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記事 15件
  • 時価総額上位を見るか下位を見るか

    2019-06-26 22:03  
     最新号の会社四季報では日本の株式市場には3739社の企業が上場しているようですが、皆さんはその中からどんな銘柄を対象にして売買されていますか。 株式市場での企業の評価は株価という具体的な数値で様々になされていますが、そうした株価だけを多くの投資家の皆さんは考えて取り組まれているものと思います。 そうした株価と発行済み株式数の掛け算が時価総額。以下の数式ですぐに出て参ります。 発行済み株式数(除自己株)×株価=時価総額 市場全体の時価総額は現在、およそ600兆円ですが、このうち日本最大の時価総額となっている企業は皆さんよくご存知のトヨタ(7203)で約22兆円となっています。 トヨタのグループ企業にはデンソー(6902)や豊田自動織機(6201)、アイシン精機(7259)、豊田通商(8015)といった時価総額が1兆円を超える企業が数多くあり、それらを合わせたら日本の株式市場の5%はトヨタで
  • トヨタにみる開発方針の大転換

    2018-04-03 01:31  

     知財情報は貴重な一次情報だ。  そして、検索エンジンは豊富に揃っている。  ならば、投資家としてそれらを有効活用しないわけにはいかない。  代表的な無料ツールとしてJ-PlatPatを前回のコラムで紹介した。  今回は、水素燃料電池を開発のメインに掲げたトヨタのリチウム二次電池への開発の傾斜を公開された一次情報から確認していこうと思う。  まず、IPC分類表から燃料電池(H01M8)と二次電池(H01M10)を確認。  J-PlatPatの検索エンジンで上記IPCを指定。逆引きするだけだ。  あとは、公開日を特定すればよい。  前回のように内容までみなければ、3000件以内に絞る必要もなく、作業は一瞬で終わる。 -Toyota H01M8/00 燃料電池 特許公開の件数-  2001-2005 1460件  2006-2010 4800件 (ピーク)  2011-2015 1505件
  • 特許検索J-PlatPat活用法

    2018-03-27 00:35  

     4月21日に発明塾の楠浦さんと大手エレクトロニクス研究職だった村上博士を招き、5時間に渡る特許情報セミナーを行うことになった。  わたしも今日、特許庁の特許検索無料サイトのJ-PlatPatで10分ほど遊んでみた。  最近、J-PlatPatの検索ページが変わったため、python pandasの読み込み方までも変えなけれならなかったからだ。  それはどうでもいいことだが、自分なりにトヨタの開発の状況を10分だけの短時間で調べてみた。 == 一次情報を読みこなす 特許情報から==  全文は以下のURLをお読みください。https://double-growth.com/patent001/  投資においては、一次情報というものをわたしは重視している。  一次情報とは、会社のHPからの情報、会社から出している出版物や研究発表など投資対象企業からの情報である。  たとえば、特許情報は社員
  • 企業評価は難しい

    2017-06-07 13:09  

     株式を上場していると結果として投資家から評価を受けて株価が日々変動します。  企業の評価は基本は業績の数字に基づくことは誰の目にも確かなことですが、尺度の大きさをどうするのかは投資家個々人で異なります。  PER、PBR、配当利回りといった尺度で評価された株価が一般的になっていることがまずは投資家の頭に入っているものと思いますが、これに時価総額の考え方や将来性、資産内容、ブランドなどの知的財産を加味しながら評価するとなるとなかなか一筋縄にはいかないことになります。  また、同じ業種であっても人気度や需給などによっても評価は異なります。  業種ごとにも評価の度合が異なりますのでことさら複雑な様相を呈することになります。  IPOしたばかりの企業は業績に対しての信頼性に不安が残りますが、それが下方修正されるか上方修正されるのかによって評価が異なってきます。  株式市場にはトヨタ(7203
  • 個人年金づくりと高配当利回り銘柄(その2)

    2017-02-08 15:37  

     余資運用のために株式を短期売買をされる投資家が多い中で長期スタンスでの個人年金づくりを目標にポートフォリオを構築してはどうかと考えて前号からこの表題で取り上げさせて頂きました。今回はその続きとなります。  前号では公的年金に頼れない不透明な時代の中で自ら積極的に年金資産を構築していくための投資手法、考え方をご報告しました。  4%前後の高配当利回り銘柄をポートフォリオのコアにしていく考え方は現実には投資対象が見出せないのでは実現しない話ですが、細かくチェックしていくと常にそうしたチャンスがあるのではないかと思われます。  過去の株式相場では必ず時折見せる変動、急落を投資チャンスとする考え方もこうした高配当利回りを得るためには必要なことですし、企業の配当政策の変更を細かく吟味しておくことも重要なポイントです。  株式投資にはインカムゲインとキャピタルゲインがあり、年金ポートフォリオづく
  • バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第13回

