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今年のオークネットはなぜか大人しい
2023-09-05 18:35
環境問題への取り組みが世界経済にとっては必要不可欠となる中で、各企業も具体的に何らかの形で取り組む方向性を私たちに示すのが当たり前になって参りました。 前回取り上げました熊本県山鹿市に本社を置く、Lib Work(1431)では住宅建設に伴う二酸化炭素排出量を把握して提示する仕組みを業界に先駆けて導入したそうですが、このような取り組みに国内外を問わず多くの投資家が関心を持ち評価する時代になったことで株価の形成もかつてとはかなり異なったものになってきたと考えられます。 リデュース、リユース、リサイクル、いわゆる3Rは私たちの社会にとって当たり前のように定着した取り組みです。 株式市場ではこの潮流に沿ったビジネス展開を行っている企業に関心が向かっています。 例えば2つの上場ガラス瓶会社(日本山村硝子、石塚硝子)の株価はこのところ勢いよく上昇しております。飲料瓶容器はまさにリサイクルの典型的 -
目覚めよ!!低PBR企業
2023-07-14 14:54
株価を評価するモノサシの代表はPER、PBR、配当利回りの3つ。 このところはPBR1倍以下の銘柄が東証からの是正要請もあり市場人気を集めているようです。 株価×発行済株式数で表される時価総額が企業の純資産を下回った状態が長期にわたり続いてきた点は、それを放置してきた企業側にも問題がありますが、物を言わないできた株主側にも問題はあります。 今回は株主に代わり東証が企業に物を言ってくれた訳でこれは過去になかった画期的な出来事と言えるでしょう。 証券アナリストの団体からも様々なPBR是正に向けた研究や提言などがなされるようになり、個人投資家だけでなく、機関投資家、外国人投資家などすべての投資家の低PBR是正への期待が高まっているものと思われます。 とは言え、是正要請に応えられる企業もあればなかなか対応できない企業もあり、株式市場はなおも紆余曲折、模索を続けざるを得ない状況にあります。 既に -
中小型低PBR銘柄研究
2023-07-06 15:13
東証市場改革から1年余りを経過する中で東証から要請された低PBR是正への取り組みが各企業で実行され、このところの株式相場は堅調な推移を辿っています。 日本最大の時価総額企業であるトヨタのPBRが1倍を超えたほか、日本経済新聞を親会社に持つテレビ東京も半年以上の上昇傾向を経てPBR1倍超えとなるなど主だった低PBR企業のPBR水準が1に近くなっている状況です。 まずは今後の利益成長が期待される主力銘柄からの修正が起きているのかと思われます。全ての銘柄にまで本格波及するにはまだ至っていない状況ですが、今後は徐々に低PBR銘柄の物色が大型銘柄から中小型銘柄も広がることで全体相場のかさ上げがなされるものと想定されます。 この流れを後押しするような研究や分析がアナリスト協会などにおいてもなされているようで6月は低PBR銘柄に関しての2つの分析結果が発表され、それが協会に入っているアナリストに対し -
有料メルマガライブラリから(480)「投資家の資金が集まりやすいと誰もが考える銘柄を選んでいきたい」
2023-06-08 15:35
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資家の資金が集まりやすいと誰もが考える銘柄を選んでいきたい」 (有料メルマガ第333回・2015/6/9配信号)※2015年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 粉飾の状況によっては、東芝がどうなるか予想もできない状況です。やはり、企業のファンダメンタルズを調査しないで、チャートなどや投資テーマだけで判断して投資をすると、うまく儲けられることもありますが、ババをひかされてしまうことも出てきます。 もちろん多くの機関投資家のプロたちが調査して、東芝に投資をしていたわけですから、 -
有料メルマガライブラリから(479)「投資家の資金が集まりやすいと誰もが考える銘柄を選んでいきたい」
2023-06-02 14:39
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資家の資金が集まりやすいと誰もが考える銘柄を選んでいきたい」 (有料メルマガ第325回・2015/4/14配信号)※2015年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 株式投資は一生続けて行く遠泳のように長い時間をかけて続けるゲーム(戦い)です。欲張りすぎる目標を設定すると、完遂することが難しいゲームでもあります。 去年からスイミングスクールで泳ぎを習うようになったので、いかに効率的に体力を使わずに泳ぐことで、早く楽に長く泳ぐことが出来るかを痛感してきました。 コーチからは『力を -
テンバガー銘柄の行方
2023-05-11 17:17
