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記事 2件
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その6

    2020-10-05 23:07  
    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/10月号連載記事■その6 資本主義と自由と民主主義●共産主義は終わったのでは無かったのか? 1989年、べルリンの壁が打ち壊される映像は世界中に配信され多くの人々の脳裏に焼き付いた。それまで「冷戦」が続き、東西両陣営のどちらが先に核ミサイルのボタンを押すのか、戦々恐々としていた世界中の多くの人々にとってそれは朗報でもあった。また1991年のソ連邦の崩壊で共産主義陣営の敗北が明らかとなった。 しかしソ連邦はロシアとなり存続(普通選挙が行われているが)しているし、中国も共産党一党独裁のまま経済的な成長を遂げた。その他にも、ベトナムをはじめ共産主義独裁国家はまだまだたくさん存在する。 それはなぜか? 一つには、(共産主義一党独裁の指導による)いわゆる計画経済を捨て、「市場経済」を受け入れたからである。特に客家(はっ
  • 書評:資本主義と自由

    2018-06-08 01:14  

    書評:資本主義と自由 ミルトン・フリードマン著、日経BP社  https://amzn.to/2LYUVVZ ●自由こそ資本主義の源流  1962年にそれ以前の講義内容を基に出版された本ですが、60年近く昔の内容であるにも関わらず、現代我々が直面している諸問題に関して鋭く切り込み、かつ明確な解答を与えている名著です。  1776年に国富論の初版が発刊されてからほぼ250年、その輝きを失っていないのと同様、本書も風雪に耐えながら残っていく古典となるでしょう。また、アダム・スミスに関する言及もしばしば登場しますが、きちんと彼の主張を理解したうえでのコメントであり、本来の内容を捻じ曲げて伝えている自称<スミス派>の人々とは一線を画しています。  また、本書の内容そのものがアダム・スミスの正当な後継者であることを示しています。スミスは「見えざる手(決して『神の』ではありません!)」、すなわち国