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小説「株仲間のぼやき(その1)」
2019-06-26 22:07東京の晴海には株好きな仲間が集まって、ワイワイと賑やかな集まりをする場所があるらしい。 トリトン株同好会というこの集まりには株投資のベテランから初心者まで約20人のメンバーがいて、月1回の懇親会ではお酒を酌み交わしながらお互いに持っている株を披露しているとのこと。 先週もまたこの集まりがあったらしい。会長「この間、買った株はまた下がったけど、安いよな。でも本当によく下がってくるな。」 この会の会長はいわゆるバリュー銘柄が好きで、延べ40余りの銘柄に投資しているようだが、その多くはバリュー銘柄とのことだ。与太「会長、下がっているって、何買ったの?」会長「岡山の建設コンサルタント会社、ウエスコホールディングス(6091)は親しくしているアナリストの意見に従って決算で配当が取れる7月を目標にコツコツ安いところ拾って上がってきた。でもその調子でこのアナリストが言う別の中堅ゼネコン株を安いと思って -
犬も歩けば低PER銘柄に当たる
2019-05-27 23:35今日の話題は1-3月期のGDP速報値が実質で年率2.1%の伸びを示したこと。マイナス成長が言われていただけに意外な数字が出たとの印象が強い。 この発表を受けて消費税増税の凍結を言ってきたエコノミスト、評論家の皆さんの意気もややトーンダウンするのかと思いましたが、内容がGDPの6割を占める消費のダウンが見られたことや設備投資の減少もあって景気は既に悪化しているという3月の景気先行指数の動向を裏付ける結果になったという主張につながりそうだ。 消費税増税が凍結されるかどうかはまだ予断を許さないが、株式相場は既に2018年1月をピークに下落歩調にある点を鑑みると実際には景気の実体を先取りした下げであるとの認識を新たにすることになる。 株式相場のボトム形成は何らかのイベント、施策をきっかけにしたマインドの変化が求められる。 衆参同時選挙?になるのかどうかも含め、市場は既に前向きな経済政策を安倍首相 -
業績に基づく株価形成
2017-06-21 16:11
株価は何で決まるかというと、基本的には業績で決まるというのが一般的な回答です。その妥当な株価を決める尺度は金融の教科書ではPER(株価収益率)でありますが、そこで問われるのは未来の業績が明確に見えないか見通せないことです。そこに株価の変動が必然的に生じる背景が生まれます。 100の利益が200になるなら株価は通常なら2倍になるのですが、意外にも株価は3倍にも4倍にもなる可能性があります。 それはその先の業績も2倍、3倍にもなっていくとの期待が高まることで株価はそれを先取りすることによります。 結果としての業績結果と未来への期待が織り成す株価が複雑怪奇な株式市場の森の中でうごめいています。市場での投資家の評価がPERという尺度をピンからキリまでの数値で表しています。 PER1倍の銘柄は見当たりませんが市場内には一過性の特別利益計上ということからPER2倍の銘柄が存在し、一方では
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