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父と野辺山にて
2023-06-13 01:12
1935年生まれの父から聞いた話です。 音西と書いて「おにし」と読ませる珍しい苗字があるそうです。 「おとにし」さんなら普通の読みですが、それを「おにし」と読ませる読み方に心当たりのある方はいらっしゃいますか。 おにし(音西)一族が長野の八ヶ岳の野辺山で林業を戦時中に営んでいたそ うです。 太平洋戦争末期は鉄不足、金属不足、資源が足りない中でした。 国策として、北海道民を長野に移住させて、長野の木の伐採量を上げようとしたそうです。 おにしさん一家も北海道からの移住組でした。 野辺山周辺は多くのカラ松があります。 高地であり飛行訓練もできます。 燃料不足の日本軍のために木炭などの燃料や木製グライダーを作るためだったのでしょう。連合国から石油を止められて日本は物資不足・燃料不足に追い込まれていたのです。 一方、1945年5月の名古屋大空襲では父の実家は全焼してしまいました。 父一家は北海道
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