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記事 4件
  • ヴェルナー・ゾンバルト「恋愛と贅沢と資本主義」(1922)(講談社)の視点 (その1)」

    2023-07-03 15:04  


     100年以上前の本ですが、タイトルはドイツの経済学者ゾンバルト(1863-1941)の書籍です。 アマゾンリンク ⇒ https://amzn.to/3JCkwmW ゾンバルトは経済分析に演繹的な要素を取り入れました。 「生き物」としての人間。命の本質から経済を説明する手法を取りました。 恋愛、贅沢が産業の発展に大きな影響を与えると主張。 本書では多くの証拠を列挙し、奢侈と経済について淡々と論じます。 高級時計の中には数千万円するものもあれば300円ショップで売られているおもちゃのような時計もあります。時間さえわかればよいという人はスマホで事足りるので時計さえつけません。 同じ時計であっても、ピンキリで、価格にして数千倍の差がつくのはなぜでしょうか。需要と供給の経済学のDS曲線では説明ができません。 高級時計は作った職人の言い値でもありますし、この職人にカスタム品をつくってもらいたい
  • 新しい資本主義へ!

    2022-06-13 15:19  

     ロシアのウクライナ侵攻(大虐殺)はいつ終わるのか。為政者の権力維持のために何故にこんなにも非道で恐ろしい事が出来るのか?・・・凡人には分かりません。 が・・・、情報の少ない日本に居ても歴史を含めた様々なことを学びます。 西側の為政者もプーチン大統領と似たり寄ったりかも知れません。 「人道が!人道が!」と叫びながら自分達は100年前まで他国民の人権を無視して奴隷として使い、つい50~60年前までも人種差別を繰り返し、搾取してきた連中です。中東の混乱も、アフリカの混乱も、元はと言えば西側の植民地政策(及び覇権争い)による負の遺産と言えます。 今頃になって(自分達=白人達の都合で)大騒ぎしている連中を西欧以外の人達は冷めた目で(うんざりして)見ているのではないでしょうか。 オリンピックで負ければルールを変更し、金融業で立場が悪くなればBISルールを変更し、そして自分達の産業優位性を維持するた
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その6

    2020-10-05 23:07  
    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/10月号連載記事■その6 資本主義と自由と民主主義●共産主義は終わったのでは無かったのか? 1989年、べルリンの壁が打ち壊される映像は世界中に配信され多くの人々の脳裏に焼き付いた。それまで「冷戦」が続き、東西両陣営のどちらが先に核ミサイルのボタンを押すのか、戦々恐々としていた世界中の多くの人々にとってそれは朗報でもあった。また1991年のソ連邦の崩壊で共産主義陣営の敗北が明らかとなった。 しかしソ連邦はロシアとなり存続(普通選挙が行われているが)しているし、中国も共産党一党独裁のまま経済的な成長を遂げた。その他にも、ベトナムをはじめ共産主義独裁国家はまだまだたくさん存在する。 それはなぜか? 一つには、(共産主義一党独裁の指導による)いわゆる計画経済を捨て、「市場経済」を受け入れたからである。特に客家(はっ
  • 書評:資本主義と自由

    2018-06-08 01:14  

    書評:資本主義と自由 ミルトン・フリードマン著、日経BP社  https://amzn.to/2LYUVVZ ●自由こそ資本主義の源流  1962年にそれ以前の講義内容を基に出版された本ですが、60年近く昔の内容であるにも関わらず、現代我々が直面している諸問題に関して鋭く切り込み、かつ明確な解答を与えている名著です。  1776年に国富論の初版が発刊されてからほぼ250年、その輝きを失っていないのと同様、本書も風雪に耐えながら残っていく古典となるでしょう。また、アダム・スミスに関する言及もしばしば登場しますが、きちんと彼の主張を理解したうえでのコメントであり、本来の内容を捻じ曲げて伝えている自称<スミス派>の人々とは一線を画しています。  また、本書の内容そのものがアダム・スミスの正当な後継者であることを示しています。スミスは「見えざる手(決して『神の』ではありません!)」、すなわち国