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あなたが投じたお金は誰かに何らかの形で使われている!!
2021-12-28 21:09
株式市場は年末控えで換金売りになす術もなく下落トレンドが続いてきた。 この局面でリスクオフするのが良いかリスクテイクするべきか投資家の悩みは尽きないだろうが、言えることは一つ。 市場での取引はたとえ大きく株価が下落しようと、反対に高くなろうとそうした相場変動とはおかまいなく取引された株価分で市場参加者に役立っている。つまり売りたい投資家は買いたい投資家から得たお金を使って消費や別の投資に使い、経済循環に貢献している。 ここで錯覚しがちなのは皆さんが株式の流通市場に投資されたお金は企業に行くのではないということ。 企業に行くお金は最初に株式を公開(IPO)した時やPO(公募)などで新たなファイナンスが実施された場合のみとなる。ですから株価が上がろうと下がろうと企業の運営にはさほど関係がない。ですから企業経営者は株価に意識が及ばないことになる。 株式市場内での取引で買った投資家には株券(株 -
孫子と三賢人のビジネス その13
2019-10-09 13:19産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/10月号連載記事■その13 統制と組織●命令と自由とブロックチェーン どのような人物でも他人から「命令」されることは決して楽しくないはずですし、逆に自分の考えで「自由」にふるまうことは心地よいはずです。ですから、インターネットの創世期のようにほとんどすべてのことが許される世界は人々をひきつけます。 しかし、現在のインターネットは完全に自由とは言えません。 チャイナ・北朝鮮・ロシアなのどの共産主義独裁国家における情報統制は別にしても、米国や日本などの先進国においても、犯罪(あるいは犯罪予備軍)、テロ行為などにかかわる情報は厳しく取り締まられるようになっています。 ビット・コインなどの仮想通貨のおかげで脚光を浴びるようになったブロックチェーンですが、仮想通貨の未来は暗いのに対して、その仮想通貨を支えるブロックチ -
書評:ブロックチェーンの未来
2017-11-30 23:27
書評:ブロックチェーンの未来 金融・産業・社会はどう変わるのか 翁百合他編著、 日本経済新聞出版社 http://amzn.to/2AbLBuc 多くの分野にわたる多数の執筆者が小論文形式のコメントを執筆し、それを編集したスタイルです。 少しまとまりが無い感じがしますが、ブロックチェーンの未来とその産業・社会に与える影響について、一本筋道の通った論述を行うのは(少なくとも現在においては)困難な作業ですから、百花繚乱形式で、色々な立場からの意見を集約した本書の価値はかなりあります。 世間では、ブロックチェーンの応用の一つの形がビット・コインなどの仮想通貨であると認識されているようですが、歴史をたどれば、ビットコインが先に生まれ急速に発展することによって、その中核であるブロックチェーン技術が他の仮想通貨にも採用されたのです。そして、世の中の注目を浴びるようになったというのが真相です -
書評:ブロックチェーン入門
2017-10-20 16:19
「ブロックチェーン入門」 森川夢祐斗 箸、KKベストセラーズ http://amzn.to/2igAfhL 1990年代後半、インターネット・ITバブル華やかりしころの熱狂をご記憶の方も多いと思います。当時は「インターネット・ITと名前がつくベンチャーなら「A4の企画書1枚で数億円が1週間で集まる」などといわれましたが、実際にそのような「熱狂」の時代でした。 当時の私は、そのようなバブルを冷ややかな目で見ていたのですが、実際2000年代に入ってすぐにITバブルは崩壊し、雨後のタケノコのように生まれていた「ナントカドットコム」というような名前のIT関連企業のほとんどは、今や見る影もありません。 しかし、私の予想が大きく外れた部分もあります。 スマホやECなど、「ITやインターネットがたった20年ほどの間に社会のインフラになる」などとは、正直全く予測していませんでした。 ただ
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