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「お金」について考える~その2~
2021-05-22 02:07
先日、早稲田大学の鎮目雅人教授に「お金」について色々お話を伺いました。今回は、その2回目です。 鎮目教授は、経済史の先生で、特に貨幣についての研究について昨年本も出版されています。信用貨幣の生成と展開:近世~現代の歴史実証 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3gvQWld【お金そのものは目的足りえない】 そもそも、「お金」そのものは生活をしていくための「手段」であって「目的」にはなりえません。 当たり前の話なのですが、ともすればついつい人は「お金」を目的と考えがちになってしまいます。「○○円稼ぎたい」「○○円の資産を築きたい」と日頃「お金」を目標や目的に考えたりしていないでしょうか? 鎮目さんもゲオルク・フリードリッヒ・クナップ(1842-1926年)の表現として「貨幣とは劇場のクロークでコートを預けるときにもらう引換の札のようなもので、その札によって交換できる預 -
「手段」が「目的」化すること
2017-07-20 19:55
先日、久しぶりにセミナーの機会をいただきまして、大家さん向けに、中長期的な視野での資産形成や次世代への資産承継について話をさせていただきました。 その中で、セミナー受講者からの感想や懇親会での意見として 「久しぶりに大局的な話を聞いた」 「テクニカルな話になるセミナーが多い中で、根本的な話が聞けて良かった」 というような感想を多くいただきました。 懇親会でお酒を飲みながら率直な感想を聞いてみると、 ともすれば、大家さんの勉強会でも ・借り入れを沢山行い、いっぱい物件を所有している方が成功だと勘違いしてしまう ・物件を沢山買い入れるうちに、本来はのんびりとした生活を送ることが目標であったのに物件の管理業務で、息を付けないほど忙しくなってしまっている ということがあるそうです。 これは、会社でも陥りがちな話ですが 「そもそも何の為(目的で)、投資をしているのか?」 「そもそも何の為
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