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『証券会社』と『銀行』は信じるな
2015-07-02 14:27先日、吉野直行アジア開発銀行研究所所長のお話を聞く機会がありました。 吉野所長は、実は私の大学時代の研究室の恩師でもあります。 その中で、一つ大変興味深い話がありました。 詳細は、これから発売される「金融財政事情」に寄稿されるという話でしたので私も論文自体は読んでいないのですが、日本の個人投資家と金融機関の関係性についての話です。 吉野先生と青山先生の共同研究によると、 1.ここ○年の投資信託による運用リターンは40.70%になっている 2.個人投資家の投資信託の平均保有期間は1.8年 3.運用リターンの40.70%の取り分は、 個人投資家 1.50% 販売手数料(銀行や証券会社) 25.29% 信託報酬(運用会社と販売会社) 13.91% で、個人投資家が運用の恩恵を全く受けていないこと が明らかになったそうです。 一方で同じ期間中に投資信託を一度 -
知っておきたいNISA(ニーサ)の4つのポイント ~その活用方法と注意点~
2013-12-10 15:14こんにちは。株式会社ZUUの冨田和成です。 今回は、いよいよ年明けに迫った「NISA」の制度内容と、その活用方法について簡単にお伝えできればと思います。■「NISA(ニーサ)」の概要と趣旨について NISAとは、2014年から2023年の間に、新たにNISA専用口座で株式や投資信託を購入した場合、年間100万円までの投資金額に対して、5年間は配当や売却益が非課税になるという制度です。 2014年から投資を始めた場合、2018年まで毎年100万円ずつ、計500万円が非課税対象枠となります。 ちなみに、この年間100万円の非課税枠は一度売却するとその分を二度は使えません。また、NISAの口座で年間70万円しか投資しなかった場合、その未使用分を翌年に持ち越すこともできません。 この制度の趣旨としては、この非課税枠を呼び水として、今まで投資をしたことがなかった方々を呼び込もうということで -
金融市場の行方 その2
2013-04-19 12:13毎週続けて金融当局のマヌケ仕事を書いていましたが(笑)、先日はAIJの浅川社長や最近問題となった金融関係者を良く知る方達とお話しする機会がありました。 この浅川社長をはじめとした50代後半~60代前半の大手証券出身者は、2000年のITバブル前後に独立したり転職したりでアチコチの業界に移って 様々なビジネスをしているそうですが、そんな方達は皆腕に自信がある方達ばかりで、中でも浅川氏は野村証券時代の伝説の証券マンと言われたほど仕事が出 来、部下の面倒見も良く、そして営業に於いてはとても説得力がある方だったそうです。 営業は得意だったけど、運用は苦手だったのでしょうか(苦笑)。やはりそんな方にとっては、世間の厳しさを知らないままに、美味しい余生を送ろうなどと 腑抜けた考えで天下りしてきたマヌケな年金担当者をその気にさせることなど、それこそ他愛ない事であったろうと想像できます。これら年金担当
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