低PBRのバリュー銘柄が市場人気を集める中でこのところ蚊帳の外に置かれている銘柄もたくさん見出だせるようになって参りました。 そうした蚊帳の外銘柄の中からもしかしたら明日のテンバガー銘柄が存在しているのではないかと、連休の間も寸暇を惜しんで銘柄研究された皆さんもお見えかも知れません。 昨年の秋に有名株雑誌のリクエストに応えてテンバガー銘柄候補を選定した筆者は、その当時、誰も見向きもされなかった蚊帳の外銘柄を敢えて選定し、その結果としてそれらの銘柄群から株価急騰銘柄が出てきたことからまた銘柄研究に勤しもうという意欲が湧いていることを皆様にお伝えしておきたいと思っております。 例えばサイバーエージェント系のマイクロアド(9553)などは上場してからずっと低迷し900円以下まで売り込まれていた銘柄です。それが本日は4000円の大台に乗せて来ました。 現在の株価低迷株にもそうした銘柄がきっとあ -
ゴールデンウィーク期間内の自由研究 ~気になるコード番号末尾2ケタ<17>の銘柄をチェック~
2023-05-10 12:18
ゴールデンウィークも終わりましたが皆様いかがお過ごしでしたか? さあ、今日からまた新たな株式相場のスタートです。 お休みの最中に懸念された海外株式の波乱も一過性となり、休み前に強かった日本株が更に強くなるとの期待の中での週明けの株式相場であったかと思います。 今週はいよいよ決算発表のラッシュとなります。 ゴールデンウィーク期間に銘柄研究された皆様もお見えかも知れないですが、本日は3800もの銘柄の中で一定のコード番号で絞って自由研究風にチェックしてみましたので、参考までにご報告したいと思います。 とにかく3800もの銘柄が株式市場には上場していますので、全銘柄の業績をチェックするのはなかなか至難の業です。そこで今回、末尾が17の銘柄にしたのは、今、メジャーリーグ、エンジェルスで大活躍中の大谷選手の背番号17に因んでピックアップしたためです。 一体どのくらいあるのかと思いましたが、案外少 -
ここでの投資作戦 ~長期放置銘柄の復活に期待~
2022-10-21 16:32
引き続き円安が進展し間もなく1ドル=150円の世界に突入する状況にありますが、株式市場は一定のリズムで上下変動を繰り返しながら年末に向かおうとしています。 こうした中で中小型高配当利回り銘柄を中心に個別株には較的底堅い展開が見られますので皆様の運用成果も着実に向上しつつあるかと思われます。 日経平均やTOPIXに代表される令和4年の株式指数は年初から調整と反転上昇を繰り返し現在の水準を維持しています。 一方でマザーズ指数は年初の1000ポイント前後の水準からまだ28%ほど下落した水準にあり、高値水準から見れば低迷状態が続いています。 ただ、6月のボトムである607ポイントからは上昇傾向にある言えます。 今年のIPO銘柄も銘柄にもよりますが、そうした中小型株指数低迷の影響を受け概ね頭重い展開が見られます。 さて、年初からこの間に起きたイベントでは引き続きのコロナ禍、感染拡大に加え、ロシア -
株安歓迎
2022-09-28 15:28
一体どこまで下がるのかと不安感を持たれている投資家が増えているこのところの国内外の株式相場です。 コロナ禍で委縮した消費経済がコロナの感染が収束して一気に元に戻り消費が一気に拡大した混乱の下で物価の上昇が米国内では見られ、その影響が世界中に伝播している状況下での相場変動をどう見たら良いのでしょうか? このほかロシアによるウクライナ侵攻による原油や天然ガスの価格の急上昇、穀倉地帯での戦争が食糧価格を押し上げての物価高、海運市況の上昇、住宅需要の高まりを背景にしたウッドショックによる木材価格の上昇など一連の原材料価格急騰を押さえるための米FRBによる年初からの度重なる政策金利引き上げがこの局面で収束するのはいつになるのかが読めない中で米国株が大きく調整し、日本株にもその余波が押し寄せています。 米国の長短金利上昇に起因して為替は1ドル=145円台までの円安を演じて、その急激な円安を抑制しよ -
放置銘柄の復活
2022-09-14 14:15
日本株は円安局面下で比較的底堅い展開が見られますが、このところの皆様の運用成果は実際にはいかがでしょうか。 日々の株価変動に関心をお持ちの皆様にとって過去などどうでも良いと思われるのかも知れませんが、多少振り返って見るのも時には大切です。 先週末の日経平均は2万8214.75円。昨年末の日経平均は2万8791.71円でしたので2%ほどマイナスの水準です。 一方でTOPIXは先週末が1965.53。昨年末の1992.33に対して1.3%のマイナスとなっており、日経平均よりも下げていないようです。 日経平均もTOPIXも昨年の秋にそれぞれ高値をつけましたが、その調整が3月にかけ見られ、下振れを見せたのですが、その後は徐々に戻ってきています。つまり令和4年の株式市場は年初から春先にかけ調整が入ったものの、短期に調整を終えてジリ高歩調になってきたという流れになります。 この間に起きたイベントで
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