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記事 3件
  • 投資雑感

    2016-11-11 13:24  
     昨日の米国大統領選挙は劇的な大逆転の結果となりました。  大方の予想を覆してのトランプ氏の勝利は、それだけ米国社会における格差拡大が不満を蓄積していたこと、資本主義の負の部分が増幅していたことを感じさせます。双方が獲得した選挙区を見ると違いが一目瞭然です。  英国はEUを離脱し、欧州主要国でもナショナリズムが拡大しつつあります。フィリピンでは異端と言われるドゥテルテ氏が大統領となるなど、世界規模での大きな思想的転換を感じざるを得ません。  資本主義は資本家による搾取のシステムを内包しています。どのように変化していくのかは分かりませんが、低成長の中で従来型の資本主義の在り方が修正されていくことを考えねばならないのでしょう。  低成長どころか急速な高齢化が進む斜陽の日本に於いては、今後の生活の在り方なども含めて既存のシステムを大きく転換する、いや、させられることを意識しておかねばいけないと
  • 2017年までにやらなければならないこと

    2015-03-17 08:35  
    先日、私の所属している日本証券アナリスト協会主宰の 「プライベートバンカーセミナー」に参加していました。  今回は、「富裕層の資産を守り、そして増やす」というテーマで、資産をどのように保全していくかという話です。  ユキインベストメントの押谷氏が講師で、昨年もメルマガでご紹介した内容と重複する話が多かったですが、自分自身が忘れている話も多く再度刺激の多い良い講演内容でした。  内容は非常に多岐にわたり、内容も濃かったので、私が重要だと思ったところを箇条書きでまとめておきます。 ・グローバルな資産運用では最低で年利4.5%成長というのが、基本的な考え方 ・最低でも4.5%あるいは名目GDP成長率は超えて資産が成長しなければ、資産を保全しているとは言えない ・米国・欧州(英・仏・独)では、長期的に見て4.5%というのは10年国債の利回りである。つまり社会全体として4.5%を保全できる環境が整え
  • アベノミクスの恩恵は?

    2014-11-10 11:59  
    最近現場で感じていることは、アベノミクスの恩恵を素直に受け取れている家庭とそうではない家庭の差が広がっていると感じています。  安倍内閣が発足した2012年12月には、日経平均が9,000円前後で、米ドル円は80円程度でした。  それが、先週2014年10月31日の日銀金融緩和の発表後には、日経平均が17,000円米ドル円は114円と、この2年間の安倍政権下で大きな株高と、円安が進みました。  この2年間、単純に日経平均を持っていれば約1.9倍、米ドルを持っていれば1.4倍に資産が増加している計算になります。  私がアドバイスを行っているクライアントは「国際分散」を基本に行っていますので、この2年間で30~40%ほどの資産増加がみられます。  一方で、日本人の金融資産のうち株式等への投資は10%前後ですし、外貨の保有率は4%に足りません。  つまり、私が日頃お付き合いのあるクライアントは大