発者が特定できる。企業取材のときに、その方に会える。そして、その方に会えないときも、どんな方も取材することができる。 2)企業の提供する商品を深く理解することができる。特許に商品の新規性が書かれている。 3)企業の重点開発方針がわかる。
  • なぜ知財が投資家に重要か - 企業は人なり

    2018-08-31 16:57  
     「発明塾」のTechnoProducer 楠浦(くすうら)と申します。  9月8日に、第2回知財セミナーを開催することになりましたので、少し話題提供させていただいます。お時間許す範囲で、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。 [第2回知財情報活用セミナー ご案内&お申し込みページ]  https://double-growth.com/tizai2_20180908/  前回の知財情報活用セミナーでは、 「J-PlatPatを用いた、特許情報の調べ方」 「特許情報分析を、ストックピッキングに用いた事例(朝日インテックと日本ライフラインなど)」 を取り上げ、特許情報を活用した投資について、発明塾で実践している内容を紹介しました。 [コラム] 特許情報から投資アイデアを得よう  ~ストックピッキングに役立つ特許情報分析  https://edison-univ.blogspot.com
  • 特許情報から投資アイデアを得よう~ストックピッキングに役立つ特許情報分析

    2018-04-09 15:21  

     特許情報は、企業の研究開発活動、事業活動についての、貴重な一次情報である。  読み方にもいろいろある。  リンクスリサーチの山本潤氏が以下の記事でトヨタと電池の例についてまとめておられるように、 ・技術分類 に注目するのも一つの方法である。  例えば、 ・企業単位で、技術分類で整理 すると、その企業が、どの技術に注力しているか見えてくる。 特許情報の活用方法の具体例 Toyotaの二次電池の事例(1部)、そして、日本精鉱のレポート(2部)より by yamamotohttps://double-growth.com/patent001/  それをさらに ・時系列 で整理すると、力の入れ具合の変化が見える。  選択と集中、新規事業など、技術や製品についての戦略がなんとなく見えてくる。  多くの企業は、研究開発の成果について特許を出すからである。 (一部の企業は、これから研究することにつ
  • 気になる企業の特許を読んでみよう!

    2018-04-03 01:34  

     「特許」は法律用語であり、Wikipediaによれば 「法令の定める手続により、国が発明者またはその承継人に対し、特許権を付与する行政行為」 となっている。  この場合の法令とは特許法である。  特許権付与までの実際の流れはこんな感じである。  発明者が自らのアイデアを明細書にまとめたものを特許庁に出願し、  出願から3年以内に審査請求を行い、  特許査定となれば発明に対して出願から20年間有効な排他的独占権が与えられる。  ゆえに、世の中のニーズに合致した発明であれば発明の対価として大きな利益を得ることも夢ではない。  特許権は製品の独自性を保護するものであるため、競争が激しい業界では特許権を巡って熾烈な競争があるのも事実であり、特許侵害が認められると販売差し止めや巨額の賠償金を支払わされることもある。  例えば先端的な4Kテレビのような規格に準拠した家電製品では、製品化に必須とな
  • トヨタにみる開発方針の大転換

    2018-04-03 01:31  

     知財情報は貴重な一次情報だ。  そして、検索エンジンは豊富に揃っている。  ならば、投資家としてそれらを有効活用しないわけにはいかない。  代表的な無料ツールとしてJ-PlatPatを前回のコラムで紹介した。  今回は、水素燃料電池を開発のメインに掲げたトヨタのリチウム二次電池への開発の傾斜を公開された一次情報から確認していこうと思う。  まず、IPC分類表から燃料電池(H01M8)と二次電池(H01M10)を確認。  J-PlatPatの検索エンジンで上記IPCを指定。逆引きするだけだ。  あとは、公開日を特定すればよい。  前回のように内容までみなければ、3000件以内に絞る必要もなく、作業は一瞬で終わる。 -Toyota H01M8/00 燃料電池 特許公開の件数-  2001-2005 1460件  2006-2010 4800件 (ピーク)  2011-2015 1505件