    2016-09-21 20:49  
    産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 10月号連載記事 ■ナンバーワン企業その1 トヨタ自動車 ●武士道と通じるトヨタの社風  トヨタの「社風」ですが、「カイゼン」と「現地・現物」という二つの言葉に集約されます。  まず「カイゼン」は、企業の中で行っている業務をより良いものにするための努力を積み重ねることです。  「現地・現物」とは、たとえ社長や役員であっても必ず製造(作業)現場で製品に触れ、自分の目で確かめてから判断することです。どちらも、日本的な精神を感じますが、数多くの日本企業の中でもトヨタのこだわりはダントツです。  「武士道とは死ぬことと見つけたり」とは葉隠の中の有名な言葉ですが、あえて誤解を恐れずに言えば、「トヨタ生産方式とは工場を止めることと見つけたり」です。  トヨタ生産方式の技術的側面はかなり公開されており、トヨタ自動車がジャパ
  • 企業は投資家と社会に夢を提供するインフラ機関?!

    2015-02-17 22:03  
    数年前まで影も形もなかったような企業が現れて成長意欲と未来の夢を投資家に示すことで企業は多くの投資家に評価され、結果として時価総額を高めていくことが株式市場では日常茶飯事に繰り広げられています。  企業にとって上場とはどういうことなのか。  投資家にとって株式投資とはどういうことなのか?  卵が先かニワトリが先かの議論と同様に上場企業があるから投資家が存在するのか、投資家がいるから上場企業が存在するのか、議論の余地はあるでしょうが、企業も投資家も運命共同体であることは改めて言うまでもありません。  その違いは企業は逃げられないがマジョリティを持たない投資家は逃げることができるということです。  日本の株式市場には現在、約3600社が上場し様々なビジネス活動を通じて社会に貢献すると同時に利益を上げて投資家に利益を配分しています。まだ利益 を生んでいない企業は未来に対する熱い思いを語り、投資家
  • 来年の活躍期待株

    2014-12-16 20:43  
    今年の活躍株からそろそろ来年の活躍期待株へと関心が移っていく時期になってきました。皆さんの個別銘柄の研究はいかがでしょうか。  私も研究中で、詳細はまた有料メルマガなどで別途ご報告させて頂きたいと思いますが、概略を報告させて頂きます。 1.大型銘柄:徹底した好業績、低PER銘柄にアクセント 1)神戸製鋼(5406)  時価199円 直近高値211円 直近安値190円  KOBELCOブランドの建機が堅調、電力自由化で鉄鋼会社から電力会社のイメージ。新四季報ベースの今期予想PERは10.6倍、来期予想PERは8.5倍。今期5円配当実現すれば配当利回りは2.5%。 2)富士通(6702)  時価658.5円 直近高値697.6円 直近安値645円  社会インフラシステムの更新需要に向け活躍の余地。新四季報ベースの今期予想PERは10.5倍、来期予想PERは10.2倍。2期連続の最高益更新で、8
  • 置き去り?

    2014-05-09 16:19  
    それにしてもと・・・、いつになったら成長戦略や規制緩和を感じられるようになるのか・・・?  もう20年も前に解決しておくべき課題が未だに議論されており、「議論する」として放置案件にしてしまう霞ヶ関お得意のプレイにより国民生活はなかなか向上しません。  潤うのは上級官僚やそこに巣食っているゴキブリ族議員ばかり。公務員とは言え現場の警察官や消防士、自衛官など、本当に危険が伴う職務に就く公務員の給与は低く、地方の現場担当者、若手教職員(機能不全の教育委員会は論外)へも頑張っただけの恩恵が及びません。  最近は厚労省関係の記事や書類、議事録などに目を通す機会が増えたのですが、本当に呆れると言うか、これほど腐り切った省庁なのかと再認識させられました。知れば知るほどに、どれほど関連(管轄)業界と癒着しているのか想像もつかない、腐敗の塊です。  安倍内閣は年初に「6月までに具体的な成長戦略を発表する」と
  • 株高の予兆

    2014-04-01 21:39  
    昨年末の日経平均16300円台をピークに調整局面を続けてきた株式相場も3か月も経過すると、そろそろ再びリスクに挑戦しようとする投資家も出てきそうなタイミングとなってきました。  消費税増税後のマクロ経済停滞を織り込んできた格好の株式市場ですが、3月決算銘柄の配当落ち日の安値14227円から14696円まで一気に戻ってき たことで底堅い動きに変わってきました。桜の花咲く季節の到来の中で株高の予兆が感じられる3月末となっていますので多少の下振れを覚悟しながら銘柄物色 に努めようとお考えの投資家も増えているものと思います。  指数連動型の主力株ではソニー(6758)や一時1900円台に乗せるなど調整局面から抜け出そうとする銘柄が見出されるようになっています。また、 5500円割れで目先のボトムをつけたトヨタ(7203)が5日間の続伸。多くの主力銘柄が強含みの展開になりつつあります。  桜の花が咲