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記事 2件
  • 書評:国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上)

    2017-12-06 17:49  

    書評:国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上) アダム・スミス 日本経済新聞出版社  http://amzn.to/2A8fjlm  人間とサルの違いは何か?  世界のあらゆる分野の研究者の頭を悩ましてきた問題であり、私が子供の頃から興味を抱き、いまだに明確な解答を得ることができずにいるテーマでもあります。  サルをはじめとする多くの動物は原始的な道具(例えば木の枝)を使用しますし、イルカはコミユ二ケーションに言語(音波)らしきものを使用することはよく知られています。また、脳のサイズも、人間だけが特別大きいというわけでもありません。  コイン(トークン)も、サルに教えれば、すぐに使い方を覚え、食べ物と交換したり「売・買春」(オスがメスにコインと交換に交尾を求め、メスがそれに応じる)も活発に行われます。売春が世界最古の職業であるとよく言われますが、本当かもしれません・・・。  
  • 書評:道徳感情論(第1部~3部)

    2017-11-02 18:01  
    道徳感情論(第1部~3部) アダム・スミス 箸、村井章子+北川知子訳、日経BP社  http://amzn.to/2z5HPCm  翻訳ベースで700ページを超える大著なので、2回に分けてコメントを書きます。  ただ、大著ですが、非常に現代的なこなれた翻訳であるため、読むのに大きなストレスは感じませんでした。むしろスラスラ読めた印象です。  現在では、アダム・スミスの著書といえば「国富論」の方がはるかに有名ですが、彼が生きていた時代には本書の方が世の中に広まっていました。本書が修正を加えつつ6版まで重ねたのに対して、「国富論」は本書が版を重ねる間に、本書の一部をより詳しく論じる形で、付加的に出版されたにすぎませんでした。  近代経済学(古い経済学)においては、「合理的経済人」なるものが想定され、個人=個体の利益が最大になる最も効率的な行動をとるとされています。そして、アダム・スミスが国富